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2018年4月23日 (月)

◆キューバ指導者交代と同国が問うもの 2018.4.22

 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長が引退。新指導者にディアスカネル氏が選ばれた。ラウル氏は兄のフィデル・カストロ氏やチェ・ゲバラ氏とともに1959年のキューバ革命を主導した人々の1人。一方ディアスカネル氏は革命後の生まれ。革命世代→革命後世代へのバトンタッチになる。

 指導者交代を機にキューバに注目すると、日本や米国経由の情報は限定的で偏っていることに改めて気付く。

▼反米・米国追従でない60年

 米国の裏庭といわれる中南米(西半球)で、同国は革命以来約60年に独自の国づくりを進め、反米あるいは米国に追従しない立場を取ってきた。中南米にはキューバ以外にも反米政権が成立したが、崩壊したり(チリのアジェンデ政権など)、経済困難に陥った(ベネズエラなど)ケースが多い。これに対しキューバは、問題を抱えながらも国の安定を維持してきた。

 冷戦時代は東側に組みし、1963年には米ロ核戦争の直前に至るキューバ危機の舞台になった。社会主義的な政策は経済停滞を招く一方、医療費の無償かなど国民の生活に役立つ内容も多い。

 冷戦終了後は米国との関係改善などに動き、オバマ米大統領時代の2015年には54年ぶりに国交を回復した。しかし米国はトランプ米大統領時代になり政策を転換。対キューバ強硬色を強め、行方は波乱含みだ。

 ちなみに経済はサトウキビなどの農業、観光などの比重が高い。1人当たりのGDPは7500ドル前後だ。

▼社会主義体制維持の今後

 ディアスカネル氏は米国との関係改善や経済改革を訴えながら、社会主義体制の維持を強調した。対米追従でも昔の社会市議でもない、どんな路線を打ち出していくか。注目だ。

 世界で抱かれるキューバのイメージと言えば、革命とゲバラ、カストロ、野球、観光地(カリブの真珠)、陽気な人々、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ、さとうきびなどだろうか。情報が限定的なことにも改めて気付く。

 米国はトランプ時代に入って自国優先を強め、世界の警察官の役割を縮小している。米欧を先頭にした発展モデルでは、世界を語り尽くせない。各国の独自の発展やユニークな試みから学ぶべき点も多い。キューバを行方はそうした視点からも要注目、と改めて感じる。

◎ 世代超えカリスマいまだ地に落ちず
◎ 米州で非米を問うて60年
◎ 大国の圧力かわす意地と知恵

2018.4.22

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