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2020年8月30日 (日)

◆安倍首相辞任と世界の反応 2020.8.30

 日本の安倍首相が健康上の理由から辞任を表明した。2012年12月の就任から8年近く。日本史上最長の政権となった。

▼成果と弊害

 安全保障では安保法導入などいくつかの政策を実現し、2009-12年の民主党政権時代に揺らいだ日米関係を再強化した。TPP11の発足に貢献した。

 経済では金融緩和を軸にしたアベノミクスを推進し、円高是正による回復をもたらした。当初のキャッチフレーズだった「3本の矢」の中心課題だったはずの構造改革、は限定的だったとの評価が多い。

 就任前を含め国政選挙(衆院、参院)に6回連続で勝利。政権安定をもたらし、官邸主導の政治で主導権を発揮した。半面、公文書の偽造・破棄などスキャンダルも生んだ。

▼辞任会見:やり残しは憲法改正、経済改革には触れず

 辞任会見で、安倍首相は実現できなかった事として憲法改正、北朝鮮の拉致問題の解決、日ロ平和条約の実現を挙げた。一方、「経済改革」という言葉は60分の会見中1回も出ず、アベノミクスも僅かだった。

 世界の日本に対する関心は、一昔前とは比較にならないほど低下した。その中でも、アベノミクスは世界に先駆けた実験として注目された。量的緩和を中心としたリフレ政策は世界に先例がなかった。金融政策で時間を稼ぎ、経済改革を進めるという手法は世界の関心を集めた。

 しかし、アベノミクスが政策の中心から徐々に外れのに従い、世界の関心も次第に薄れていった。

 憲法改正は、海外から見れば「日本の問題」だ。安保や外交はそれなりに注目されたが、海外で大見出しになる事は多くなかった。安倍首相も、トランプ米大統領との良好な関係に焦点が当たることが多く、それ以外はあまり目立ったとは言い難い。

▼ナショナリストかリアリストか

 英BBCは安倍政権の評価を論じる記事で、"revisionist nationalist or progmatic realist?" (歴史修正主義のナショナリストか、実利主義的な現実主義者か)と題した。当初から関心を持たれていた視点の1つだが、明確な答えを出すには至らなかったようだ。海外からみた評価の一面を映している。

◎ レガシーは長期政権 平和かな
◎ 民族派か現実主義者か解けぬ謎
◎ ニュースには天災政変あと少々

 

2020.8.30

 

 

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