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2019年11月 4日 (月)

2019年44号 (10.27-11.3 通算1008号)国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2019年10月27日-11月3日
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◆英国12月総選挙、Brexitで民意問う(10月29日)☆
・英国が12月12日に総選挙を実施する。下院が特別法案を採決した。
・EU離脱(Brexit)が最大の焦点。3年半に及ぶ混乱の末に再度国民の審判を仰ぐ。
・ジョンソン政権は10月にEUと離脱条件で合意。早期の離脱を目指す。
・最大野党の労働党は関税同盟への残留や再度の国民投票を求める。
・自民党やスコットランド民族党は残留を主張。野党内でも立場は異なる。
・英国は2016年の国民投票で離脱を決定。以後離脱方法や条件を巡り迷走してきた。
・最新の合意も下院の承認を得られず、実現のめどが立たない状況。
・離脱期限はすでに3回延長され、現在の期限は2020年1月末になっている。
・首相の保守党が勝利すれば1月までの離脱が決まる。
・ただし野党勝利となれば先行きは不明。合意なし離脱のリスクも消えない。
・合意あり離脱の場合も、地域分離など新たな動きが想定される。

◆チリのAPEC首脳会議中止、デモ拡大収拾つかず(10月30日)☆
・チリは11-12月に予定していたAPEC首脳会議とCOP25の開催を断念した。
・ピニェラ大統領が発表した。
・大規模なデモが継続し、安全確保が困難と判断した。
・同国では政府による地下鉄運賃値上げをきっかけに10月以来デモが拡大。
・10月19日には首都サンチャゴに戒厳令が敷かれた。
・同国の成長率やインフレ、失業率はIMF統計ではそれほど悪くない。
・しかし格差の拡大や低賃金などがデモの背景にあると指摘される。
・チリの人口は1800万人。1人当GDPは1万3000ドルあまり。銅生産は世界1。
・同国では1973-90年軍事政権が支配。4万人が殺害・拷問された歴史を持つ。

◆IS指導者を殺害(10月27日)☆
・米国は「イスラム国」(IS)指導者のバクダディ容疑者殺害を発表した。
・シリア北西部で軍事作戦を実行し、自爆に追い込んだ。
・容疑者はアルカイダ出身。ISの指導者となり、2014年にはイラクのモスルを制圧。
・シリアからイラクにかけて広大な地域を支配した。
・シリア、イラク政府軍や米国などの反攻で2017年までに主要拠点を喪失していた。
・容疑者の死亡でISの活動は一つの転機を迎える。
・ただ、テロを生む構造は不変。第2、第3のIS登場を懸念する見方も消えない。

◆アルゼンチン大統領選、左派候補が当選(10月27日)☆
・大統領選が行われ、左派のアルベルト・フェルナンデス元首相が当選した。
・中道右派のマクリ大統領から4年ぶりに政権交代する。
・マクリ政権は新自由主義的な政策で経済再建を目指し、国際金融市場に復帰した。
・しかし通貨ペソの下落や高インフレで経済が悪化、人々の不満が高まった。
・新大統領はペロン主義の流れの正義党所属。ばらまきへの懸念も指摘される。
・市場ではデフォルト再来の懸念が高まり、ペソ安が進んだ。
・同国は20世紀初頭には世界有数の豊かな国だったが、経済改革に遅れ停滞。
・政治的には、軍事政権時代やペロン主義政権の時代が多かった。
・パイパーインフレも経験し、国際金融市場で過去8回デフォルトを経験した。

◆トランプ氏の弾劾調査で決議(10月31日)☆
・米下院はトランプ大統領の弾劾調査に関する決議を採択した。
・ウクライナ疑惑に関し、公開証言を求める権限を下院情報特別委に与えた。
・野党民主党の賛成多数で決めた。共和党からの造反はなかった。
・決議の結果、関係者の議会証言が実現。世間に訴える劇場型の展開になる。
・大統領は「魔女狩り」と批判。与党共和党の引締めを強める。
・弾劾には上院の3分の2が必要で、今のところ成立するメドは立たない。
・民主党は世間の関心を集め、大統領攻撃→大統領選を有利にする狙いも透ける。
・11月3日には大統領選まで1年を切った。大統領の疑惑は選挙に影響する一要素だ。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │  (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
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 【IS指導者殺害と中東を見る視点】 米国が「イスラム国」(IS)指導者のバクダディ容疑者を殺害した。トランプ大統領が27日発表した。(→国際ニュースを切る)

 【米大統領選まで1年】 米大統領選まで3日で1年となった。現職のトランプ大統領はロシア、ウクライナと続く疑惑で揺れる。野党民主党主導の米下院は、弾劾の調査に関連して決議を採択。議会で公開証言を求めることを決めた。今後調査が劇場型になる可能性もある。一方、野党民主党の候補者選びは左派のウォーレン候補が優位になる情勢だ。一つ一つ動きから目を離せない。

 

◎今週の注目(2019年11月4-10日 &当面の注目)
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・ベルリンの壁崩壊から9日で30年を迎える。

 

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