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2020年8月 2日 (日)

◆GAFA公聴会が語る潮流と課題 2020.8.2

 

 米下院がGAFAの首脳を呼んで7月29日に公聴会を行った。米国では巨大IT企業が公正な競争を阻害しているとの見方が広がり、規制論が強まっている。議会は反トラスト法の調査を行っている。公聴会では応酬が繰り広げられた。

▼世界が注目

 公聴会はビデオで行われた。出席したのはアップルのクック、アマゾンのベゾス、グーグルのピチャイ、フェイスブックのザッカーバーグの各CEO。

 巨大IT企業の独占や規制は世界的な問題であるだけに、公聴会は米国に留まらず世界の注目を集めた。 

▼立場の違い

 議会側からは、反トラスト法を所管する超委員会のメンバーなどが出席。GAFAの戦略が他社の活動の制約になっているなどと指摘した。小委員会のシシリン委員長は、「いくつかは分割は必要」と踏み込んだ。

 GAFA首脳は、様々な指摘に対し違法行為はないと主張したが、歯切れの悪い場面もあった。一方、イノベーションが社会の役に立っていると強調した。

 議論は平行線をたどった印象を与えた。見解や立場の違いが浮かび上がった。

▼独禁法規制で変わる経済・社会

 米国では過去にも巨大企業が独禁法の規制を受け、社会や経済の仕組みが変わってきた経緯がある。20世紀初頭のスタンダード石油の分割、1980年代のATT分割、マイクロソフトに対する独禁法のけん制などが代表事例だ。

 現在のGAFAは検索、ネット通販、SNS、スマホなどの分野で圧倒的なシェアを誇り、社会的な影響力は絶大だ。ベンチャー企業の買収を重ね、ライバル企業の芽を摘んでいるとの指摘もある。

▼複雑な事情

 ただ、これまでと違うのは、ハイテク分野でも米中の競争が激化している点だ。米国が自国のハイテク企業をたたくようなことになれば、中国との覇権争いにも影響しかねない。事情は単純ではない。

 それでも、米国の大手IT企業はこれまでよりずっと、社会的責任を求められるようになった。大手ITを取り巻く環境が、育成から規制に変わっていることは間違いない。

 今回の公聴会は、巨大IT企業を巡る動きの一里塚。今後何が起きるか予想し難いが、公聴会が様々な論点や視点を投げかけたのは事実だ。

◎ 夢よりも順法語れと公聴会
◎ 改革者、巨大化、弊害 輪廻の輪
◎ 利害複雑、でも「独占は悪」の筋通る
◎ 技術語る歯切れの良さはどこへやら

2020.8.2

 

 

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