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2020年11月29日 (日)

◆NY株3万ドル超が映す風景ーーカネ余り、IT、コロナ 2020.11.29

 米国はじめ世界の株式市場で価格上昇が進んだ。NYダウは24日、3万ドルを突破。2017年1月に2万ドルを超えてから4年弱で大台超えした。1万ドル→2万ドルに17年かかったのと比べると、極めて急ピッチだ。

▼コロナで再び金融緩和

 株高の背景にあるのがカネ余りである。トランプ政権は景気優先の経済政策を進め、株価上昇を後押しした。FRBは2018年までは金融正常化(リーマン・ショック後の緩和→引き締め)を模索したが、2019年から緩和に転じた。米中貿易摩擦激化などに伴う経済失速への対応を優先したためだ。

 そこに加わったのがコロナ。2020年に入ると先進各国はコロナ対策のため、金融緩和や財政出動を加速した。大量の資金が、株式や不動産などに流入している。

▼IT企業への資金集中
 
 株式市場では銘柄の選定が進んだ。特に上昇が顕著だったのが大手IT企業。GAFAにマイクロソフトを加えた大手5社の時価総額は、4年間で3倍に拡大(市場全体は1.5倍)し、時価総額の合計は7.1兆ドルと日本株全体の時価総額を上回る。

 コロナ流行でテレワークなどが普及。経済全体が縮小する中でITは拡大している。米国ビッグ5の他に、中国のアリババ、テンセントなどの株価も上昇した。

 IT以外でも、新技術などを背景に急成長する企業に資金が集まる。電気自動車のテスラの時価総額は5000億ドルを超え、自動車業界2位のトヨタの2.5倍以上だ。

▼実体経済との乖離

 株高にはリスクも潜む。世界の実体経済はコロナの影響で大幅なマイナス成長に陥っている。そんな中、株価だけは急上昇し、乖離は嫌でも目に付く。バブルの懸念は消えない。

 過去を振り返っても、世界経済は約10年ごとに危機を経験している。リスクは膨らんでいる。

 市場の危うさを感じながらも、コロナ対応で益々金融緩和や財政支出を進めざるを得ない。世界経済はそんな状況下にある。

▼時価総額ランキング

 ちなみに、2020年11月29日現在の世界の主要企業の時価総額は以下の通りだ(出所https://companiesmarketcap.com/、国名なしは米国企業)

1.アラムコ(サウジ)21(単位1000億ドル)
2.アップル 19.8
3.マイクロソフト 16
4.アマゾン 16
5.アルファベット(グーグル) 12
6.フェイスブック 7.9
7.アリババ 7.4
8. テンセント 7.1
9.テスラ 5.5
10.バークシャー 5.4
11.ビザ 4.6
12.TSMC(台湾) 4.4
13.ウォルマート 4.2
14.サムスン(韓国) 4.0
15.ジョンソン&ジョンソン 3.7
16.JPモルガン・チェース 3.6
17.P&G 3.4
18.マスターカード 3.3
19.エヌビディア 3.2
20. 貴州茅台酒(中国) 3.2
21.ネスレ(スイス) 3.2

◎ 疫病下、未曽有の不況に株ブーム
◎ バブルだろ?怖くて誰も言わないが
◎ まず補助金、ツケは後から考えよう
◎ 持続性!掛け声上げつつお金刷る

2020.12.29

 

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