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2020年11月15日 (日)

◆米大統領選後の風景――混乱と対立続く 2020.11.15

 米大統領選で勝利宣言したバイデン氏が次期政権に向けた準備を始動した。しかし、トランプ大統領が依然敗北を認めないなど、混乱と対立は続き、異例の風景になっている。

▼次期政権の準備
 バイデン氏は11月7日に勝利宣言を行った後、欧州各国首脳などから祝辞を受けた。コロナ対策の専門家チームを立ち上げたほか、首席補佐官など人事を発表。英独仏など世界各国との電話会談を実施している。

 移行チームのHPを立ち上げ、優先課題としてコロナ対策、経済対策、人種問題、地球温暖化対策の4つを挙げた。ここでコロナや外交問題で相次ぎ情報を発信している。

 政権問題で期待を抱かせる面は少なくない。外交では米欧関係の改善を期待できるし、米国のパリ協定復帰は地球温暖化委問題の前進を期待させる。人種問題では、少なくともトランプ時代のように対立を煽ることは減るだろう。

 ただ、コロナ対策に加え、対中関係の行方、米社会の分断や格差問題への対応など、重要問題の行方・方向性は不透明だ。

▼米社会の分断一層鮮明に

 選挙で鮮明になった米社会の分断は、選挙の後に一層鮮明になった感がある。トランプ大統領は依然敗北を認めず、選挙結果に異議を申し立てる。14日には首都ワシントンでトランプ支持派の大規模な集会も開かれた。

 現政権からバイデン次期政権への政権移行の作業は全くない。予想したこととはいえ、嘆息ものだ。

 大統領選と同時に行われた議会選では、ジョージア州で上院の決着がつかず、来年1月の再投票に持ち込まれることになった。下院では民主党が過半数を維持したものの、議席を減らした。新政権の議会運営の行方も流動的だ。

▼混乱と対立の印象

 米大統領選は米国の様々な面を表面化させ、それぞれの時代の印象を残す。それが民主主義のこともあれば、社会の進歩のこともあった。混乱もあれば(2000年のブッシュvsゴアの法廷闘争など)、変化(1980年、1992年、2008年など)が印象的だったこともある。米国の若さやエネルギーが際立つこともあった。

 今回の大統領選のイメージは、民主主義や米国の底力とは言い難い。それよりも混乱と対立が際立つ。この印象が「今のところは」となれば世界のためにも好ましいが、客観情勢は楽観を許さない感じがする。

2020.11.15

 

 

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