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2019年10月21日 (月)

2019年42号 (10.14-20 通算1006号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2019年10月14-20日
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◆英のEU離脱問題、新条件合意も議会で混乱続く ☆
・英国とEUは17日、英国のEU離脱に関する新たな条件で合意した。
・北アイルランド域内にEUの基準を適用。アイルランドとの国境通関を回避する。
・代わりに北アイルランドと英国本土との間で新たなチェックを導入する。
・英議会は19日、新合意の採決を見送った。英国内法成立のめどが不明なため。
・ジョンソンン首相は同日、EUに離脱期間の3か月延期を求める書簡を送った。
・ただし国内法提出→10月末離脱を断念したわけではない。
・英国のEU離脱は20月末の期限を目前に混乱が継続。先行きはなお見えない。

◆シリア北部緊張拡大、トルコが安全地帯既成事実化 ☆
・トルコによるシリア北部の攻撃による緊張が拡大している。
・エルドアン大統領は17日アンカラでペンス米副大統領と会談。
・トルコ軍の作戦を120時間(5日間)停止することで合意した。
・この間にクルド人勢力が国境から32キロ以上の場所に撤退。米軍が支援する。
・米欧はトルコへの批判を強め、米国は一時経済制裁もちらつかせた。
・トルコはシリア北部に安全地帯設置を目指してきた。思惑がひとまず実現した形。
・同地の情勢にはトルコ、シリア、クルド人勢力など多くが関わり、行方は見渡し難い。

◆カタルーニャ前週閣僚らに禁錮刑、バルセロナで反対運動 ☆
・スペイン最高裁は14日、カタルーニャの前州閣僚らに9-13年の禁錮刑を課した。
・2017年の独立運動(住民投票など)を指導した政治家ら。
・判決を受けてバルセロナでは連日抗議活動が拡大した。
・18日にはデモ隊が警官と衝突。サグラダ・ファミリアが閉鎖された。
・ベルギー亡命中のプチデモン元州首相は同国当局に出頭。拘束はされなかった。

◆中国の7-9月成長6%に減速(18日)☆
・中国の7-9月GDP成長は6.0%成長に減速した。
・現基準の統計を遡れる1992年以降で最低の伸び率となった。
・米中貿易戦争の影響で輸出が減速。設備投資も伸び悩んだ。

◆民主党大統領候補争い、ウォーレン氏が浮上
・2020年大統領選の民主党候補争いで、左派のウォーレン氏が浮上している。
・15日のテレビ討論では他の候補者の標的になり、批判を受けた。
・本命とされたバイデン前副大統領(中道)が息子のウクライナ事業への批判で減速。
・左派のサンダース上院議員は高齢問題が取りざたされる。
・ウォーレン氏は貧富の格差是正など、企業が警戒する政策を訴えている。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├───────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │  (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
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◎寸評:of the Week
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 【Brexit狂騒曲】 英国のEU離脱問題がまた土壇場で迷走している。ジョンソン首相は17日、EUと新しい離脱条件で合意した。しかし英下院は19日、この合意案の採択を先送り。首相はEUに対し離脱延期を要請する書簡を送る事を余儀なくされた(英議会が定めた法案に従った)。

 合意案は英国がEUを離脱した後も、北アイルランドは通商などに関しEUの定めたルールに従うとするもの。これにより北アイルランドとアイルランド共和国の国境検査をなくし、物理的な境界を作らないという内容だ。逆に北アイルランドと英国本土の間には新たなチェックを導入する。

 この合意を続けるかどうかは、北アイルランドが4年ごとに判断する。これが新合意のひとつのミソだ。ただし、北アイルランド議会は現在停止中で、実際に判断が行われるようになるかどうか目途が立たない。

 この案は、2018年2月にEUが英国に提案した内容と似ている。メイ首相は北アイルランドと英国本土の間に新たなチェックを設けることは「国を分割する」と反対。国境問題にメドがつくまで英国全体がEU関税同盟に残る路を選んだ。その案は議会で採算否決され、メイ氏は退陣に追い込までた。

 ジョンソン首相はこれまで離脱強硬派のスタンスを取り、10月末の合意なし離脱も辞さないと強調してきた。しかし北アイルランドを特別扱いにすることに合意。融通無碍というか、主張が変わるというか。従来の主張の延長とは異なる判断をしたとの印象が強い(実際、保守党に閣外協力してきた北アイルランドのDPUは「裏切り」と批判に転じた)。

 議会による採択延期で、今後の行方は流動的だ。もう一度の離脱期間延長を予測する見方も出ている。市場では、期待も込めて合意なし離脱の可能性は下がった、との見方が多い。しかし強い根拠がある予測には見えない。

 当面は行方に目を凝らすしかない。同時に、英国は3年半の間Brexit問題で迷走が続き、経済的にも国際的なイメージでも大きなダメージを受けた点を改めて認識すべきだ。EUも、Brexitに振り回される格好で、将来に向けた戦略づくりなどが進まなかった。

 ニュースの見出しになる政治的ドタバタとともに、Brexitが英国、欧州にもたらした影響もいま一度おさらいすべき時期だろう。

◎ 土壇場でトリックスターはいいけれど
◎ 最後まで筋より政局Bexit
◎ 迷走がお定まりになる英・EU

 

◎今週の注目(2019年10月21-27日 &当面の注目)
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・Brexitを巡る英国の政局はギリギリの攻防が続く。
・カナダ総選挙が21日投票。トルドー首相の与党は成長鈍化にスキャンダルが重なり苦戦だ。
・アルゼンチン大統領選が27日。
・ペンス米副大統領が24日、対中政策で演説を行う

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