« 2015年1月 | トップページ | 2015年3月 »

2015年2月

2015年2月26日 (木)

◇世界の関心と国際世論2015年08号(2015.2.16-22)

・世界の関心は引き続き中東(「イスラム国」など)、ウクライナ危機、ギリシャ。主要メディアはトップニュースや大きな写真と共に報道している。ただし、流れは前週からの継続の感が強く、メディアの報道的には多少テンションが低下している。

・インド・モディ政権に関心が集まっている。先のデリー首都圏の選挙で与党が大敗。昨年5月に就任したモディ首相への失望も広がっている。英Economist2月21日号は”India's Chance to fly”というカバー・ストーリーを掲載。インドが飛躍するチャンスがあると指摘し、首相にその機会を逃さないよう促している。

20150222

2015年2月24日 (火)

2015年08号(2.16-22 通算763号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年2月16-22日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

◆ギリシャ支援、当面4か月延長(20日)☆
・EUのユーロ圏財務相会議は、ギリシャ金融支援の2月末→4か月延長を決めた。
・現行の支援の枠組みを基本的に維持。ギリシャも改革を約束した。
・ギリシャは19日に6か月の延長を申請したが、EUは期限を4か月に短縮した。
・ギリシャは当面の資金繰りにメドが立ち、財政破綻などはひとまず回避された。
・EUはギリシャに対し、改革案リストを23日まで、詳細を4月末までに提出を求めた。
・ただし、ギリシャ政府は国民に反緊縮を約束しており、どんな改革案を示せるか不明。
・ギリシャ問題はひとまず静まったものの、再度ぶり返す可能性が大きい。

◆ウクライナ停戦発効、一部で戦闘続く ☆
・ウクライナ東部の政府軍と親ロ派の停戦が15日発効した。
・交通の要所デバリツェボなどで戦闘が継続。政府軍は18日同地から撤退した。
・ウクライナは18日、国連とEUに平和維持部隊の派遣要請を決めた。
・その後も散発的な衝突が続いている。親ロ派が支配地域を拡大した。
・独仏首相は20日会談。ロシアに停戦順守を求めた。
・24日には独仏ロ、ウクライナの外相会談を開催する。
・独仏とEUは対ロ制裁強化もちらつかせ停戦を目指すが、事態は厳しい。

◆「イスラム国」がエジプト人殺害、エジプトは報復空爆(15-16日) ☆
・「イスラム国」は、リビアで拘束していたエジプト人のコプト教徒21人を殺害した。
・映像を15日にインターネット上で公開した。
・エジプト軍は16日、リビアの「イスラム国」拠点を空爆した。東部の複数拠点を破壊。
・エジプトは米主導の「イスラム国」空爆に、これまで参加していなかった。
・「イスラム国」の攻撃対象がアラブ諸国の国民にも及んでいる象徴的な事件だ。
・地域の緊張は一層高まる。イラク、シリアからリビアへの混乱拡大の懸念も広がる。

◆米でテロ対策閣僚会議(17-19日)
・テロ対策の閣僚級会議が米ワシントンで開かれ、約60か国・機関が参加した。
・情報の共有などを盛り込んだ共同声明を採択した。
・対「イスラム国」など過激派対策での結束を再確認した格好だ。
・ただし、具体的な決め手があるわけでない。世界はテロの脅威に直面し続ける。

◆米がイラク第2の都市モスル奪回計画を表明(19日)
・米中央軍はイラク第2の都市モスルの奪回計画を表明した。
・同市は昨年6月に「イスラム国」占領された。現在1000-2000人が防衛する模様。
・イラク軍地上部隊と米などの空軍などで、4-5月にも奪回作戦を展開する狙い。
・軍事作戦を事前に明らかにするのは異例。政治的な狙いがあるとみられる。

  ┌────────────────────────────
 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【このところのトレンド】 このところ世界の重大関心事は「イスラム国」など中東情勢、ウクライナ危機、ギリシャ問題の3つ。今週も傾向は変わらなかった。「イスラム国」がエジプト人のコプト教徒21人を殺害した画像は、改めて世界にショックを与えた。エジプト軍は報復の空爆に踏み切った。事態は平静に向かうのではなく、残念ながら混乱が飛び火・拡散している。

 【デンマークの銃撃事件】 14-15日に連続銃撃事件が起きたデンマークで、市民の連帯を呼びかける式典が16日行われた。市民3万人が参加した。犯人は射殺されたオマル・フセインと断定。同容疑者は逮捕歴などがあるが、過激派組織との関係などは今のところ公表されていない。また、イスラム教徒の関係等についても、政府も地元メディアも言及には慎重だ。改めて言うまでもなく、事件は重く、難しい問題を突きつけている。

◎今週の注目(2015.2.23-28)&当面の注目
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・ウクライナ東部の停戦の行方から目が離せない。一触即発の状況が続く。24日には関係4か国の外相会議が開かれる予定。
・ギリシャ問題もくすぶり続けたまま。EUがギリシャに求めた改革案リストの提出は23日となっている。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
 ブログは毎週発行のメールマガジンを元に作成しています。

 ------------------------------------------------
 メールマガジンの登録変更・解除は次のアドレスから。(『まぐまぐ』を利用)。
 http://www.mag2.com/m/0000056121.htm
 ------------------------------------------------

 Copyright(c) 2000-2015 INCD-club

2015年2月17日 (火)

◇世界の関心と国際世論2015年07号(2015.2.9-15)

・世界の関心はウクライナ情勢。米国がウクライナ政府への武器供与の動きも見せ始めたことから、欧州では戦闘拡大→欧州への飛び火の懸念も深刻化。危機感が強まった。

・独仏ロ、ウクライナの4首脳は16時間のガチンコの協議で、決裂しかかった交渉を何とかまとめ上げた。会談後の首脳の疲れ切った表情は映像で世界に配信された。

・特にメルケル独首相は、会談前の米国訪問からのハードスケジュール。英FT紙には、世界の首相(World Chanceller) という見出しさえ立った。

2015.2.15

2015年07号(2.9-15 通算762号)  国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年2月9-15日
 

◆ウクライナ停戦とりあえず合意(12日)☆
・独仏ロシア、ウクライナ首脳はウクライナ東部の戦闘の停戦案に合意した。
・4首脳が16時間にわたる交渉の結果取りまとめた。
・これを受け、ウクライナ政府と親ロ派は停戦合意に著名した。
・現地時間15日零時に停戦発効した。おおむねの地域で戦闘は止まった。
・ただし、合意では境界線や親ロ派支配地域の地位などが曖昧なまま。
・停戦がいつまで続くかなど、なお不透明要因を抱えている。
・米欧は停戦が守れない場合、ロシアに追加制裁を実施すると圧力を加える。

◆米が対「イスラム国」地上部隊派遣に道、大統領が新決議案(11日)☆
・オバマ大統領は過激派「イスラム国」に関し、新たな決議案を議会に提出した。
・特殊任務遂行のために地上部隊の派遣を求める内容。
・従来米国は空爆のみを実施し、地上部隊の覇権は否定してきた。方針の転換になる。
・米国はこれまで総計2000回以上の空爆を実施してきたが、効果は限定的だった。

◆デンマークで連続銃撃、ムハンマド風刺画関連の可能性(14-15日)☆
・首都コペンハーゲンで2件の連続中が来事件があり、2人が死亡、5人が負傷した。
・事件はイスラム教と表現の自由に関する討論会開催のカフェと、シナゴーグ付近で起きた。
・犯人は警官に射殺された。犯人の正体は今のところ未確定。
・集会には2007年にムハンマドの風刺画で物議を醸したスウェーデン人画家も参加していた。
・画家に対しては、「イスラム国」の前身組織が賞金を懸けている。
・1月にはパリで風刺画で有名なシャルリ・エブドが襲撃を受けたばかり。
・国際社会は、テロの脅威に警戒を強めている。

◆ギリシャ問題隔たり、実務者協議では合意(12日)☆
・EUは12日非公式首脳会議を開催。反緊縮の新政権が発足したギリシャ問題を協議した。
・支援の枠組み変更を求めるギリシャと、財政再建継続などを求めるEUの対立は続いた。
・実務者協議の開始では合意した。16日にはユーロ圏の財務相会議を開催する。

◆ミャンマーで国軍と少数民族衝突(9-12日)
・北東部シャン州で国軍と少数民族の武装勢力間で大規模な戦闘が起きた。
・中国系の少数民族コーカン族の居住区。同地域での大規模衝突は2009年以来。
・同国には8部族、130以上の民族が居住する。1948年の独立以来度々問題になっている。
・1988年の軍事政権発足後も、たびたび衝突が発生している。
・2011年の民主化後も問題はくすぶり、テイン・セイン政権が掲げる停戦合意も実現していない。

  ┌────────────────────────────
 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【ウクライナ、中東、ギリシャ】 引き続き世界の関心はウクライナ危機、「イスラム国」など中東情勢、ギリシャ問題。

 【デジャブ感のある停戦合意?】 ウクライナ停戦は独仏とロシア、ウクライナの4カ国首脳が16時間にわたる首脳会談の結果、合意した。会談後の各首脳の表情は疲れ切っていた。今回の合意の背景には、事態が改善しなければ米国がウクライナ政府に武器供与を始めると動きたことなどがある(そうなれば、紛争は一段と泥沼化する可能性が大きい)。合意は境界線や親ロ派支配地域の位置づけなど、最も重要な部分が玉虫色のまま。昨年9月の停戦合意は、ほどなく破られた。今回もデジャブ感がある(英FTなど)との指摘がある。

 【動き様々】 ウクライナ、中東など大きな動きの影に隠れがちだが、その他でも世界は動いている。G20財務相・中銀総裁会議は、世界経済と「イスラム国」などに対する資金遮断について協議。英IISSの2015年版ミリタリーバランスは、2014年の世界の軍事支出が4年ぶりの増加に転じたと指摘した。ウクライナやイスラム国対応などのため。オバマ米大統領は、エボラ出血熱の感染拡大を食い止めたと表明。米中首脳が電話会談し、習近平主席の9月の訪米が決まった。米ジョージア大のチームは、世界の海洋に流出するプラスチックが年間480-1270万トンに上るとの調査結果をまとめた。

◎今週の注目(2015.2.16-22)&当面の注目
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・ウクライナ東部の停戦の行方。一触即発が続く。
・デンマークの銃撃事件の背景が明らかになってくる。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
 ブログは毎週発行のメールマガジンを元に作成しています。

 ------------------------------------------------
 メールマガジンの登録変更・解除は次のアドレスから。(『まぐまぐ』を利用)。
 http://www.mag2.com/m/0000056121.htm
 ------------------------------------------------

 Copyright(c) 2000-2015 INCD-club

2015年2月 8日 (日)

◇世界の関心と国際世論2015年06号(2015.2.2-8)

・「イスラム国」のヨルダン人パイロット殺害は国際社会に大きな衝撃を与えた。ヨルダンでなどでイスラム国への怒りが広がった。NYタイムズは電子版5日の社説で、”The Spreading Rage at ISIS”と怒りの広がりを掲載。国際社会にとって許されるものではないとの立場をストレートに表現した。

・中東・アフリカのイスラム過激派拡大への危機感が広がっている。英Financial Timesは1日(電子版)社説で、ナイジェリアのボコ・ハラムの拡大に対する警戒を強調。国際社会としてナイジェリア政府などへの支援が必要と訴えた。

・イラクやシリア、リビア、イエメン、ナイジェリアなどで過激派の活動が目立っているのに対し、サウジアラビアやエジプト政府は強権的な手法で活動を抑え込もうとしている。FT紙は、両国に対し社会不安予防は強権発動ではなく、民主的な手法で進めるべきだと、かなり鮮明に意見申している。メディアとしてのスタンスが明確に出ている。

・中東情勢が大きく動く中、大手メディアやオピニオンリーダーは様々な分析や提案をしている。問題は複雑で意見も多様だが、おおむね共通するのは混乱が短期的なものではなく、今後長期間にわたるとの見方だ。残念ながら真実を突いているのだろう。

2015.2.8

2015年06号(2.2-8 通算761号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年2月2-8日 (アジア時間)
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

◆イスラム国がヨルダン人パイロット殺害映像(3日)☆
・過激派「イスラム国」はヨルダン人パイロットを殺害した動画を配信した。
・鉄格子の檻に入れられ、生きたまま火を付けられた。
・パイロットは昨年12月にイスラム国空爆中に墜落。拘束された。
・ヨルダンは拘束していたサジダ・リシャウィ死刑囚らの刑を執行した。
・ヨルダン軍は5日、シリアのイスラム国支配地域に空爆を実施した。
・アラブ世界ではイスラム国への怒りが拡大する一方、動揺も広がっている。
・UAEは安全を重視して空爆を一時中断。有志連合の結束も問われている。

◆ギリシャ新政権とEUが債務巡り協議、なお平行線 ☆
・ギリシャ新政権のチプラス首相はEUや加盟国の首脳と相次ぎ会談した。
・財務相レベルの会談と合わせ、債務問題の協議を開始した。
・ギリシャ側は既存債務を新債務に転換するなどの案を提案した模様だ。
・ただし反緊縮の同国と、約束順守を守るEUの主張は食い違う。
・欧州中銀は4日、ギリシャの銀行に対する資金供給の条件を厳しくした。
・欧州の健全な銀行と同条件で融資する特例措置を取ってきたが中止する。
・2月末には次のギリシャ国債の返済期限を迎える。市場では懸念が広がっている。

◆イエメン、ザイド派が暫定政権樹立宣言(6日)☆
・反体制派のシーア派系ザイド派民兵は権力掌握を宣言した。
・議会を解散し、暫定政権を立ち上げる。期限は2年としている。
・民兵は1月に首都サヌアの大統領府を占領。ハディ暫定大統領は辞任表明した。
・スンニ派中心の政権は崩壊した。
・ただザイド派の政権が国内を掌握できるか不明。混乱が拡大する可能性も大きい。
・同国には武装組織「アラビア半島のアルカイダ」が拠点を置く。
・テロの温床拡大の懸念も強い。

◆独仏首脳がウクライナ、ロシア訪問、停戦模索(5、6日)
・メルケル独首相とオランド仏首脳がウクライナ、ロシアを訪問。
・ウクライナ東部の紛争停戦に向け、両国と協議した。
・5日はポロシェンコ大統領、6日はプーチン大統領と会談した。
・8日には4者の電話協議を行う。
・ウクライナ東部では親ロ派と同国政府の戦闘が今年に入り激化した。
・昨年9月に合意した停戦崩壊の懸念が強まっている。

◆ナイジェリアが大統領選延期(7日)
・選管は14日に予定していた大統領選を3月28日に延期すると発表した。
・イスラム過激派組織ボコ・ハラム掃討作戦で選挙の準備が遅れているためとする。
・選挙は現職のジョナサン大統領と元軍事評議会議長のブハリ氏の争い。接戦とされる。
・国民はボコ・ハラム対策で成果を出せない大統領に不満を高めている。
・このため、選挙延期は大統領の時間稼ぎとの批判もある。
・同国はアフリカ最大の経済規模の産油国。行方は地域に多大な影響を与える。
・ボコ・ハラムは4日にも隣接するカメルーン国境でテロを起こし、100人以上が死亡した模様。

  ┌────────────────────────────
 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【エスカレート】 イスラム過激派の「イスラム国」がヨルダン人パイロットを殺害した映像を公表。生きたまま火をつけるという残虐な画像に、ヨルダンはじめ国際社会は衝撃を受けた。ヨルダンは、パイロットと捕虜交換交渉にも挙がっていた収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚らの刑を執行した。当面、報復が報復を生む悪循環は避けられそうにない。

 【中東の混乱拡大】 イエメンでは先月首都を制圧したザイド派民兵が暫定政権の樹立を宣言した。これで秩序回復できると期待できるほど情勢は甘くない。混乱が拡大し、過激派「アラブア半島のアルカイダ」などテロの温床が広がる懸念の方が大きい。
 西アフリカのナイジェリアではボコ・ハラムが4日カメルーン北部フォトコルを襲撃。住民と治安要員100人以上を殺害した模様だ。ボコ・ハラム派ナイジェリア北東部で影響力を拡大。隣接するカメルーンやチャドにも国境を越えて移動する。こうした中で、14日投票予定だった大統領選の延期が発表された。

 【台湾航空機墜落】 台北の松山空港を離陸したトランスアジア(復興)航空機が4日、郊外で川中に墜落。乗客乗員58人中43人が死亡・不明となった。同社は昨年7月にも澎湖島で墜落事故を起こしたばかり。墜落の瞬間は撮影され、全世界に放映された。

 【その他の動き】 米予算教書(2日)は連邦法人税実効税率を35%→28%に引き下げるよう提案。国防予算案(2日)は、テロとの戦いや南シナ海、ウクライナ情勢を巡る中国やロシアとの緊張などを背景に、過去3年緊縮から拡大に転換した。ブラジルの国営石油会社ペトロブラスの贈賄疑惑で、CEOらが辞任した。

◎今週の注目(2015.2.8-15)&当面の注目
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・G20の財務相・中銀総裁会議が9日イスタンブールで開かれる。イスラム国名とテロ資金対策も重要なテーマの一つになる。
・EU首脳会議が12日に開かれる。ギリシャ問題に注目。
・ウクライナ東部の戦闘を巡り、独仏とロシア、ウクライナ首脳の電話会談が8日行われる。
・2月18日にワシントンでテロ対策の首脳級会議が開かれる。
・豪州のアボット首相に対する信任決議が与党・自由党から出される可能性がある。首相交代など政局になるかも知れない。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
 ブログは毎週発行のメールマガジンを元に作成しています。

 ------------------------------------------------
 メールマガジンの登録変更・解除は次のアドレスから。(『まぐまぐ』を利用)。
 http://www.mag2.com/m/0000056121.htm
 ------------------------------------------------

 Copyright(c) 2000-2015 INCD-club

2015年2月 1日 (日)

◇世界の関心と国際世論2015年02号(2015.1.26-2.1)

・ギリシャに反緊縮の政権が発足。関心が集まっている。

・ギリシャがEUに求める支援見直しの行方は見えず、ユーロ不安再燃の懸念が消えない。主要メディアの論調は、懸念の指摘と、不安回避に慎重かつ適切な対応を求める点ではほぼ共通する。

・では具体的に何が必要か。英Financial Timesは26日発信(電子版)の社説で、政権交代を新たしい考え方で物事に取り組むきっかけにしようという趣旨の論調を展開する。”Syriza’s win is a chance to strike a deal
Far-left victory in Greece demands fresh thinking on all sides”。

・同紙のチーフ経済コメンテーターのMartin Wolfは、28日付の紙面で、債務軽減などで知恵を絞る必要があると強調。「ユーロ創設は金融的には2番目に悪いアイデアだった。それが崩壊するのは最も悪い」と指摘する。

・「イスラム国」による日本人人質事件について、Financial TimesのDavid Pilling記者は、日本が平和主義や中東における全方位外交を展開できる時代環境が変わりつつあると指摘。今回の事件が日本の外交の転換点(tipping point for Japan's foreign policy)と指摘した。

2015.2.1

2015年05号(1.26-2.1 通算760号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年1月26日-2月1日
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

◆ギリシャ反緊縮の新政権発足、EUに支援枠組み見直し要求(26日)☆
・25日実施の総選挙は反緊派の急進左派連合が勝利。300議席中149議席を獲得した。
・右派の「独立ギリシャ人」と26日連立政権を組閣。チプラス党首が首相に就任した。
・首相は緊縮財政の見直しを強調。EUに債務減免など支援の枠組み変更を求めた。
・市場では通貨危機再燃の懸念などからユーロが下落。ギリシャの銀行株なども下落した。
・この先しばらくは、ギリシャ問題が欧州情勢や国際経済の焦点になる。

◆「イスラム国」が日本人の人質を殺害(1日)☆
・過激派「イスラム国」は日本人の人質後藤健二氏を殺害したとのビデオを流した。
・ビデオの中で今後も日本人をテロの対象とする方針を示した。
・日本人2人の誘拐は1月20日に表面化。25日には湯川春菜氏を殺害したビデオが流された。
・イスラム国は後藤氏解放の条件としてヨルダンが収監する死刑囚釈放を要求。
・ヨルダン側はイスラム国が拘束するパイロットとの交換などを交え交渉したが、まとまらなかった。
・イスラム国は外国人誘拐→資金確保の動きを拡大している。
・残虐な行為は、国際社会に改めて衝撃を与えた。

◆リビアで武装勢力がホテル襲撃(27日)☆
・首都トリポリで武装勢力がるホテルを襲撃。外国人5人を含む8人が死亡した。
・イスラム過激派組織「イスラム国」系の過激派が犯行声明を出した。
・中東、北アフリカでは過激派が各地で勢力を拡大。特にイスラム国の影響力増大が目立つ。
・今回の事件もそうした流れを象徴する。

◆オバマ大統領がインド、サウジ訪問
・オバマ米大統領が訪印。モディ首相と会談し、テロ対策の協力強化などで合意した。
・原子力発電所建設への協力も表明。26日には軍事パレードを観覧した。
・中国けん制などを念頭に、協力強化を演出した格好。
・27日にサウジジアラビアを訪問。アブドラ前国王の死去に弔意を表した。
・サルマン新国王との会談では、「イスラム国」やイエメン情勢など安全保障問題を協議した。

◆ロシア通貨下落に拍車、経済混乱懸念深まる(30日)
・ロシア中銀は主要政策金利の17%→15%への引き下げを決めた。2月2日から。
・景気悪化防止のため。利下げは2011年12月以来3年1か月ぶり。
・ロシアは昨年12月、ルーブルの下落防止のために大幅利上げをしたばかり。
・利下げに転じたことでルーブル安が加速。1ドル=71ルーブルに低下した。2月前は40ドル台。
・ロシア経済は原油価格低下や欧米の制裁で悪化。2014年の成長率は0%台。
・2015年はマイナス成長の見込みで、インフレ率も1月13%台と高い。
・ロシア経済の悪化は、世界経済や新たな不安材料となっている。

  ┌────────────────────────────
 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【「イスラム国」と中東の混乱拡大】 「イスラム国」が日本人の人質、後藤健二氏を殺害した。当初身代金要求、その後ヨルダンが収監している死刑囚の釈放を要求。ヨルダン政府は、イスラム国にとらえられた自国パイロットとの交換などを求めて交渉したが、まとまらなかった。国際社会は相次ぎ、「イスラム国」を非難した。
 イスラム国の脅威、対応の難しさなどは改めて指摘するまでもない。同時に留意すべきは、イスラム過激派の活動が中東・アフリカ各地に広がり、深刻化している点だ。
 リビアは事実上の内戦状態で、27日にはイスラム国を支持しているとする過激派集団が外国人宿泊客の多いホテルを襲撃する事件が起きた。ナイジェリアではボコ・ハラムによる大量虐殺の動きが続く。イエメンでは政府と反政府勢力の対立が続く中、アラビア半島のアルカイダが力を伸ばしている。事態は根が深い。
 
 【ギリシャ問題】 ギリシャ総選挙は急進左派連合は圧勝。得票率1位の政党に与えられるボーナスの50議席を入れて、300議席中149議席を獲得した。連立工作でもめることもなく、右派の「独立ギリシャ人」との連立政権を発足させた。首相に就任したチプラス氏は40歳だ。
 新政権は「反緊縮」。公務員削減、年金カットなどの政策を見直す。その財源として、EU支援の方法を再交渉するとしている。債務軽減などを年頭にしているとされる。
 2010年からのユーロ危機で、EUはギリシャのほかアイルランド、ポルトガルの支援に踏み切った。アイルランド屋ポルトガルは緊縮財政下で経済立て直しを実現したが、ギリシャはそう進まなかった。緊縮を放棄し、EUの支援依存で危機を切り抜けようとする新政権の姿勢には、支援負担を負うドイツなどが反発する。
 ギリシャのユーロ離脱もささやかれている。しかし、経済的にそれが合理的であっても、統合欧州の理念を捨てるような動きは政治的に深刻な打撃を与えかねない。
 ギリシャ新政権が具体的にどのような要求をしてくるか。交渉でどんなスタンスを貫くかなど不透明な面も多い。目が離せない。

◎今週の注目(2015.2.2-8)&当面の注目
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・ギリシャ新政権とEUの交渉が行われる。展開に注目。
・2月18日にワシントンでテロ対策の首脳級会議が開かれる。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
 ブログは毎週発行のメールマガジンを元に作成しています。

 ------------------------------------------------
 メールマガジンの登録変更・解除は次のアドレスから。(『まぐまぐ』を利用)。
 http://www.mag2.com/m/0000056121.htm
 ------------------------------------------------

 Copyright(c) 2000-2015 INCD-club

« 2015年1月 | トップページ | 2015年3月 »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

ウェブページ