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2017年6月12日 (月)

2017年23号(6.5-11 通算883号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2017年6月5-11日
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◆英総選挙、与党過半数割れ、欧州にも不安定要因増大(8日)☆
・総選挙(定員650)があり、メイ首相の与党保守党が過半数を獲得できず敗北した。
・保守党は330→318に減少。労働党は229→261に増やした。
・首相は続投を表明。北アイルランドの民主統一党(DUP・10議席)と連立で合意した。
・ハモンド蔵相、ジョンソン外相など主要閣僚は留任させる。
・首相は4月総選挙を決断。政権基盤を固めてEU離脱交渉に臨む狙いだった。
・しかし選挙の敗北で政治指導力は低下。退陣要求もくすぶる。
・首相の主張するHard Brexitに反対する声も強く、離脱交渉も一層難しくなる。
・政治的混乱の拡大は避けられず、EU離脱戦略もぐらつく可能性が大きい。
・英国と欧州にとって、不安定要因が一層高まった。

◆サウジなどがカタールと断交(5日)☆
・サウジアラビアなど6カ国がカタールと断交した。
・エジプト、UAE,バーレーン、イエメンとモルディブを加えた6国。
・航空便の運航を中止。サウジは物資輸送を遮断した。
・ムスリム同胞団などテロ集団を支援したためとする。イランに協力的とも批判する。
・ただし説明には不明瞭な点も残り、真相は不明だ。
・カタールはスンニ派多数でGCCの一員。この点はサウジと同じ。
・膨大な天然ガス資源を抱え、国際メディアのアルジャジーラを運営する。
・2022年にはサッカーW杯の開催を予定している。
・イランやトルコはサウジなどの決定を批判。カタールに物資輸送を行う姿勢。
・中東では米トランプ政権発足などもあり、サウジとイランの対立などが深まる。
・断交もそうした情勢の中で起きた。真相も含め、今後の展開から目を離せない。

◆仏国民議会選、マクロン大統領与党大勝の勢い(11日)☆
・仏議会(下院)選の1回目投票が行われた。
・メディアの出口調査によると、マクロン大統領率いる新党「共和国前進」が大勝の勢い。
・全577議席の約7割を獲得する可能性もあるという。
・中道右派の共和党は100程度。社会党は惨敗する。
・ルペン党首率いる国民戦線も伸び悩む。
・選挙に勝利すればマクロン政権は安定。欧州の安定にも寄与する可能性がある。
・第2回投票は18日に行われる。最終結果が決まる。

◆コミー元FBI長官が議会証言、ロシア疑惑深まる(8日)☆
・コミー前FBI長官が上院特別委員会で証言した。ロシア疑惑に関する公聴会。
・事前に議会に対し書面でも証言。7日公表した。
・1-4月の大統領とのやり取りについて説明した。
・5月に解任されたことについて、トランプ大統領側の説明が事実と異なると主張。
・フリン元補佐官の捜査について、中止の命令はなかったが指示と受け止めたという。
・捜査妨害があったかについては判断を避け、特別検察官に委ねた。
・証言は事前報道に沿った内容ともいえ、新たな情報は少ない。
・しかし直接の証言で疑念は一層深まった。ロシア疑惑は行方は見えない状況が続く。
・最大の焦点は大統領に違法行為や捜査妨害があったか、にある。
・特別検察官の調査には最短半年程度かかる見込みで、疑念はくすぶり続ける。

◆イランでテロ(7日)☆
・テヘランの国会議事堂に武装した4人が侵入して発砲。一部を占拠した。
・ほぼ同時に首都郊外の故ホメイニ師の墓廟でも何者か発砲した。
・少なくとも12人が死亡。40人以上が負傷した。
・イランはシーア派の盟主で、国内治安はいい。テロの発生は異例だ。
・「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したが、真相は不明。
・イラン国内では、むしろサウジに対する批判が高まっている。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │  (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【英総選挙と仏議会選】 英総選挙が行われ、メイ首相の保守党が過半数を割り敗北した。英国政治の混迷が深まるのは必至だ(→「国際ニュースを切る」)。一方、フランスの国民議会選は、11日の第1回投票でマクロン大統領の新党の勝利が濃厚になった。大統領の政権基盤が固まり、政治は当面安定しそうだ。英仏の動向は対照的で、英国のEU離脱交渉や欧州情勢にも多大な影響がある。

 【サウジのカタール断交】 サウジアラビアなど6カ国がカタールと断交した。→「国際ニュースを切る」参照。

 【ロシアゲート】 トランプ大統領のロシア疑惑で、当面の焦点だったコミー前FBI長官の議会証言が行われた。内容は事前にメディアにリークされた線。決定打となるものはなかったが、疑惑はくすぶり続ける。政権の迷走ともいえる状況は続く感じだ。

◎今週の注目(2017年6月12-18日 &当面の注目)
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・英総選挙を受け、新政権樹立に向けた動きが進む。メイ首相は少数与党政権樹立を目指すが、退陣要求などはくすぶる。当面はエリザベス嬢王の議会演説が19日に予定され、EUとの離脱交渉も近くスタートする。
・フランス下院選の第2回投票が18日に行われる。
・トランプ政権のロシア疑惑をめぐる動きはくすぶり続ける。

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