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2021年1月11日 (月)

◆2021年の展望 2021.1.9

 2021年が始まった。新型コロナの感染拡大が続き、米国ではバイデン政権が始まる。中国は香港問題などで強硬姿勢を強め、米中対立は続く。2021年の世界を展望する。

▼コロナ、米新政権、中国

 2020年の世界を振り返ると、(1)新型コロナの感染拡大と世界の経済・社会への影響、(2)米大統領選バイデン氏勝利、トランプ時代幕引きへ(3)英国がEU離脱、(4)香港国家安全法で1国2制度空洞化――などが大きな動きだった。2021年の注目も、この延長線上に集中する。

 新型コロナはワクチン接種が始まったものの、普及までにはかなりの時間がかかる。実際、足元の感染拡大は加速し、欧米諸国は都市封鎖の再導入をしているところだ。

 2020年は行動規制で人々の動きが止まり、経済が大きく落ち込んだ。しかし、世界の物流網は維持され、金融システムの安定は保たれた。社会不安も限定的に留まった。

 しかし長引く危機で、経済不安や社会不安などのリスクが顕在化する恐れは否定できない。感染の行方そのものと共に、経済・社会システムの動向も2021年の焦点になる。

▼バイデン政権

 米国は4年間のトランプ時代が終わり、1月20日にバイデン政権が発足する。バイデン氏は「米国第1主義」を強調したトランプ時代の姿勢を改め、国際協調路線を強調する。しかし、外交政策で最も注目される対中関係のスタンスは現時点では不透明だ。中国を警戒する姿勢は党派を問わず強まっており、トランプ時代に決定的になった米中対立をどこまで修正するかは未知数だ。

 1月5日のジョージア州補選により民主党は上院も制することになった。しかし、バイデン政権は「弱い政権」になるという見方が強い。国内的には、社会の分断が一層決定的になった。多くの不透明要因を抱えてバイデン政権は発足する。

▼中国の行方と米中関係

 中国は当面コロナの封じ込めに成功し、先進国で例外的に2020年の経済成長でプラスを記録した。習近平主席は3期目に向けて権力を固めているとの情報が多い。香港問題での強硬姿勢に見るように、強権色を強めている。

 米中対立は貿易からハイテク、安保の分野に拡大し、「新冷戦」や「デカップリング」などの言葉も聞かれる。中国の動向は、世界の枠組みの行方を左右する重要な要素の1つだ。

▼ユーラシア・グループのリスク・ランキング

 米シンクタンクのユーラシア・グループは毎年、今年のリスクを発表している。2021年の10大リスクは以下の通り(カッコ内は同グループの日本語HPの表現)。サイバーリスクなどを含むところが特徴だ。

1.米バイデン政権の行方・米国の分断(46* (注釈付き第46代アメリカ大統領))
2.コロナ問題(コロナ後遺症)
3. 気候変動問題(気候問題:ネットゼロとGゼロの交差)
4.米中関係(米中の緊張は拡大する)
5.データを巡る主導権争い(グローバルデータの因果応報)
6.サイバーリスク(サイバーリスクサイバースペースの転換点)
7.トルコ情勢(孤立無援のトルコ)
8.原油情勢と中東(中東:原油価格の低迷が打撃をもたらす)
9.メルケル独首相退陣後の欧州(メルケル後の欧州)
10.中南米情勢(混迷が続く中南米)

▼FTの2021年展望

 英Financial Timesは毎年専門記者による新年展望を特集している。2021年の展望の主な内容は以下の通りだ。
 
>>コロナ・グローバル
・WHOはコロナの非常事態終結を宣言するか:しない
・世界の成人(50億人)の半数にワクチン接種ができるか:できない
・米中は貿易問題で合意に達するか:達しない

>>米国・バイデン政権
・バイデン米大統領はレームダック状況の大統領になるか:そうはならない
・米国はイラン核合意に復帰するか:する

>>欧州
・ジョンソン英首相の保守党は労働党に支持率で明確なリードを達成できるか:できない
・スコットランド独立の住民投票は実現するか:2021年は実現しない
・ドイツの緑の党は連立政権入りするか:する
・EUはポーランドなどに対し「法の支配」が不十分なことを理由に復興基金の供与を止めるか:止めない

>>アジア、世界各地
・香港で大規模な民主化デモが再発するか:しない
・インド経済はコロナ前の水準に回復するか:する

・ベネズエラのマドゥロ大統領は権限を維持するか:する
・エチオピアのアビィ首相は再選されるか:される

>>経済
・米経営者に少数民族は増えるか:それほど増えない
・2012年は電気自動車普及の節目の年になるか:なる
・IT大手5社の時価総額の合計は8兆ドルを超えるか:超える
・欧州の会社印の半分以上がオフィス勤務に戻るか:戻る
・S&P500は年末4000の水準を超えるか:超える
・世界的な温暖ガスの排出量はコロナ前の水準に戻るか:戻る
・原油価格は50ドル以上を維持するか:する

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◎ 全地球で「元気に」の挨拶 年変わる
◎ 年賀状「コロナ2年」と書き違う
◎ 不確かさ トランプ要因は消えたけど
◎ コロナ禍もリストの1つリスク表
◎ 課題山積、世界はそれでも回っている
◎ 冷めた目で新大統領の来るを待つ

2021.1.9

 

 

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