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2020年8月17日 (月)

2020年33号 (8.10-16 通算1049号)国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2020年8月10-16日
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◆米民主党、副大統領候補にハリス氏(11日)☆
・米大統領選の民主党の副大統領候補に、カマラ・ハリス上院議員(55)が決まった。
・大統領候補に内定しているバイデン氏(77)が指名した。
・ハリス氏は両親がジャマイカ系、インド系の女性。カリフォルニア州司法長官を歴任。
・当選すれば、米国初の女性副大統領になる。
・大統領選はバイデン候補がトランプ大統領をリード。投票まで3カ月を切った。
・トランプ政権が今後4年継続するかどうかは、世界の行方に大きく影響する。

◆イスラエルとUAEが国交(13日)☆
・イスラエルとUAEが国交正常化で合意した。仲介した米国を含む3カ国共同声明を出した。
・イスラエルとアラブ諸国との国交はエジプト、ヨルダンに続き3カ国目。
・UAEは安保面でイランと対立。イラン包囲網が強まる。
・パレスチナ問題での対イスラエル包囲網は弱まる。パレスチナ自治政府は合意に反発した。
・イスラエルが計画していたヨルダン川西岸の入植地の一部併合は、当面見送られる。
・サウジなども反イランでは一致。一方トルコなどは合意を批判するなど、立場は分かれる。
・今後UAEに続く国が出て来るかなどが焦点。中東の地図が変わる可能性がある。

◆香港、メディア幹部らを逮捕(10日)☆
・香港警察は蘋果日報(Apple Daily)の創業者の黎智英氏らを逮捕した。
・6月末に施行した香港国家安全維持法違反の容疑。
・同時に同新聞の幹部や、民主活動家の周庭氏らも逮捕した。
・黎氏や周氏は11日夜に保釈された。逮捕の理由など詳細などは発表されていない。
・同新聞は1995年創刊。中国に批判的な論調で知られる。
・逮捕は民主派への締め付けや、中国に批判的な報道へのけん制という見方が強い。
・香港では6月末に国家安全法が施行。中国が直接治安を規制できるようになった。
・1国2制度が形骸化し、香港の言論の自由は危機に直面しているとの見方が多い。

◆ベラルーシ大統領選、現職6選、抗議が継続(9日投票)☆
・大統領選が行われ、選管は現職のルカシェンコ氏の6選を発表した。任期5年。
・投票率84%で、ルカシェンコ氏が80%を獲得したとする。
・対立候補の主婦、チハノフスカヤ氏は不正があったと主張した。
・同氏は隣国リトアニアに出国した。背景など詳細は不明。
・不正を訴える抗議活動が全土に拡大。1週間を経過し収束していない。
・EUも不正を指摘。同国への制裁を決めた。
・ルカシェンコ氏は15日、ロシアのプーチン大統領と電話会談。支援を要請した公算がある。
・同国は人口1000万人弱。1994年以来26年、ルカシェンコ氏が大統領の地位にある。
・独裁的な色彩が強く、同氏は欧州最後の独裁者とよく報道される。

◆米厚生長官が台湾総統と会談、中国をけん制(10日)☆
・アザー米厚生長官が台湾を訪問。蔡英文総統と会談した。
・米閣僚の台湾訪問は6年ぶり。米国によれば1974年の米台断交以来最高位者の訪問。
・中国をけん制し、台湾支持の姿勢をアピールした格好。米台交流の既成事実を重ねた。
・長官は李登輝元総統の追悼場も訪問した。中国は李氏を中華民族の敵と批判している。
・中国は強く反発する。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├───────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │  (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
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 【重要ニュース】 重要なユースが重なった。トップ5以外に、新型コロナの感染確認者が2000万人を突破。レバノンでは爆発事故の責任を取って内閣が総辞職した。 

 

 【イスラエル・UAEの国交】 イスラエルとUAEが国交締結で合意した。米国の仲介で実現した。アラブ諸国でイスラエルと国交を結ぶのは、エジプト、ヨルダンに続いて3カ国目だ。
 今回の合意の背後にあるのが、反イランという共通の立場。中東の対立構図としては、長らくパレスチナ問題を巡るイスラエル対アラブ諸国の対立が基本になってきた。ただ、この構図は1978年のキャプデービッド合意によるイスラエル・エジプトの和平で次第に変化している。
 中東のもう一つの対立軸が、イスラム教スンニ派とシーア派の対立だ。スンニ派陣営は盟主のサウジアラビアやUAEなど、シーア派はイランが中心になる。
 1990年の湾岸戦争(イラク対アラブ各国)、2000年代のイラク戦争、2010年代のアラブの春とその後の混乱で、さらに別の対立軸も生じている。代理戦争も各所で起きている(シリア、イエメン、リビアなど)。中東の構図は、少し前の常識にとらわれると見誤る。
 今回のUAEのイスラエルとの合意は、サウジの先駆けという見方もある。一方、UAEは安全保障や政治、宗教でイランと激しく対立する一方で、経済的にはイランとの結びつきが強い。一筋縄ではい。
 中東情勢は刻々と変化しており、行方は読みにくい。今回の合意は、中東の構図変化の激しさをいま一度想起させる。

 

 【コロナの夏】 新型コロナの感染拡大が続き、世界の感染確認者は2000万人を超えた。中南米やインドで引き続き感染拡大が続くのに加え、フィリピンなど東南アジアでも新規感染者が増えてきた。
 人々の関心がコロナに向く中でも、世界各地を揺さぶる重要な動きが起きている。
 香港では蘋果日報(Apple Daily)創業者の黎智英氏らが、国家安全維持法により逮捕された。反政府、反中国の主張や動きを力ずくで抑え込もうとする姿勢が明確になり、香港の言論の自由が危機に直面している。
 ベラルーシでは大統領選が行われ、選管によれば現職のルカシェンコ氏が6選された。しかし反対派は不正が合ったなどとして抗議活動を展開。EUも抗議を支援する。選挙から1週間を経過し、情勢は定まらない。
 レバノンでは大規模爆発の責任を取る形で内閣が総辞職。政情は不安定だ。
 コロナの夏ともいえる情勢の中で、国際地図の構図を変えるような変化が、中東のイスラエル・UAE関係も含め各地で起きている。

 

◎ 抑圧と抗議と混乱、コロナの夏
◎ 一瞬で世界の構図が変わる時代(とき)
◎ コロナ禍で世は静かだと誰が言う
 

 

◎今週の注目(2020年8月17-23日 &当面の注目)
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・引き続き新型コロナの動きに関心。
・米民主党が党大会を17-20日開催する。初のオンライン会議になる。バイデン氏を正式に大統領候補に指名する。どんな受諾スピーチがあるか。

 

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