« ◇世界の関心と国際世論42号(2014.10.13-19) | トップページ | ◇世界の関心と国際世論43号(2014.10.20-26) »

2014年10月27日 (月)

2014年43号(10.20-26 通算746号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年10月20-26日

◆米NYでエボラ発症(23日)☆
・エボラ出血熱の発症が米NYに拡大した。23日に陽性反応、24日に感染が確認された。
・ギニアで国境なき医師団の活動をした33歳男性医師。米国で発症は4人目だ。
・医師はレストランなど立ち寄っており、当局は調査と感染防止に全力を挙げている。
・米国は21日、西アフリカ3国からの渡航者受入れをNYケネディなど主要5空港に制限した。
・西アフリカでの医療活動からの帰国者などを特定期間隔離する措置も実施する。
・水際作戦強化にもかかわらず感染を防げず、関係者は危機感を募らせている。
・EUは23-24日の首脳会議で、エボラ調整官の指名など防止強化策を決めた。
・米国で感染した看護師は回復し退院。一部では前向きなニュースもある。

◆カナダ議会でイスラム改宗者が連射テロ(22日)☆
・オタワの戦没者慰霊碑と連邦議会で乱射事件があり、兵士と容疑者が死亡した。
・犯人はイスラム教に改宗した32歳のカナダ人男性。当局は要注意人物に指定していた。
・当局は犯人が国外でイスラム過激派に合流を計画中と判断。パスポートを没収していた。
・カナダは先月イスラム国に対する空爆への参加を決定。報復テロの可能性がある。
・米NYでもイスラム教改宗者がオノで警官を襲い、射殺された。
・欧米では若者がイスラム過激派思想に傾倒する例が続き、「内なるテロ」の懸念が強まる。
・イスラム教改宗者が海外でイスラム国など過激派に加わる例も相次ぐ。
・中東では米国によるシリア領空爆から23日で1カ月を経過した。
・しかし空爆の効果は限定的で、イスラム国はむしろ勢力を拡大している。

◆香港の対話物別れ、民主派の自主投票は中止(21日)☆
・香港政府と民主派代表による対話が行われたが、物別れに終わった。
・民主派は、行政長官選への立候補者を事実上制限する決定の撤回を要求。
・中国全人代が判断を下す元となった香港政府の報告書の内容訂正を求めた。
・香港政府側は拒否した。
・対話の様子は公開され、香港住民が視聴した。
・対話後、民主派は住民の声を反映する市民投票の実施を計画した。
・しかし、26日になって投票の見送りを決めた。設問設定などで調整困難なため。
・混乱はさらに長期化しそうだが、民主派は決め手を欠く状況だ。
・中国は23日までの共産党中央委員会会議で、1国2制度による繁栄を強調した。

◆中国共産党中央委(23日)☆
・中国共産党の中央委員会第4回全体会議(4中全会)が開かれた。
・採択したコミュニケは法による統治を強調した。
・統治ルールを明確化しつつ法治は共産党が指導するとし、党支配をむしろ強化した。
・周永康元中央委常務委員の処分は見送った。
・4中全会は中国の基本方針を定める重要会議。
・2年を経過した習近平体制の方向性を示す会議として注目された。
・21日発表の7-9月GDPは実質前年比7.3%成長と、リーマンショック後最低水準だった。

◆欧州中銀が資産査定発表(26日)
・欧州中銀はユーロ圏の主要銀行130行の資産査定の結果を発表した。
・25行が不合格になった。イタリア9行、ギリシャ3行など。
・南欧の銀行の資本不足と経営状況の苦しさが改めて浮き彫りになった。
・ユーロ圏では景気低迷、デフレ懸念が強まっている。
・追加の金融緩和も視野に入っているとの観測が強い。銀行の経営体質強化も喫緊課題だ。

  ┌────────────────────────────
 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【エボラ、イスラム国、香港、ウクライナ】 世界の大きな関心は引き続きエボラ、イスラム国、香港。先週は、NYでのエボラ発症、カナダでのイスラム改宗者によるテロ、香港における対話の物別れと重要な動きがあった。ウクライナでは26日に議会選挙が行われるが、新ロシア派はボイコット。選挙により情勢が落ち着くより、むしろ東西分断が固定化される可能性もある。

 【米中間選挙】 11月4日の米中間選挙まで残すところあと1週間余りになった。与党民主党は苦戦。上院で過半数維持ができるかどうか微妙な情勢だ(下院は共和党の優位が変わらない)。特徴的なのはオバマ大統領の人気と指導力の低下が隠せなくなっている事で、実際応援演説の要請は少ない。加えて、政策論点があまりないことも特徴だ。選挙結果によっては、オバマ大統領のレームダック化が進む可能性があり、国際社会への影響も大きい。

 【EUの温暖化ガス目標】 EUは23-24日の首脳会議で、2030年までに温暖化ガスの排出を1990年比で40%削減する目標で合意した。関係国は2015年末のパリでのCOP21で、2020年以降の新たな枠組み決定を目指している。EUは積極的な目標の設定で、議論をリードする狙いとみられる。地球温暖化問題では京都議定書の枠組みに入らなかった米国と中国も前向きに取り組む姿勢を見せ始めており、今後状況が動く可能性がある。

 【中国を巡り数々の動き】 中国を巡り重要な動きがいくつかあった。共産党中央委員会の会議(4中全会)は、権力基盤を固めたとされる習近平総書記が、統治の方針や汚職対策の進め方、長老らとの関係などでどのような動きを見せるかが注目された。
 最終23日発表のコミュニケは、党主導と法による統治を強調し、注目の周永康前自常務委員の処分は見送った。習近平氏は長老のメンツを立てつつ、汚職対策などをさらに進める姿勢を見せた。焦点の香港問題では1国2制度の維持という従来の立場を繰り返し。民主派からの長官選立候補を認めない決定など、決めたことの譲歩は一切否定しながら、強硬姿勢を表に出すことはなかった。
 この時期に発表された7-9月のGDPはリーマンショック後最低の成長率になった。ただ、中国は7%程度の成長を「新しい現実」としており、追加刺激策を打ち出すなどの動きはない。
 一方、中国戸インド、東南アジアなど21か国は24日、アジアインフラ投資銀行の設立で合意した。中国主導の金融機関で、米国や日本主導のアジア開発銀行とバッティングする。中国が国際新金融秩序構築を目指す動きとの受け止めが多い。

 【インドネシア新大統領】 インドネシアのジョコ大統領が20日に就任。26日までに閣僚をほぼ固めた。議会では反ジョコ派が多数を握り、政権運営は容易でない。

◎今週の注目(2014.10.27-11.2)&当面の注目
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・ブラジル大統領選の決選投票が26日に実施。結果が判明する。
・ウクライナ総選挙も26日実施。
・チュニジアの総選挙うが26日実施。新憲法下で初めての選挙だ。アラブの春を経験した他の国と異なり、かろうじて治安を維持、民主国家建設を目指して進んでいる。結果がどうなるか。

・エボラ、イスラム国、香港情勢には引き続き注目。

・米中間選挙が11月4日に行われる。オバマ政権の残り2年の行方を決める重要な選挙。世界への影響も大きい。
・APEC首脳会議が11月10-11日に中国・北京で開催。それに続き、東アジア首脳会議など一連の会議が開かれる。今後の交際情勢の行方に重要な影響を及ぼす。
・TPP交渉は閣僚レベルで継続。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 incd-club は国際問題に関係する内外のジャーナリストやビジネスマンらのグループです。「国際ニュース・カウントダウン」は、世界のニュースから週刊単位でベスト5を選び、解説したもの。日本のメディアの報道とは異なる視点から、面白くかつ分かりやすく地球を鳥瞰しています。
 ブログは毎週発行のメールマガジンを元に作成しています。

 ------------------------------------------------
 メールマガジンの登録変更・解除は次のアドレスから。(『まぐまぐ』を利用)。
 http://www.mag2.com/m/0000056121.htm
 ------------------------------------------------

 Copyright(c) 2000-2014 INCD-club

« ◇世界の関心と国際世論42号(2014.10.13-19) | トップページ | ◇世界の関心と国際世論43号(2014.10.20-26) »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2014年43号(10.20-26 通算746号) 国際ニュース・カウントダウン:

« ◇世界の関心と国際世論42号(2014.10.13-19) | トップページ | ◇世界の関心と国際世論43号(2014.10.20-26) »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

ウェブページ