« 2021年02号 (1.10-17 通算1070号) 国際ニュース・カウントダウン | トップページ | 2021年03号 (1.18-24 通算1071号)国際ニュース・カウントダウン »

2021年1月17日 (日)

◆バイデン政権発足前夜ーートランプ弾劾で異例の空気 2021.1.17

 バイデン政権発足まであと数日。6日に連邦議会議事堂選挙時間があったワシントンは警戒態勢の下にある。

▼トランプ弾劾訴追

 米下院は13日、トランプ大統領を弾劾訴追した。議会占拠事件を、トランプ氏が扇動したという主張だ。野党民主党議員だけでなく、与党共和党からも10人が賛成に回った。トランプ維持は2019年12月にもウクライナ疑惑を巡り弾劾訴追を受けている。大統領が任期中に2回の弾劾訴追を受けるのは米史上初めてだ。

 政権終了まであと1週間。上院での弾劾裁判は、バイデン氏就任の後になる見込みだ。この時期の弾劾訴追はもちろん異例だ。

 民主党はトランプ氏退任後の影響力を削ぐ狙いとの観測がある。一方共和党内にも、トランプ氏の影響力排除を願う意見もあり、今後の展開は複雑な要素が絡む。

▼警戒態勢

 ワシントンは厳重警戒の下にある。多数の州兵などが集結され、ホワイトハウス周辺などはバリケードに囲まれた。

 20日の就任式に合わせて抗議デモが計画されているとの情報もある。雰囲気は重々しい。英BBCは、"America on alert"と表現する。

▼IT大手のトランプ氏へのサービス停止;それに対する批判

 ツイッターやFBなど大手SNSは、トランプ氏のアカウントを永久に停止した。アマゾン子会社のAWSは、トランプ支持者の利用が多い新興SNSパーラーへのサービスを停止した。グーグルやアップルは、パーラーを配信サービスから除外した。

 各社が停止を決めたのは、暴力を先導しているとの理由。しかし、判断が恣意的との批判もある。

 ドイツのメルケル首相は、サービス停止を決めるのは企業ではなく、法律に沿うべきだと主張。ツイッターを批判した。メルケル氏はこれまでトランプ米大統領の政策や手法を厳しく批判し、反トランプ色を強く打ち出してきた。そのメルケル氏によるツイッター批判だけに、重みがある。

 フランスのルメール経済相やロシア反体制派のナワルヌイ氏もツイッターなどの判断を批判する。SNSによるトランプ氏アカウント停止問題への反応は、米国と欧州でかなり異なる。

 ネットと表現の自由を巡る議論は複雑。簡単に結論が出るものではない。ただ、今回のサービス停止を機に、封印されていた問題が表面化したのは間違いない。トランプ氏支持者は大手SNSへの批判を強める。パーラーはAWSを独禁法違反で提訴した。社会の分断がまた拡大する懸念が強まる。

▼就任式への関心

 米大統領就任式は、これまで祝福と期待に満ちたものであることが多かった。今回は全く異なる。物々しさと緊張、社会の分断の空気が漂う中での就任となる。

 社会の分断、コロナ、対中関係――米国が抱える問題は数多く、根が深い。そこにトランプ氏弾劾の問題も加わった。

 米政治は当面、バイデン新大統領の政策とともに、トランプ維持や共和党の動きからも目を離せない状況が続く見通しだ。

 正常とは程遠い状況下での新大統領の就任式。世界にどんなメッセージを発し、それを世界がどう受け止めるか。極めて重要だ。

◎ 団結も弾劾も願う門出の日
◎ 弾劾を「またか」に変えた一時代

2012.1.17

 

 

« 2021年02号 (1.10-17 通算1070号) 国際ニュース・カウントダウン | トップページ | 2021年03号 (1.18-24 通算1071号)国際ニュース・カウントダウン »

アメリカ」カテゴリの記事

世界の潮流」カテゴリの記事

欧州・EU」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 2021年02号 (1.10-17 通算1070号) 国際ニュース・カウントダウン | トップページ | 2021年03号 (1.18-24 通算1071号)国際ニュース・カウントダウン »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

ウェブページ