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2015年1月26日 (月)

2015年04号(1.19-25 通算759号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2015年1月19-25日
 

◆欧州中銀が量的緩和導入(22日) ☆☆
・欧州中銀は国債を大量に購入して資金を供給する「量的金融緩和」の導入を決定した。
・3月から毎月600億ユーロの資産を買い取る。当面2016年9月までで総額1兆ユーロ超となる。
・欧州中銀傘下の各国中銀を通じて行う。デフレ阻止と物価の底上げを狙う。
・欧州は財政規律を重視。米国や日本が量的緩和を導入する中でも控えてきた。
・しかしデフレ懸念の強まりに導入を決断した。独などの理事の反対を多数が押し切った。
・ギリシャなどの国債買入は条件付きとして、今後に含みを残した。
・決定を受け市場は国債利回り低下(価格上昇)、株高、ユーロ安に動いた。
・ただ、量的緩和の効果がどこまで出るかは未知数だ。
・資産バブルの発生やユーロ加盟国への構造改革圧力が弱まるとの懸念もある。
・いずれにせよ時代を画する決定。国際金融市場や世界経済への影響も大きい。

◆サウジのアブドラ国王死亡(23日)☆
・アブドラ国王が死去した。90歳だったとさっる。
・異母弟のサルマン皇太子が新国王に即位した。79歳と言われる。
・石油政策や外交に、当面大きな変化はないとの観測が強い。
・しかしサウジの体制、政策には不透明な部分も多く、行方に不透明な面もある。
・同国は世界最大の産油国であると同時に、聖地メッカ抱え、地域での影響力は大きい。
・外交的にはイランやシリア・アサド政権と対立。シリアの反体制派を支援してきた。

◆イエメン混乱拡大、大統領辞任表明、過激派拡大の恐れ(20、22日)☆
・シーア派系ザイド派民兵が20日、サヌアの大統領宮殿を襲撃。制圧した。
・ハディ暫定大統領は22日、辞意を表明した。
・新憲法制定を巡り政府とザイド派が対立。昨年以来衝突を繰り返していた。
・同国にはアラビア半島のアルカイダ(AQAP)が拠点を構え、国際テロネットの温床になっている。
・情勢混乱により、テロの拡散リスクの拡大など、世界の安全保障にも影響する。

◆「イスラム国」が日本人拘束(20日)☆
・「イスラム国」は日本人2人を拘束する映像を公開。身代金2億ドルを求めた。
・24日には1人を殺害した画像をアップ。ヨルダンで死刑判決を受けたテロ実行犯の釈放を求めた。
・日本政府は行為を激しく批判。国際社会の協力を得て問題解決を目指している。
・日本時間25日深夜において、問題は未解決。

◆ギリシャ総選挙(25日)☆
・総選挙が25日投票された。
・事前の世論調査では最大野党の急進左派連合が第1党になる勢い。
・ただし、政権を発足できるかどうかは不明だ。
・同党はEUによる支援の条件となっている財政緊縮に反対。政権を取れば再交渉を求める姿勢。
・その場合、交渉難航は必至。ギリシャのユーロ離脱の可能性も否定できない。
・選挙結果はユーロやEUの行方にも影響し、世界が注目している。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【重要ニュース続出】 重要ニュースが相次いだ。中東では「イスラム国」による日本人拘束、イエメンの混乱、サウジのアブドラ国王死亡と重なった。前週の欧州の連続テロに続き、世界を揺るがすニュースが駆け巡った。欧州では欧州中銀が量的緩和を決定。ギリシャの総選挙が続く。米大統領一般教書(20日)やダボス会議(21日から)もベスト5から外れる状況だ。(→国際ニュースを切る「騒乱連鎖の世界」)

 【重要ニュース・その2】 その他にも重要ニュースが多い。ウクライナ東部では政府と親ロシア派の衝突が拡大。米国とキューバの国交交渉が行われた(結論は出ず、協議継続)。共和党主導の米議会はオバマ大統領の頭越しにイスラエルのネタニヤフ首相の招待を決定。オバマ氏は首相には会わない姿勢だ。タイの国家立法会議はインラック元首相の弾劾を決め、公民権を5年間停止した。中国の2014年の成長率は7.4%。IMFと国連は、2015年の経済予測を共に下方修正した。

◎今週の注目(2015.1.26-2.1)&当面の注目
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・「イスラム国」による日本人拘束事件の行方に注目。
・1月25日実施のギリシャ総選挙の結果が明らかになる。連立政権交渉も含め、行方に注目。市場の動きからも目を離せない。
・イエメン情勢、アブドラ後のサウジの動きにも注目。
・2月18日にワシントンでテロ対策の首脳級会議が開かれる。

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 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
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