2020年34号 (8.17-23 通算1050号)国際ニュース・カウントダウン
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2020年8月17-23日
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◆米民主党大会、バイデン氏を大統領候補に正式指名(17-20日)☆
・民主党が党大会を開催。大統領候補にバイデン前副大統領を正式指名した。
・大会はミルウォーキーで開いたものの、事実上のオンライン会議となった。
・副大統領候補には黒人女性のハリス上院議員を選んだ。
・バイデン氏は20日に演説。欧州など同盟国との国際協調を強調した。
・コロナ対策などでトランプ大統領を批判。富裕層への増税なども主張した。
・貿易面では脱対外依存を強調し、内向き志向を示唆した。
・コロナ、経済、人種差別、温暖化を4つの危機と指摘。世界の認識を示した。
・共和党は24日からの党大会でトランプ氏を大統領候補に選出する。
・11月3日の大統領選へと進む。
◆ベラルーシ情勢。混乱拡大 ☆
・大統領選(9日投票)を受けた混乱が続く。
・労働者などの間で抗議活動が拡大。反体制派は19日会合を開き再選挙などを要求した。
・政権は応じる姿勢を見せず、当局は20日反体制派の刑事捜査を始めた。
・EUは19日臨時のビデオ首脳会議を開き、同国への制裁を決めた。
・選挙の再選挙の実施要求はしなかった。同国に影響力を持つロシアへの配慮した模様。
・ロシアは直接の介入を避けつつ、ベラルーシ情勢への西欧の介入をけん制する。
◆モーリシャスの油漏れ被害深刻、座礁船真っ二つ ☆
・モーリシャス沖で日本の貨物船が座礁。事故の被害が深刻化している。
・貨物船の船体は16日、真っ二つに割れた。流出した油は1000トン以上に上る。
・生態系への配慮から薬剤は使えず、回収は人手に頼らざるを得ない。
・マングローブの回復に30年以上かかるという見方もある。
・船は日本の長鋪汽船が保有し商船三井が手配。中国からブラジルに向かっていた。
・7月25日に座礁。8月6日に油漏れが発覚した。生態系への深刻な影響が懸念される。
◆米国株上昇、アップルは時価総額2兆ドルに(18日)☆
・ITなどハイテク分野を中心に米国株が上昇している。
・アップルの時価総額は18日、2兆ドルを突破した。年初から約6割上昇した。
・アマゾンなどハイテク企業の株価も上昇している。
・コロナ禍下の需要増を見込めるため。一方、自動車など旧来型産業の株は下落している。
・S&P500の指数は18日、史上最高を更新した。半年ぶり。
・経済のマイナス成長下の株高は、バブルとの指摘もある。
◆ロシア反体制派指導者に毒、暗殺未遂か(20日)☆
・ロシアの反体制派指導者が20日飛行機移動中に容体悪化。西シベリアの病院に搬送された。
・著名ブロガーのナワリヌイ氏で、独仏が受入れを表明。同氏は22日ドイツに運ばれた。
・同氏周辺によれば、空港で紅茶に毒を盛られた可能性が高いという。
・同氏はプーチン政権の不正追及で知られ、反体制デモの呼びかけなどを行ってきた。
・ロシアでは過去にも反体制派活動家らが毒を盛られる事件が起きている。
・プーチン体制下の闇を改めて感じさせる。
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│INCDの採点
│ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
│ ☆☆ 世界史の年表に載るようなニュース
│ ☆ 国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース
│ 無印 興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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│プラスアルファ
│ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
│ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
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【民主党大会がバイデン氏指名】 米民主党が党大会を開催し、バイデン前副大統領を大統領候補に正式指名した。現在の選挙情勢では、バイデン氏が当選する可能性はかなりある。そんな背景もあり、バイデン氏の演説が注目された。(→国際ニュースを切る)
【ベラルーシとロシア】 ベラルーシで大統領選を受けた混乱が続く。ロシアでは反体制派指導者の暗殺未遂事件があり、世界の関心を集める(→国際ニュースを切る)
【重要ニュース】 トップ5以外にも重要な動きが多かった。米ゲームメーカーのエピックゲームズがアップルとグーグルのアプリ配信・課金システムが独占にあたるとして提訴した。NYタイムズなど有料メディアも追随した。大手IT企業の規制とも絡み、行方が注目される。アフリカのマリで大統領が辞任。軍によるクーデターの動きがあった模様。トランプ政権の元大統領補佐官で、のちにトランプ氏に解任されたバノン氏が、メキシコ国境への壁建設を巡る資金集めに絡んで詐欺の疑いで逮捕された。
◎今週の注目(2020年8月24-30日 &当面の注目)
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・引き続き新型コロナの動きに関心。
・米共和党が24-27日に党大会を開催する。トランプ大統領を大統領候補に指名する。前週の民主党大会同様、実質オンラインの会合になる。トランプ氏の演説に注目。
・米カンザスシティ連銀主催の経済シンポ(ジャクソンホール会議)が27-28日開催する。世界の金融政策に関するメッセージ発信の場として注目されてきた会議だが、今年はオンライン形式の議論になる。どんな変化が表れるのか。
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