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2016年8月

2016年8月29日 (月)

2016年35号(8.22-28 通算842号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2016年8月22-28日
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◆北朝鮮が潜水艦発射ミサイル(24日)☆
・北朝鮮は日本海でSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を発射した。
・約500キロ飛行した。同国は25日「成功」と発表した。
・米韓は22日から合同演習を実施しており、反発した可能性がある。
・国連安保理は26日、北朝鮮を非難する報道声明を発表した。
・SLBMは地上発ミサイルに比べ防御が難しい。
・同国は実戦配備の準備を進めており、挑発行為を拡大した格好だ。

◆フィリピンで麻薬犯、1月で400人射殺(2日)☆
・ドゥテルテ大統領就任を機に、警察による麻薬犯罪者殺害が増加している。
・国家警察は、7月1日から1月で容疑者402人が警察に現場で射殺されたと発表した。
・英国の人権団体は、過去3か月に700人以上が殺害されたとの調査を公表した。
・麻薬中毒者や密売人ら57万人が当局に出頭した。
・国連は同国に対し人権への配慮を勧告した。
・これに対し大統領は反発。一時は国連脱退発言まで飛び出した。
・フィリピンの世論は大統領の強硬姿勢への支持が多い。

◆コロンビア和平(24日)☆
・政府と左翼ゲリラのFARCは和平合意を発表した。
・同国では1960年代から紛争が継続。犠牲者は22万人に達するといわれる。
・FARCは1980年代には麻薬販売組織とも連携、勢力を拡大し政府に対抗した。
・2000年代に入り右派のウリベ政権が掃討作戦を強化。
・2012年からノルウェーやキューバの仲介で和平交渉を継続してきた。
・FARCの戦闘員は武装解除し、18年までに政治参加も道筋も開く。
・和平実現で同国経済が成長軌道に乗る期待がかかる。

◆イタリアで地震(24日)
・イタリア中部で地震が発生。建物の崩壊などで多数の犠牲者が出た。
・72時間を経過した27日時点で290人の死亡を確認した。
・西欧での災害とあり、欧州や米国のメディアは広範に報じている。

◆米FRBが利上げの地ならし、金融会議で(26日)
・米ワイオミング州のジャクソンホールで恒例の金融会議が開催した。
・イエレンFRB議長は講演し、米経済改善で利上げの条件が整ってきたと述べた。
・9月以降の利上げに意欲を示す発言。
・英国のEU離脱決定などを受け、市場では米利上げ先延ばし観測が強まっていた。
・発言を受けて市場ではドル高などに動いた。

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 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【静か】 前州に引き続いて比較的動きが静かな週。中東ではトルコのテロ、トルコによるシリア越境攻撃などがあった。

 【フィリピン大統領の強硬措置】 フィリピンのドゥテルテ大統領が麻薬取り締まりで強硬策を発動。警察が麻薬犯を1か月で400人以上殺害した。強硬策に恐れをなした売人など数十万人が自首した。国際的な人権団体や国連は異議を唱え、人権配慮を求めている。大統領はこれを批判し、国連脱退発言まで飛び出した。
 国民は今のところ大統領支持だ。もともとドゥテルテ氏は、ミンダナオ島のダバオ市長として犯罪対策に強硬策を採用。犯罪の現象や治安改善を実現し、人気を得てきた政治家。抵抗する麻薬犯を容赦なく射殺させるスタンスは、あだ名の「ダーティーハリー」通りだ。
 強権的な政治で社会の安定を維持し、国民の支持を得ている事例は少なくない。ロシアのプーチン大統領。トルコのエルドアン大統領。タイのクーデター政権(プラユット暫定首相)なども入るだろう。権力の暴走の懸念より治安安定を求めるのは時代の潮流かもしれないが、余裕のなさと危うさも感じる。

◎ 映画風 比国の捕り物 受けている
◎ 悪を絶つところで警察大丈夫か
◎ 閉塞の時代のヒーローきな臭さ

◎今週の注目(8月29日-9月4日 &当面の注目)
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・4-5日に中国の広州でG20首脳会議。

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2016年8月22日 (月)

2016年34号(8.15-21 通算841号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2016年8月15-21日
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◆リオ五輪閉幕(21日)☆
・リオ五輪が閉幕した。
・ブラジルの政情不安、準備不足、ロシアのドープング問題などに揺れた大会。
・しかし懸念されたテロや事故などもなく、無事終了した。
・ボルトが男子陸上100メートルなど3冠を3大会連続で達成。
・ブラジルは男子サッカーで初の金メダルを獲得した。

◆トルコで相次ぎテロ、クーデター未遂1カ月経過
・トルコ東部3県で17-18日3件の爆弾テロが発生。14人以上が死亡、約300人が負傷した。
・南部のガジアンテプで20日、結婚式を狙ったテロが発生。50人以上が死亡した。
・エルドアン大統領は結婚式テロについて、「イスラム国」の犯行との見方を示した。
・同国では7月15日にクーデター未遂が発生。政権は反体制派締め付けを強化している。

◆トランプ氏が2度目の陣営刷新、苦戦を反映(17日)
・大統領選共和党候補のトランプ氏は、選対本部長を刷新した。
・陣営刷新は6月に続いて2度目。この時期に2度の交代は異例だ。
・世論調査では民主党のクリントン候補に遅れを取っており、建て直しを目指す狙い。
・同氏にはイスラム教徒のイラク戦争戦死者の遺族を中傷したとの批判が強まっている。

◆シリア内戦、少年の写真に国際的注目(18日)
・反体制派活動家らが内戦で被害を受けた少年の写真を配信。国際的な注目を浴びている。
・政府軍によるアレッポの反体制派支配地域への空爆の後、救出された5歳の少年の写真。
・呆然とした表情で救急車に座る構図だ。
・シリア内戦はすでに5年を経過し、死者数十万人、難民400万人以上と推測される。
・2015年9月にはシリアから脱出し、トルコで溺死した少年の写真が世界の注目を集めた。
・その後の欧州の難民政策などに影響を与えている。

◆イラン、ロシア機に基地使用認める(16日)
・イランがロシア空軍機に西部ハマダン基地の使用を認めた。ロシアが発表した。
・シリア領内の「イスラム国」(IS)への空爆実施のため。
・ロシア国内の基地から空爆する場合に比べ燃料を節約できる。
・ロシアとイランは対シリア政策では、アサド政権支持で一致する。
・対立する分野もあり状況は単純ではないが、両国接近の一例だ。

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◎寸評:of the Week
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 【比較的平穏】 大ニュースや意外性のあるニュースは少なかった週。

 【リオ五輪閉幕・その後】 リオ五輪が閉幕。開催国の大統領不在(暫定大統領は表に出ない)の開会式、ロシアのドーピング問題など色々話題があったが、とにかく無事終了した。協議ではボルトの3大会連続の3冠(陸上男子100メートル、200メートル、400メートルリレー)が光り、記憶、記録に残った。
 海外のメディアは、五輪後のブラジルに焦点を当てる報道も多い。大統領の弾劾の可能性は高く、政治的な混乱は続く。経済再生のプログラムは示されてなく、五輪で一部開発が進んだとはいえ、ファベーラ(スラム)に象徴的に映し出される貧富の格差などの問題は深刻だ。
 1964年の東京や1988年のソウル、2008年の北京などは経済発展実現を映す五輪だった。2012年のロンドンなどはコンパクト五輪を理念にしていた。リオ五輪の位置づけとなると、「南米初」はとにかく、それ以外となるとなかなか難しい。

◎ リオのキリスト 五輪のせわしく過ぐを見る
◎ 大統領不在も宴は無頓着
◎ BRICSと呼ばれた時代の終楽章

◎今週の注目(8月22-28日 &当面の注目)
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・中東情勢は引き続き不透明・不安定な状況。クーデター未遂をきっかけに揺れるトルコ、シリア内戦など一触即発の地域は多い。

・米大統領選は民主、共和両党の大統領候補によるテレビ討論会が9月26日、10月9日、19日に行われる。投票は11月8日。

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2016年8月18日 (木)

2016年33号(8.8-14 通算840号) 国際ニュース・カウントダウン

 
◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2016年8月8-14日
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◆タイ国民投票が憲法草案承認(10日)☆
・政府の選管は7日の国民投票結果を発表。憲法草案は賛成61%で可決された。
・新憲法は年内に公布・施行される予定。
・プラユット首相は9日、2017年末までに総選挙が行われるとの見通しを語った。
・憲法草案は軍の影響を中期的に保証する内容で、民主主義の後退は避けられない。
・しかし国民は政治の安定を優先した格好。軍政権による情報統制も利いた模様だ。
・国民投票で今後の政治の日程は明確になった。
・同国では2000年代以降、タクシン派と反タクシン派が対立を続け、政治が混乱した。
・軍は2014年にクーデターを実行。以後、プラユット暫定首相の軍事政権下にある。
・投票後、11-12日にかけて南部の5県で断続的に爆破事件が発生。外国人も死傷した。
・軍事政権が強調する治安の安定を揺さぶる事件となった。

◆ロシア、パラリンピック参加禁止(7日)☆
・国際パラリンピック委員会(IPC)はロシア委員会を資格停止処分にすると発表した。
・9月7日に始まるリオ大会からロシア選手団を排除する。
・国家ぐるみのドーピングが横行したと判断。IOCより厳しい処分に踏み込んだ。
・ロシアはスポーツ仲裁裁判所に提訴した。

◆クリントン、TPP反対を表明(11日)☆
・民主党大統領候補のクリントン氏はTPP反対を明言した。
・大統領に当選した場合には賛成に転じるとの見方もあったが否定した。
・この結果、TPPは成立への見通しが非常に難しくなった。
・同協定は、日米主導で新しい貿易・投資ルールを定める試み。
・世界の経済秩序作りで影響力を強める中国をけん制する狙いもある。
・TPPが停滞すれば、中国が加わるRCEPなどに重点が移る可能性がある。
・世界全体でも自由貿易体制作りが停滞している。その傾向が強まる懸念がある。
・米大統領選では共和党のトランプ氏もTPPに反対している。

◆ロシアとトルコが首脳会談(9日)☆
・ロシアのプーチン、トルコのエルドアンの両大統領がサンクトペテルブルクで会談した。
・両国関係は昨年11月のトルコによるロシア軍機撃墜で悪化下。その修復で一致した。
・シリア情勢を巡っても協議。ロシアはアサド政権、トルコは反体制派支持で対立する。
・ロシアは2クリミア併合以降欧米と対立。トルコも強権色を強め、欧米は警戒する。
・会談には欧米をけん制する狙いも込められている。

◆中国、南・東シナ海問題で強硬姿勢 ☆
・中国が南シナ海、東シナ海を巡る問題で強硬姿勢を示している。
・南シナ海への海洋進出の問題では、東南アジア各国へ硬軟絡めて外交攻勢を展開。
・フィリピンに対しては国際仲裁裁判の判断の棚上げと2国間協議を求める。
・東シナ海では日本の尖閣諸島周辺に200隻以上漁船や当局船舶が集結。緊張が高まる。
・背景には、7月の仲裁裁判で中国の主張が全面的に否定されたことなどがある。

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◎寸評:of the Week
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 【五輪・パラリンピック】 世界を揺るがす大ニュースはなく、五輪が各国メディアのヘッドラインになる週だった。その関連で注目されるのは、国際パラリンピック委員会の判断。9月7日から始まるパラリンピックからロシアの締め出しを決めた。決定を各協議の国際協会に丸投げしたIOCと異なり、厳しい判断を下した。今後の展開、反響など要注目だ。普段見えていないことも見えてくる。

 【タイ政局】 軍事政権が示した新憲法案を巡るタイの国民投票が行われ、賛成多数で承認された。これを受け、同国では年内に新憲法が導入され、来年には総選挙→新政権発足と運ぶ見通し。しかし、新憲法は軍の権限を強く残す内容で、現行の2007年憲法に比べ民主化は大幅に後退する。
 そもそもタイの政局は混乱が続いてきた。2001年にタクシン政権→2006年の軍事クーデターで国外追放の後は、タクシン派と反タクシン派の対立が続き、両派による抗議活動などで社会も混乱した。そうした中、2014年に軍が再度クーデターを遂行。プラユット暫定首相の下に軍事政権が続く。
 新憲法の公布は、84年間で10回目になる。4年に1回憲法が変わる状況だ。過去には政治的混乱があると国王が出てきて事を収める「タイ式民主主義」で事を収めてきたこともある。ただ、国民の人気が高く尊敬を得てきた国王も高齢で、次世代に同様に機能を期待するのは無理がある。
 ベトナム戦争などで東南アジアが混乱した1970-80年代、タイは政治的にもこの地域の先進国だった。しかし周辺諸国で民主化が進む中、タイはむしろ逆戻りしている状況だ。
 同国情勢は、東南アジアの政治の抱える問題を映し出しているように見える。東南アジアの中規模国の一時例として眺めていい話ではない。

◎民主主義ただし兵士の指導付き
◎赤・黄のシャツ 乱れて軍服 上覆う 
◎アジア式「民主主義」にもお国柄

◎今週の注目(8月15-21日 &当面の注目)
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・第2次世界大戦の終了から71年。日本や韓国、インドでは8月15日に終戦や開放記念日、独立記念日などが定められてる。どのようなメッセージが出るか。
・リオ五輪の閉会式は8月21日。その間、ブラジルではルセフ大統領の弾劾を巡る政治的な動きが続く。

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2016年32号(8.11-7 通算839号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2016年8月1-7日
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◆リオ五輪が開幕(5日)☆
・リオ五輪が開幕した。207カ国・地域から1万人強が参加。31の競技を競う。
・南米初の五輪。しかし開催国ブラジルは政治・経済が混迷する最中。
・停職中のルセフ大統領は欠席し、テメル大統領代行が開会宣言をした。
・会場外では五輪反対のデモが繰り広げられた。
・ロシアの国ぐるみのドーピング疑惑が表面化。陸上などが参加禁止になった。
・南スーダン、シリア出身などの難民10人が選手団を構成。参加した。
・大会は五輪と政治、ドーピングなどの問題を改めて見せつけた。

◆インドが税制改革実現へ(3日)☆
・上院はGST(物品サービス税)導入に必要なの憲法改正案を可決した。
・週ごとに異なる税制を統一するもの。下院も近く可決の見通し。
・税制改革はモディ政権の経済改革の目玉の一つ。実現に向けて動いた。
・ただし、税率の決定など詳細の調整が今後必要だ。
・実際の導入までにはなお時間を要する。

◆英中銀が金融緩和、7年ぶり(4日)☆
・イングランド銀は記入緩和策を決めた。
・政策金利を0.5→0.25%に引き下げた。利下げは2009年3月依頼7年5カ月ぶり。
・新規国債の購入再開による量的緩和も決めた。2012年9月以来。
・EU離脱の決定で製造業やサービス業の景況感が悪化している。それに対応した。
・中銀は同時に今後の経済見通しを修正。2017年は2.3%→0.8%に大幅下方修正した。

◆タイで国民投票(7日) ☆
・新憲法草案への賛否を問う国民投票が行われた。
・同国では2014年のクーデターから2年以上が経過した。
・草案は軍事政権が準備したもので、民主主義を制限する内容を含む。
・承認されれば2017年にも新憲法に沿った総選挙が行われる見通しだ。

◆シリアで政府と反体制派が激しい戦闘、IS拠点奪取も
・北部アレッポを巡り政府軍と反政府軍の戦闘が激化。
・政府軍が先月以来同市包囲を続けたが、反政府側が6日包囲を破った。
・戦闘で多数の死傷者が出た。政府軍はロシアが空爆などで支援した。
・同国北部では医療機関に対する攻撃も増えている。
・クルド人などで組織するSDFは6日「イスラム国」(IS)拠点のマンビジュを奪取した。
・情勢が混とんとしている事に変わりはないが、戦況は刻一刻変化している。

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◎寸評:of the Week
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 【リオ五輪】 何かと話題の多いリオ五輪が始まった。一応、開会式は無事終了(それがニュース?)この先何があるか。

 【8月入り】 2016年もいつの間にか7か月が過ぎ、夏休みの時期を迎えている。これまでの大きな出来事は、英国のEU離脱決定、米大統領選でのトランプ旋風、トルコのクーデター未遂、ブリュッセルのテロ、サウジとイランの対立など。世界各地でテロが起きる状況は昨年以前と変わらず、シリアやイラク、「イスラム国」など中東の混乱も相変わらずだ。新興国の経済減速やBrexit(英国のEU 離脱)で、世界経済は調整期に入っている。過去には8月に予想外の出来事が起きた例も多い。今年はゆっくり五輪観戦で済むか?

 【夏休み】 中国共産党の幹部が河北省の避暑地、北戴河で開く非公式会合が始まった。来年秋の党大会をにらんだ人事の調整など様々な調整が行われるとみられる。オバマ米大統領は6-21日の予定でマサチューセッツ州の島で夏休みに入った。この間緊急事態があればもちろん対応するが、あらかじめ公式日程は入れない。欧米やアジアの一部はバカンスのシーズンに入り、観光地は人々でごった返す。
 この時期、思わぬ紛争の勃発や市場混乱に見舞われたことも少なくない。リーダーの休暇、市場の薄商いなども影響している。「夏休み」は、世界にとって意外に重要だ。

◎ 8月の休符でリズム 世界の時間(とき)
◎ バカンス天国いまやアジアも仲間入り

◎今週の注目(8月8-14日 &当面の注目)
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・タイで7日行われた新憲法草案への賛否を問う国民投票の結果が判明する。
・トルコのエロドアン大統領が9日にサンクトペテルブルクを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談する。 

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2016年31号(7.15-31 通算838号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2016年7月25-31日
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◆米民主党大会、クリントン氏を大統領候補指名(25-28日)☆
・民主党は全国大会をフィラデルフィアで開催した。
・大統領選候補にヒラリー・クリントン元国務長官を指名した。初の女性候補。
・副大統領候補にはケーン上院議員(バージニア州)を指名した。
・クリントン氏は28日の受諾演説で、対テロなどで同盟国との協力を強調した。
・同氏は民主党本流で、当初から本命候補だった。
・しかし予備選では不平等是正を強調するサンダース氏の挑戦に手こずった。
・11月の本選は、民主党の本命クリントンvs共和党の異端トランプ氏の争いとなる。

◆リオ五輪のロシア選手、一部は禁止・一部は参加 ☆
・ドーピングを巡る五輪へのロシア選手の参加問題は、一部競技は禁止・一部は参加する。
・IOCは24日、参加の判断を各競技の国際連盟に委ねた。
・陸上はすでに参加禁止を決定。重量挙げも参加禁止となる。
・バレーやシンクロなどは参加する。
・ロシア選手団の一部は、28日以降リオ入りした。
・ロシアは国家ぐるみのドーピング疑惑が発覚。五輪参加が問題になっていた。

◆トルコ反体制派弾圧拡大、メディア130社閉鎖 ☆
・トルコで反体制の弾圧が拡大した。
・政府は28日、新聞社やテレビ局などメディア約130社の閉鎖を命じた。
・非常事態宣言に基づく措置。ギュレン運動との関係などを閉鎖理由に挙げた。
・軍や治安組織の再編も進め、大統領や政府の権限強化を進めている。
・同国では7月15日に軍の一部がクーデターを企てたが未遂に終わった。

◆米民主党の情報が流出、サイバー攻撃の懸念も ☆
・民主党の内部メールが流出。多方面に影響が出ている。
・ウィキリークスは22日、民主党の内部メールを公開した。
・全国委員長がクリントン氏有利・サンダース氏不利になるよう動いていた事を暴露。
・これを受け、ワッサーマンシュルツ全国委員長が党大会前の24日に辞任した。
・その後、FBIは流出の調査に着手。ロシアの関与をほのめかした。
・同党のクリントン候補は、ロシアのハッカー攻撃で流出したと批判した。真相は不明。
・米大統領選にもサイバー攻撃が絡み、影響を左右しかねないことを見せつけた。

◆欧州銀行のストレステスト
・EUの銀行監督機関のEBA(欧州銀行監督機構)は主要51行の資産査定(ストレステスト)を発表した。
・欧州の景気が減速した場合、多くの銀行で中心的自己資本が急速に悪化。
・イタリア3位のモンティ・ディ・オアスキ・ディ・シエナ銀は18年末にマイナス2.2%になる。
・欧州の銀行が抱えるリスクが改めて鮮明になった。
・同行は発表に先立ち、最大50億ユーロの増資など再建策を発表した。
・同行は多額の不良債権を抱え、破たん懸念が強まっていた。

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◎寸評:of the Week
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 【民主党大会】 米民主党大会が開かれ、ヒラリー・クリントン元国務長官を大統領候補に選出した。女性初の大統領を目指す。クリントン氏の使命は予想通りだが、勝利確定まで難航した。格差是正などを訴えるサンダース上院議員への支持が根強く手こずったためだ。加えて党大会直前には同党のメールが漏えい。本来中立であるべき党全国委員会がクリントン氏支持の動きをしていたことが判明した。サンダース支持派の一部は強く抗議を続けた。クリントン氏への不満が民主党内でも根強く、民主党主流派の既得権層が同氏を担いでいる実態を改めて映した。
 共和党の異端児・トランプ氏との本選は、クリントン氏優位の見方が圧倒的だ。しかし、戦況はどう動いてもおかしくない。メール情報の漏洩や大規模テロなど、現在全く予想もしていない要因が、選挙結果を決定づける可能性も残る。時代性を感じる。

 【サイバー戦争の時代】 それにしても民主党のメール漏えいは、サイバー空間で凄まじい情報戦が、絶えず行われている実態を曝け出した。メールを公開したのはウィキリークスだが、ウィキリークスは誰かから情報提供を受けている。FBIは捜査を開始し、クリントン陣営はロシアの仕業とし批判した(問題の争点を全国委員会の不適切な行動からサイバー攻撃にそらそうという意図も透けて見える)。
 サイバー攻撃やハッキングが世界を動かすようになって久しい。2007年にはロシアのハッカー集団の攻撃でエストニアの社会・経済システムがマヒした。中国人民解放軍系の組織は米企業や政府期間へのサイバー攻撃を続けているとされ、2014年には米司法当局が人民解放軍のメンバーを提訴した。事例を挙げればきりがない。
 対応策や落としどころは全く見当がつかないのが現状だ。

 【五輪前夜】 リオ五輪が8月5日に始まる。ブラジル政治の混乱の中での開催。準備は予想通りに遅れ、選手村への入村を延期する例も相次いでいる。ロシアのドーピング問題は、IOCが各競技の国際連盟に判断を丸投げした結果、一部参加禁止・一部参加という玉虫色の決着になった。直前の決定とあり、今後混乱がどこまで膨らむかは不明だ。
 五輪が政治やドーピングなどに揺れるのはよくある話。今回も「またか」といえばその通りだが、リオ版は準備の遅れなど「やっぱり」という感じのドタバタも多い。ロシアのドーピング問題も、スパイ映画のような風景あり、涙あり、国際的なスポーツ連盟の利権関係の話しありと、話題豊富。

◎ リオ五輪南米の特徴よく出てる
◎ 不正あり それでも観戦 五輪の魔  
 

◎今週の注目(8月1-7日 &当面の注目)
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・リオ五輪が8月5日に開幕する。準備不足、ロシアのドーピング問題と話題は満載。
・タイで新憲法草案への賛否を問う国民投票が7日に行われる。同国は2014年のクーデター以降、軍政下にある。草案は民主主義を後退させる内容を含む。
・トルコのエロドアン大統領が9日にサンクトペテルブルクを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談する。 

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