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2016年5月 2日 (月)

◆チェルノブイリ30年の問うもの 2016.5.2

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から30年が経過した。26日には追悼式典が行われた。

▽老朽化する石棺

 爆発した第4号機を覆ってきた石棺は老朽化し、現在全体を覆うシェルターの建設が進む。しかし、メルトダウンした核燃料の取出しなど廃炉のメドは立たず、関係者もシェルター建設は「問題先送り」と認める。

 周辺住民10数万人以上が立ち退きを命じられ、移住を余儀なくされた。周辺30キロはいまだに立ち入りが厳しく制限されている。のちにがんの発生などで亡くなった人々、病気に苦しんでいる人々も多い。

▽世界の原発

 チェルノブイリ事故は、原発の安全性について大きな問いを投げかけた。しかし明確な答えが出なまま時間が経過し、2011年には福島第1原発の事故が起きた。

 福島第1原発の廃炉作業には40年以上の年月が必要と言われる。未来のフクシマの廃炉跡も、ある意味「石棺」と言っていいかもしれない。

 福島第1原発事故の後、ドイツやイタリアは脱原発へと動き、フランスも原発比率を下げる方向に進んだ。しかし中国、インドなど新興国では新規建設が進む。原発の是非、安全対策などを巡る議論は収束していない。

▽人口急減

 チェルノブイリ事故は、情報隠しなどソ連の旧体制の問題点を改めて映し出した。事故がその後のソ連崩壊続くきっかけになったとの見方もある。

 ソ連崩壊後、チェルノブイリの管理はウクライナ政府が負うことになった。そのウクライナの歩みは厳しい。

 2014年には西部の新欧米派と東部の親ロシア派の対立が激化。クリミア半島はロシアの併合された。ウクライナ東部は事実上政府の権限が及ばない地域になり、衝突が断片的に続く。ウクライナ経済は連続で大幅なマイナスを記録している。

 1991年のソ連崩壊・独立時のウクライナの人口は約5200万人だった。今では約4500万人(クリミア共和国の約200万人を含む)だ。人口減少は急激だ。

 チェルノブイリの問いかけはとてつもなく大きい。それはフクシマにも通じる。 

≠ 30年の 迷走見届け 石棺朽ちる
≠ ここからか 混乱の連鎖 まだ続く
≠ この地球 原子の石棺 いくつ建つ

2016.5.2

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