◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年6月1-6日
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◆GMが破産法適用申請(1日)☆☆☆
・米GMは連邦破産法11条の適用をNY破産裁判所に申請した。
・米政府が実質国有化。規模を縮小した上で、法の保護下で再生を図る。
・資産規模は823億ドル、負債は1728億ドルで、製造業の破産では史上最大。
・再建案では米加政府が新生GM株の7割を保有。396億ドルを追加融資する。
・ブランド数は10→4に集約。工場やディーラーも大幅集約。生産規模は3割縮小する。
・その上で6-18ヶ月で再上場する「スピード再建」を目指す。
・GMは低燃費車開発の遅れや重い年金負担などで競争力低下。
・世界的な不況で資金繰りがつかなくなり、自力再建を断念した。
・GMは20世紀の米国を代表する企業。その破産は産業史に特記される。
・米国の社会・文化へのインパクトも大きい。
◆天安門事件20年、抗議行動は封じ込め(4日) ☆
・1989年の天安門事件から20年を経過した。
・中国当局は天安門周辺に警戒態勢を敷き、抗議行動などを封じ込めた。
・香港では15万人が集まり犠牲者を悼む集会を開催した。
・ただ国際社会の関心は概して低調。チベット問題時のような講義の広がりもない。
・金融危機後の世界の関心は人権より安定に集中。そうした時流も反映した。
・米国務長官は民主活動家釈放を要求したが、中国当局は内政干渉と批判した。
◆北朝鮮総書記が3男後継指名の情報(1日)☆
・金正日総書記が、三男の正雲氏を後継者に指名したとの情報が流れた。
・韓国の国家情報院が1日、国会に説明。韓国のメディアなどが伝えた。
・米高官からも同様の情報が流れている。
・後継指名は先月25日の核実験直後と言われる。
・背後には総書記の健康悪化が指摘される。
・同国内の権力構造についても情報が交錯。長男・正夫氏の中国亡命情報もある。
・指導者交代を含め、いつ重大変化があってもおかしくない。
◆米大統領がカイロ演説、イスラム社会に融和訴え(4日)☆
・オバマ大統領が演説。イスラム社会との融和を訴えた。
・イラク戦争で亀裂が深まった米とイスラム社会の新たな始まりを求めると強調した。
(to seek a new beginning between the United States and Muslims)
・パレスチナ問題は、2国家共存が唯一の解決策と明言した。
・イランには核開発容認しないと強調する一方、対話の前進を呼びかけた。
・4月のトルコでの演説をさらに発展させた内容。
・演説は14ヶ国語に翻訳され、イスラム社会に広く送信された。
・今後繰り返し引用される節目の演説になる可能性がある。
◆原油、穀物価格が上昇
・原油や穀物の価格が上昇している。
・NY原油先物は70ドルを記録。年初から2倍の水準になった。
・大豆やトウモロコシも年初を底に上昇に転じている。
・世界経済はなお下降しているが、下げ止まりの兆候も出てきた。
・こうした中で投機資金が商品市場に流入。価格を押し上げている。
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INCDの採点
☆☆☆ 世紀の大ニュース
☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領
無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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◎寸評:of the Week
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【節目の出来事】 節目のニュースが相次いだ。20世紀を代表する企業だった米GMが
破産法適用を申請。2008年9月のリーマン・ショックの時ほどではないが、世界経済の
風景は1週間で変わった。オバマ大統領のカイロ演説は、米欧とイスラム社会の関係に
一石を投げかけるもの。天安門事件20周年は、世界と中国の変化を様々な角度から印象
付けた。北朝鮮の後継指名情報も、時代の節目になり得る。
【オバマのカイロ演説】 オバマ米大統領が訪問先のカイロで演説。イスラム世界と
の融和を訴えた。
55分に及んだ演説では信仰と自由など相互理解の根底にかかわるものから、パレスチ
ナ問題、対イラン関係など具体的な課題まで言及。世界にとっての大きな課題である「
イスラムとの共存」に向けて、強い意欲を示した。
反応はもちろん様々だ。パレスチナのアッバス議長が歓迎の意を示した一方、2国共
存に後ろ向きのイスラエル・ネタニヤフ政権は黙殺の構え。アルカイダのビンラディン
は、演説を前にアラブのメディアにビデオを送り「ブッシュ政権と変わらない」と批判
した。
それでもアラブ社会の反応は概して好意的だ。相互理解と尊重を全面に打ち出したオ
バマ演説は、米国の正義と米国流民主主義を押し付けたブッシュ時代とは明らかに違う
。そうした変化が伝わった格好だ。
もちろん理想先行で具体的展望がないとの批判もある。期待が失望に変わるリスクは
否定できない。
それでも、演説が世界のムードを変え、「何か変わるかもしれない」という期待感を
抱かせたのは事実。プラハでの「核廃絶演説」が核問題に新たな議論をわき起こしたの
と同様に、「カイロ演説」がイスラムとの共存について新たな議論のスタートになる可
能性はある。
演説全文は以下のメルアド参照。
http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Remarks-by-the-President-at-Cairo-
University-6-04-09/
◎今週の注目: 2009年6月6-14日
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・北朝鮮が実施した核実験に関する国連安保理の審議が大詰め。近く決議が出そう。
・イラン大統領選が6月12日に行われる。
・FRBが大手金融機関からの公的資金返済を承認する。昨年の金融危機の際に一律投入
したが、先の資産査定結果などを経て健全機関からの返済を受け入れる。金融機関の格
差が明確になる。
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