« 2018年30号(7.23-28 通算944号)国際ニュース・カウントダウン | トップページ | 2018年32号(8.6-12 通算946号)国際ニュース・カウントダウン »

2018年8月 9日 (木)

2018年31号(.29-8.5 通算945号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2018年7月29日-8月5日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

◆アップルの時価総額が1兆ドル超(2日)☆
・米アップルの時価総額が1兆ドルを超えた。
・1兆ドル超は米企業で初。米以外では07年のペトロチャイナ上場時(上海市場)などがある。
・IT・ハイテク株の代表銘柄。4-6月期は利益115億ドルと最高益を記録した。
・アップルに続き、アマゾンやグーグル(アルファベット)も1兆ドルに迫っている。
・IT革命が加速する中、2010年代半ば以降IT大手が時価総額上位を独占している。
・ただ、トランプ政権の保護主義的的政策が今後の成長に水を差す恐れもある。
・IT大手のデータ独占に対する批判や規制論も強まっており、今後は不透明要因もある。

◆米の対中制裁第3弾、関税25%を検討、対象2000億ドル分(8月1日)☆
・トランプ大統領は対中制裁第3弾について、関税25%に引き上げる旨を表明した。
・対象は2000億ドルで、中国からの輸入の約4割に当たる。
・すでに第1弾340億ドル分を7月6日に発動。第2弾160億ドルを8月中に発動予定。
・第3弾の計画は7月上旬に表明。当初は10%の予定だったが、25%に引き上げる。
・9月以降発動の見込み。1-3弾を合わせると中国からの輸入の半分に達する。
・中国は3日報復措置を発表した。米からの輸入600億ドルに最大25%の追加関税を課す。
・米はEUと相互関税引き下げ交渉開始で合意。貿易摩擦は一時休戦にある。
・一方、中国との貿易戦争は一層エスカレートする懸念が強まっている。

◆カンボジア総選挙、フン・セン首相与党が圧勝(29日)☆
・総選挙が実施され、首相与党のカンボジア人民党が圧勝した。
・下院125議席の全議席を獲得する可能性がある。
・同国では政権が最大野党の党首を逮捕。解党を命じた。
・野党からはボイコット呼びかけもあったが、選管によると得票率は82%に達した。
・フン・セン首相の独裁体制が一層強まる見通しだ。
・同国ではポル・ポト政権崩壊後93年に国連支援で選挙が実施された。
・フン・セン氏は選挙で敗れたのち、98年から1党支配を復活。強硬姿勢を強めている。

◆中国が景気重視に傾斜(31日)
・中国共産党は政治局会議で、財政政策で景気下支えする方針を決めた。
・これまで経済構造改革を重視してきたが、景気優先の色彩を強める。
・米中貿易戦争の影響による経済減速を防ぐ狙いがある。構造改革は遅れる懸念がある。
・中国経済は民間債務の拡大や資金流出の加速などが懸念される。
・経済の実態は見えない部分も多く、同国経済の行方は不透明感を払拭できない。

◆ジンバブエ大統領選、現職勝利と発表(30日投票)
・大統領選が行われ、選管は3日、現職のムナンガグワ氏が当選したと発表した。
・50.8%を獲得したという。野党のMDCチャミサ議長は不正があったと反発する。
・2017年11月にムガベ前大統領が失脚した後で初の選挙。。
・ムナンガグワ氏はムガベ氏の元側近。ムガベ退陣後に大統領に就任していた。
・ムガベ氏はムナンガグワ氏が裏切ったと主張。不支持を表明した。
・同時投票の議会選でも、ムナガグワ氏与党が勝利した。
・大統領再選で事態がスンナリ収まるかは不明だ。

  ┌──────────────────────────── 
 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├───────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │  (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【米中貿易戦争と世界経済】 トランプ米大統領が対中制裁第3弾の内容強化を指示。これに対し中国側は報復策を発表するなど、米中貿易戦争がエスカレートしている。この影響が世界経済にもボディーブローのように効き始めた。米国ではGMなど一部企業の利益が減少。中国では制裁のターゲットになったZTEが経営困難に直面するなど、一部企業の経営に悪影響が及び始めた。中国当局が、景気下支えを優先する経済政策に転じたのも、景気減速への懸念が強まっているためだ。
 影響はまだ出始めたばかり。今後より具体的な形で、色々な分野で表れ始めるだろう。目を凝らすべし。だ。
 

 【東南アジアの民主主義】 カンボジア総選挙でフン・セン首相与党の人民党が圧勝した。選挙前に最大野党を解党に追い込むなど、独裁的な手法を駆使した挙句の結果。フン・セン首相の独裁色が一層強まるのは必至だろう。同国は1993年の国連主導の総選挙の後、民主主義の歩みを始めたかのように見えたが、頓挫は否めない。
 同国はポル・ポト政権下の圧制で、人口800万人中100数十万―200万人が虐殺された。激しい内戦を経て、国連の和平の下治安を回復した。
 フン・セン氏は一時選挙で敗北した後、98年から権力を維持。政治的に強権色を強めている一方、経済は高成長を続けている。中国との関係を強め、中国の支援をバックに政権や経済成長を維持している面がある。
 隣国のタイでは2014年に軍がクーデターを実施。民政移管の選挙は数度にわたり先送りされている。フィリピンではドゥテルテ大統領が強権的な姿勢を強めるが、麻薬撲滅対策などで国民の高い支持を維持している。
 一方、マレーシアでは今年5月の総選挙で、1957年の建国以来初の政権交代が実現した。
 東南アジアの事情は国により異なる。安易な単純化は物事の理解を誤らせる。しかし域内各地に強権政治台頭の流れ生じているのは、否定できない。
 東南アジアは30年あまり前まで戦争が続いた地域。民族や宗教が複雑に入り組み、安定の維持は容易ではない。一部の国は開発独裁が支配した。経済が急速に発展している一方で、なお貧困問題を抱えてる点も忘れてはならない。
 安定と民主主義のバランス、国家の安定や治安の維持と自由のバランスなど、難しい問題が横たわる。カンボジアの動向を眺めていると、背後に重い現実が透けて見えてくる。

◎ 虐殺を歴史と言うにはまだ早い
◎ 一票を「平和」と「民主」に投じたい
◎ 「開発」と「独裁」が切れぬ途上国

◎今週の注目(2018年8月5-11日 &当面の注目)
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・米国の対イラン制裁が7日再開する。まず自動車や鉄鋼などが対象となる。イランと取引のみならず、同国と取引を続ける外国企業に対しても、米国内での取引禁止などの罰則を課す。このため欧州や日本などの企業がイランでのビジネス停止に追い込まれる可能性が大きい。11月には第2弾として、石油関連製品の取引への制裁を導入する。
 制裁を控え、イラン経済は苦境に直面している。通貨リアルは下落、史上最安値を記録し続ける。
 こうした中でイランはホルムズ海峡などで演習を始めた。イランは、いざ米国やイスラエルとの対立がのっぴきならぬ状態になればホルムズ海峡閉鎖も辞さないとの警告している。演習はそうした姿勢を誇示するものとみられる。行方は要注意だ。

・米中貿易戦争の行方から目が離せない。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
 ブログは毎週発行のメールマガジンを元に作成しています。

 ------------------------------------------------
 メールマガジンの登録変更・解除は次のアドレスから。(『まぐまぐ』を利用)。
 http://www.mag2.com/m/0000056121.htm
 ------------------------------------------------

 Copyright(c) 2000-2018 INCD-club

« 2018年30号(7.23-28 通算944号)国際ニュース・カウントダウン | トップページ | 2018年32号(8.6-12 通算946号)国際ニュース・カウントダウン »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510274/67037128

この記事へのトラックバック一覧です: 2018年31号(.29-8.5 通算945号) 国際ニュース・カウントダウン:

« 2018年30号(7.23-28 通算944号)国際ニュース・カウントダウン | トップページ | 2018年32号(8.6-12 通算946号)国際ニュース・カウントダウン »

2018年8月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

ウェブページ