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2015年5月 4日 (月)

2015年18号(4.27-5.3 通算773号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年4月27日-5月3日
 

◆サウジが皇太子交代、イエメンへの介入は拡大(29日) ☆
・サウジアラビアのサルマン国王は、王位継承者のムクリン皇太子を解任した。
・新皇太子にムハンマド内相(副皇太子)。副皇太子に息子のムハンマド国防相を指名した。
・両ムハンマド氏は初代アブドロアジズ国王の孫となる初の第3世代。
・また、初代国王の妻のうちスデイリ家のハッサ妃が生んだ7兄弟の系列に属する。
・解任されたムクリン氏は国王の異母兄弟。国王は前国王の息子らも要職から解任している。
・自らに近い人材の登用と若返りで、権力基盤の強化と政策能力向上を狙ったとみられる。
・サウジは3日までに、イエメン北部や南部アデンに小規模な地上部隊を派遣した模様だ。
・シーア派過激派の「フーシ」に対抗。スンニ派のハディ政権を支援する狙い。
・サウジは3月「フーシ」に対する空爆を実施したが、効果は限定的にとどまる。

◆日米防衛協力指針18年ぶりに改定、安倍首相は米議会演説(27日) ☆
・日米は防衛協力の指針(ガイドライン)を18年ぶりに改定した。
・NYでの外務・防衛(2+2)閣僚会議で決定。関連文書に調印した。
・安保協力の対象を世界に広げる内容。
・日本の後方支援の範囲を日本周辺から世界に拡大する。
・集団的安全保障の行為を、日本が攻撃が受けていない場合も行えるようにする。
・安倍首相は訪米し、28日オバマ大統領と会談。
・日米同盟の強化・重要性を強調する声明を発表した。
・首相は29日米議会で演説した。
・第2次大戦への「痛切な反省」を示したうえで、平和への貢献を強調した。
・「侵略」や「お詫び」は含まれず、中国や韓国は演説を批判した。
・一連の動きは、東アジアの安全保障にも様々な影響を与える。

◆ネパール地震、被害拡大
・3月25日に起きたネパールの地震の被害が拡大。死者は7000人以上に達した。
・各国から救援隊が入っている。しかし情報はなお交錯し、混乱も多い。
・エベレストでは雪崩で200人以上が死亡・不明と伝えられる。山岳地の被害も多い。

◆ボルティモアで暴動(27日)
・米ボルティモアで警察に拘束された黒人男性の死亡を巡り暴動が発生。
・知事が非常事態宣言を発し州兵が出動する事態になった。
・大リーグでは29日、史上初の無観客試合が行われた。
・事件は警察に拘束された男性が脊髄に損傷をうけ19日死亡。
・25日の葬儀を契機に暴動が広がった。
・昨年のミズーリ州での事件などと似た出来事。
・米社会において、人種差別、治安維持、警察捜査のあり方などの問題は深刻だ。

◆ASEAN首脳会議(27日)
・ASEANを首脳会議をマレーシアで開催。南シナ海問題などを協議した。
・中国が南シナ海で埋め立てを強行していることが信頼を損なうと指摘。
・議長声明に盛り込み発表した。一方で中国への配慮も見せた。
・中国とはインフラ投資などを巡り関係強化する一方、領土問題では対立が深まる。
・ASEANにとって中国との関係は、微妙なバランスを求められる問題だ。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【日米防衛協力と安倍首相演説】 日米防衛協力を巡るガイドラインと安倍首相の米議会での演説は、日本国内ほどではないにせよ米国やアジアで注目された。背景にあるのは中国の勢力拡大で、東アジアの安全保障の枠組みが大きく変わろうとしている状況。その中で米国中心の従来の安保秩序は変ろうとしている。ここに、米国の同盟国であり世界第3の経済国である日本の役割が絡むが、日本の場合は第2次大戦でアジア各国に侵略した事実の総括ができていない。当面は8月の第2次大戦終了70周年に向けて、長期的には情勢変化に応じた様々な機会を通じ問題が問い直されることになるだろう。

 【ギリシャ財務】 ギリシャ支援を巡る同国とEUやIMFの交渉が難航する中、ギリシャは27日までに交渉担当チームを刷新した。バルファキス財務相を代表から外し、ツァカロトス副外相が代表となる。財務相は率直な物言いで知られ、EUなどとの具体的な交渉が進まなかったとされる。
 ギリシャ支援は当初、4月中に支援の条件など大筋を固める予定だった。しかしギリシャ側が資料を提出しないなどの状態が続き、合意は遅れている。デフォルトの懸念も強まり、ギリシャ国債の利回りは上昇した。

 【インドネシアの死刑執行】 インドネシア当局は29日、麻薬犯8人の死刑を執行した。うち7人は豪州人など外国人。死刑廃止の豪州などは執行中止を求めたが、ジョコ大統領は恩赦を認めなかった。ジョコ政権は2014年10月に発足後、2015年1月にも外国人5人を含む6人を処刑。
ブラジルとオランダは抗議のため駐インドネシア大使を召還した。
 日本ではあまり意識されないが、麻薬と死刑の執行は国際的には重要な問題だ。

◎今週の注目(2015.5.4-10)&当面の注目
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・英総選挙が5月7日に行われる。保守、労働の2大政党とも過半数を獲得できる情勢ではなく、選挙後に連立政権交渉が行われる見込み。スコットランドの独立を巡る動き、EU加盟継続の是非などがテーマになっている。

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