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2015年3月31日 (火)

2015年13号(3.23-29 通算768号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年3月23-29日
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◆サウジがイエメンに軍事介入、中東混乱に新たな材料(26日)☆
・サウジアラビアはイエメンで軍事作戦を開始した。
・首都サヌアなど、シーア派系の武装組織「フーシ」が支配する地域を空爆した。
・これとは別に、サレバ前大統領勢力圏の北部も空爆した。
・ハディ暫定大統領の要請に応じた。クウェートなどとの共同作戦の形を取っている。
・フーシは2月にサヌアを制圧。ハダィ政権は南部に逃れ崩壊の危機に直面している。
・サウジはフーシの背後にイランがいると主張。介入はサウジ・イランの代理戦争の面もある。
・サレハ前大統領はアラブの春の影響で2012年に退陣したが、復権を模索する。スンニ派。
・アラブ連盟は28-29日にエジプトで首脳会議を開催。サウジのイエメン介入を支持した。
・合同軍の設置でも合意した。ただイラクが慎重姿勢を見せるなど思惑は必ずしも一致しない。
・イエメン情勢の混乱は拡大。全中東を巻き込む緊張を高めている。

◆独LCC航空機が墜落、副操縦士が故意に、運航体制見直しの流れ(24日) ☆
・独ジャーマンウイングスの航空機がフランス南東部に墜落。乗客・乗員150人が死亡した。
・バルセロナからデュッセルドルフに向かうエアバスのA320。
・捜査当局は、副操縦士が故意に墜落させたとの見方を示した。
・機長がコックピットを離れた後、再入場をブロックした。
・欧州の航空会社の運航ルールでは、コックピット内に操作者が1人になり得るものが多い。
・事件をきっかけに、ルールを見直す動きが広がっている。

◆米軍などがティクリート空爆開始(25日)☆
・米など有志連合は過激派「イスラム国」支配下のイラク北部ティクリートの空爆を始めた。
・同地の奪回に向けた軍事作戦。アバディ首相の要請を受けた。
・ティクリート奪還作戦は今月初めに開始。シーア派の民兵主導でイランも支援している。
・ただしイスラム国側の反撃に遭い、足踏みが続いていた。
・空爆で局面転換を狙うが、行方は不透明だ。

◆シンガポールのリー元首相が死亡(23日)☆
・リー・クアンユー元首相が同国内の病院で死去した。91歳。
・1965年の同国独立から25年間首相を務め「建国の父」と呼ばれる。
・強力な指導力で経済発展を実現。世界有数の富裕国に引き上げた。
・東南アジアの代表的指導者の1人で、地域、世界への影響は大きかった。
・一方で権威主義的な政治姿勢への批判もあった。
・国葬が29日に行われた。

◆米がアフガン撤退計画見直し、年内半減棚上げ(24日)☆
・オバマ大統領は、アフガニスタン駐留軍の撤退計画を見直す方針を表明した。
・現在9800人の駐留を年内に半減する当初計画を棚上げする。
・アフガン情勢の治安悪化を受けた。
・ただし、2016年末撤退の計画は変えないとしている。
・アフガンのガニ大統領は訪米。大統領らと会談し、治安問題や経済協力などを協議した。

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 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【動乱】 中東を中心に世界が揺れた。重要ニュースが相次いだ週。

 【中東の混乱拡大】 中東の混乱が拡大した。サウジアラビアがイエメンに軍事介入。シーア派過激派「フーシ」の拠点を空爆した。さらにはサレハ前大統領の勢力拠点にも攻撃を加え、ハディ暫定大統領の現政権を支える姿勢を明確に示した。
 フーシ派の背後にはシーア派大国のイランが存在するとされ、その意味では介入はサウジ対イランの代理戦争の側面がある。しかし、サレハ前大統領はスンニ派。図式を分かりやすく描けるほど情勢は単純ではない。イエメンには過激派集団「アラビア半島アルカイダ」の拠点があり、その対応も世界の安全保障を左右しかねない問題だ。
 イスラム過激派集団「イスラム国」対応も動いた。米国を中心とした有志同盟は、ティクリートへの空爆を開始。3月初めからイラク政府軍やシーア派民兵などを中心に奪回作戦を展開しており、それを後押しする。しかし、イスラム国の抵抗も強固だ。戦況の行方は不透明だし、仮に奪回が実現した場合には、イラク内の宗派対立など新たな問題も生じる。
 シリア北部ではアルカイダ系の過激派の「ヌスラ戦線」など反体制武装勢力が、イドリブ県県都イドリブを制圧した模様だ。アサド政権にとっては打撃だが、反政府組織間の対立も激しい。
 イランの核協議は3月末を大筋合意の期限としている。米国は核協議や対イスラム国でイランとの接近を図っているが、米の同盟国であるサウジがイランとの対立を深めるなど関係は様々な場所で腸捻転を起こしている。
 イスラエルでは選挙で第1党になった右派リクードのネタニヤフ首相に組閣要請があった。 新政権は強硬姿勢を強めそうで、パレスチナ問題、イランの核問題などで対話による事態改善の妨げとなる可能性がある。
 こうした材料はいずれも、中東混乱の拡大を物語るもの。情勢をとらえるには、前提として「中東は戦争状態にある」と考えた方が分かりやすいかも知れない。

 【難民増加】中東をはじめ各地の混乱拡大は、難民の増加を生む。UNHCRの26日発表によると、2014年の先進国への難民申請者数は86万と前年比45%増増加、22年ぶりの水準になった。流出が多いのはシリア、イラク、アフガニスタン。向かい先はドイツ、米国など。

 【タイヤ企業買収】 中国国有企業の中国化工集団がイタリアのタイヤ大手ピレリの買収を決めた。中国拡大はこのような分野まで及んできた。

 
◎今週の注目(2015.3.30-24.5)&当面の注目
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・ナイジェリア大統領選が28日実施。投票が急遽29日まで延長された。投票所がボコ・ハラムに襲撃されるなど混乱があった。選挙戦はジョナサン大統領と、ブハリ元最高軍事評議会議長との一騎打ち。結果がすんなり出るかも不透明だ。

・イランの核協議が3月31日に「大枠合意」の期限を迎える。

・英総選挙が5月。

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