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2015年1月15日 (木)

2015年02号(1.5-12 通算757号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年1月5-12日(アジア時間)
 

◆フランスで連続テロ、イスラム過激派関与(7-9日)☆☆
・パリ市内の新聞社「シャルリエブド」に7日武装集団が侵入し、記者ら12人が死亡した。
・犯人はアルジェリア系仏人で逃走。うち2人が9日パリ北東の印刷工場に人質を取り立籠った。
・これとは別にパリ南部で8日、男が警察官に銃を乱射し、女性警察官らを殺害した。
・男はその後9日、パリ東部でユダヤ系商店に人質を取って立籠った。
・当局は9日立籠り2カ所に突入。犯人3人を射殺した。人質4人が死亡し犠牲者は計17人。
・2つのテロは連携して計画された可能性が大きい。アルカイダ系関与の見方も強い。
・犯人はかねてイスラム過激派との関係を指摘され、イエメンで軍事訓練を受けたとの情報がある。
・オランド大統領は引き続き警戒を呼びかけると共に、テロに屈せず表現の自由を守ると強調。
・欧州首脳は11日パリに集合し、反テロ行進を実施した。50か国・地域の首脳・閣僚が参加した。
・パリでの反テロのデモには市民120-160万人が参加。仏全土では370万人が加わった。
・欧州各国の閣僚級会合は、国境管理の強化などテロ対策強化で一致した。
・世界がテロのリスクを抱える現実を改めて示した。影響は大きい。

◆ユーロ圏の物価下落(7日)☆
・EU統計局の発表によると、2014年12月のユーロ圏消費者物価指数は前年比0.2%下落した。
・マイナスは2009年10月以来5年2か月ぶり。
・原油価格の下落が影響した。しかし背景には物価全体の下落傾向がある。
・ユーロ圏のデフレ突入懸念が一段と強まった。
・欧州中銀が量的緩和に踏み切るとの観測が強まっている。

◆原油50ドル割れ(5日)☆
・NY市場の原油先物(WTI)が1バレル50ドルを割り込んだ。
・5年8か月ぶり。
・原油価格は2014年夏には100ドルを上回っていたが、半年で半額に落ち込んだ。
・産油国の経済悪化、市場のかく乱などを通じ、世界経済への影響も大きい。
・米シェール石油やガス開発のWBHエナジー社は7日までに破産法11条適用を申請した。
・昨夏以来の局面で、米シャール企業の破たん表面化は初めて。

◆スリランカ大統領交代(8日)☆
・大統領選が行われ、野党統一候補のシリセナ前保健相が当選した。選管が9日発表した。
・同氏は9日大統領に就任した。任期は6年。
・前大統領のラジャパクサ氏の3選を阻んだ。
・同国は1983-2009年にシンハラ人中心の政府と少数派タミル人組織の内戦を経験。
・2005年就任のラジャパクサ氏は大統領として内戦終結を実現した。
・しかし大統領への権限集中のや親族による利害独占の弊害も目立つようになった。
・シリセナ氏は大統領側近から突如出馬を決定。タミル系政党などの支持も得て当選を決めた。
・前政権は中国との関係強化に偏っていたが、新政権は欧米とのバランスを重視する見通し。
・事前にはラジャパクサ氏が敗北を受け入れないとの見方もあったが、平和に政権交代が実現した。

◆香港政府が新選挙案、民主派は反発(7日)
・香港政府は2017年の行政長官選の制度改革案を発表した。
・中国全人代が昨年8月に決めた案に沿う内容で、民主派の立候補を事実上締め出す。
・民主派は反対。立法院の明氏は議員は反対票を投じる構え。
・香港では昨年9-12月に民主派が抗議活動を展開。世界の注目を集めた。
・民主化を巡る動きは今後も予断を許さない。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【パリ連続テロ】 パリで新聞社襲撃など連続テロが発生、世界に衝撃を与えた。(→「国際ニュースを切る」参照)

 【スリランカ大統領選】 スリランカの大統領選(8日)で野党統一候補のシリセナ前保健相が当選した。同氏は9日大統領に就任した。ラジャパクサ前大統領から平和裏に政権を受け継いだ。
 スリランカは2009年まで25年以上の内戦を経験。2005年に就任し内戦を終了させたラジャパクサ氏は強大な権力を誇った。内戦終了を共に推進した2010年には憲法を改正し、3選を可能に改めた。内戦を共に戦ったフォンセカ参謀長も対立の後、結果的に切っている。しかし、こうした権力集中に加え、親族による利害独占も目立つようになっていた。
 選挙前には、ラジャパクサ氏が敗北した場合には選挙結果を認めないなどの情報も流れていた。実際には無事政権の委譲が行われた。ホッとする動きだ。

◎今週の注目(2015.1.12-18)&当面の注目
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・パリ連続テロの捜査・解明が進む。関係した様々な動きが出て来る。
・15-16日にワシントンで米英首脳会談。テロ対策などを話し合う。
・1月20日に米一般教書。
・1月21日にダボス会議が始める(24日まで)。
・欧州中銀の理事会が1月22日。量的緩和の導入が焦点。
・ギリシャの総選挙が1月25日に行われる。反緊縮財政とEUとの再交渉を主張する急進左派連合が勝利すれば、再び政治の混乱が拡大するのは必至。同国のユーロ離脱問題も現実味のある問題として浮上しかねない。
・2月18日にワシントンでテロ対策の首脳級会議が開かれる。

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