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2014年12月14日 (日)

2014年50号(12.8-14 通算753号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年12月8-14日
 

◆香港民主派の占拠、強制排除(11日)☆
・警察当局は香港島中心地・金鐘を占拠してきた民主派デモ隊を強制排除した。
・学生らは非暴力の原則を維持。テントなどは大きな衝突もなく撤去された。
・選挙制度の民主化を求めて2カ月半に及んだ占拠は事実上終結した。
・香港政府や背後の中国政府から、民主化に関する譲歩は一切得られなかった。
・ただ、民主化の要求や香港の動きは世界に広く伝わった。
・1国2制度の実態が突きつけられ、今後の中香、中台関係などにも影響する。

◆ギリシャ政局不安再燃。ユーロに懸念 ☆
・ギリシャの政局不安が再び表面化。ユーロの先行き懸念が広がっている。
・ギリシャ政府はパプリアス大統領の後任選出を17日に始めるよう議会に要請した。
・選出には議会承認(300議席中180)が必要だが、連立与党の議席は足りない。
・失敗なら2015年1月にも総選挙となる見通しだ。
・世論調査では野党急進左派連合がリード。緊縮見直し→ユーロ危機の懸念がある。
・同国は2010年に財政危機が表面化。EUなどの支援の下に経済再建中。
・2012年には選挙後に組閣ができず、再選挙の末現行の連立政権ができた。
・野党が力を増している背景には国民の緊縮疲れがある。
・市場では株価が下落し、ギリシャ国債の利回りが上昇するなど懸念が表れている。

◆米上院特別委がCIA拷問報告書(9日)
・上院情報特別委は、CIAによるテロ容疑者への拷問に関する調査書を公表した。
・ブッシュ政権下での行為。拷問は従来報告以上に過酷だったと指摘した。
・大統領や議会への報告も不正確だったと批判した。
・ブレナンCIA長官は忌まわしい行為があったと認める一方、効果はあったと反論した。
・共和党議員からは、安全保障を危うくしかねないなどとの批判が出ている。
・アフガニスタンのガニ大統領も報告書公表を非難するなど、波紋を呼んでいる。

◆日本総選挙、与党圧勝(14日)
・総選挙が行われ、与党の自民・公明が圧勝した。
・安倍首相は11月、2015年秋予定の消費税引き上げを1年半先延ばしを決定。
・同時に、アベノミックスの成果を問うとの名目で、衆院を解散し選挙に踏み切った。
・安倍政権の基盤は強まり、国会の運営は容易になる。
・ただ経済再建の行方は不透明で、財政悪化の懸念がくすぶる。
・選挙戦では、経済などの政策論争はあまり行われなかった。

◆グーグルがスペインでニュースサービス停止
・グーグルはスペインでのニュースサービスを停止すると発表した。
・同国の法律改正で、メディアなどがサービス提供会社に代金請求ができるため。
・ニュースの見出し転載は多くの国で認められ、その上にグーグルなどは事業展開する。
・スペインの動きは従来より、メディアなどニュースコンテンツ作成者の権利を拡大する。
・ネット社会の著作権の範囲などは揺れ動き、それによってビジネスも変わる。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【Person of the year】 米Time誌は、恒例の"Person of the Year"に西アフリカでエボラ出血熱の治療にあたった医師や看護師ら(エボラ熱闘う人々)を選んだ。一方、Financial Timesはアップルのティム・クックCEOを選出した。創業者スティーブ・ジョブ氏の死後アップルは先行き不安も指摘されたが、クック氏の下で業績は好調を維持。時価総額は7000億ドルにまで膨らみ、世界2位企業と大差をつけている。

 【香港強制排除】 香港民主派による抗議活動は、行政府が強制排除を行い事実上終了した。「雨傘革命」は75日で幕を閉じた。要求の普通選挙実施は香港行政府や中国政府に拒否されたままだが、香港の実態は「Occupy central」「Occupy movement」などの名と共に、世界に広く認知された。民主化運動の意味、将来への影響などについて、世界のメディアは様々な角度から論じている。

 【ノーベル賞受章式】 ノーベル賞各賞の受賞式が10日、ストックホルムとオスロで行われた。平和賞受賞のマララ・ユフスザイさんは教育の権利実現を改めて強調した。マララさんが呼びかけたインドとパキスタン首脳の式典参加は実現しなかった。

 【COP20】 ペルーのリマで開催していたCOP20会合は14日、玉虫色の宣言を採択して閉会した。温暖化ガス削減を巡る先進国と途上国の対立が残った。2015年末のCOP会議での新議定書策定までには、多くの難問が残る。

 【原油価格】 原油価格の低下が続き、NYのWTI先物は1バレル60ドルを切った。世界経済のかく乱要因となっている。

 【中国経済成長目標】 中国は来年の経済運営の方針を決める会議を開き、「高速成長」から「中高速成長」への転換を宣言した。現在の7.5%成長の目標を7%前後に下げる見通し。来年3月の全人代で決める。

 【ナッツ・リターン】 大韓航空のオーナーの娘である副社長が、自社機を搭乗口に引き返させ、様々な波紋を呼んでいる。引き返させたのは、搭乗員のナッツの出し方がマニュアル通り出なかったなどの理由。非難を浴びで同航空の職の辞任に追い込まれたが、それだけにとどまらない。話は「ナッツ・リターン」などとして世界中で面白おかしく伝えられ、韓国内では財閥に対する批判に膨らんだ。面白いと言えば抜群に面白い「トホホ話」。

◎今週の注目(2014.12.15-22)&当面の注目
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・今年も残すところ2週間。各メディアなどから、10大ニュースなどが発表される。
・ギリシャ大統領選出を巡る議会の第1回投票が18日に行われる。29日の第3回投票までに選出できなければ議会解散・総選挙になる。
・EU首脳会談が18-19日。トゥスク大統領(首脳会議常設議長)、ユンケル欧州委員長の体制になって初の首脳会議。経済問題、ギリシャ問題、ウクライナ危機などがテーマになる見通し。
・日本の総選挙(14日)の結果が判明。選挙後の安倍政権の動きが示される。
・イスラム国、ウクライナなどの問題は越年。経済は原油安やギリシャ問題を抱えて2014年を終える。

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