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2014年9月15日 (月)

2014年37号(9.8-14 通算740号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年9月8-14日(欧米時間)

◆米がシリア領空爆表明(10日)☆
・米国は過激派「イスラム国」への空爆をシリア領内にも広げる。オバマ大統領が演説した。
・大統領はイスラム国殲滅を宣言。イラクへの追加派兵も決定した。
・追加派兵は訓練や情報収集要員で、地上部隊の派兵は否定した。
・対「イスラム国」の有志連合形成の準備も進めた。
・イスラム国空爆は、退陣を求めるアサド政権支援につながるためこれまで控えていた。
・しかしイスラム国の脅威拡大にやむを得ないと判断した。米国内でも強硬論が高まっている。
・ただ空爆拡大が決定打になるわけではなく、大統領は長期戦になるとの覚悟を示した。
・イスラム国は13日、英国人捕虜を斬首処刑した。米国人記者2人に続き3人目。

◆イラク新政権発足(8日)☆
・イラク連邦議会はアバディ首相率いる新内閣を承認した。首相は多数派シーア派。
・スンニ派からはジュブル議会議長、クルド人からはマスーム大統領を選出した。
・4月末の議会戦から5ヶ月近くを経てようやく成立した。
・この間、北部で過激派の「イスラム国」が勢力を伸張。国際社会も危機感を強めていた。
・ただ治安維持の要となる国防相と内相がまだ未定で、政権基盤は弱い。
・イラク情勢は「イスラム国」問題、宗派・地域の対立など危うい状況が続く。

◆「スコットランド独立問題」の余波が拡大。カタルーニャでデモ(11日)☆
・スコットランド独立を問う住民投票(18日)を前に、世界で地域独立問題に火がついている。
・スペイン東部のカタルーニャでは独立派がデモを展開。バルセロナなどで50万人が参加した。
・独立を問う住民投票の実施を求めた。
・同州は11月に投票を計画するが、スペイン政府は反対。憲法裁判所も違憲と判断した。
・先進国ではスペインのバスク、ベルギーのフラマン、カナダ・ケベックなどで独立問題がくすぶる。
・中国の新疆ウイグル、イラクやトルコのクルドなど、多数の地域で問題を抱えている。

◆米・EUが対ロ追加制裁、ウクライナ停戦は微妙(12日)
・米国とEUは対ロ追加制裁を発表した。エネルギー、金融など対象を拡大した。
・ロシアにさらに圧力をかけるために制裁追加に踏み切った。
・ウクライナと親ロ派は5日停戦で合意したが、先行きはなお不透明。
・大規模な衝突は確認されていないが、小規模な小競り合いは続いている模様。
・親ロ派は捕虜交換によるウクライナ兵解放も発表したが、規模などの確認は遅れている。

◆スウェーデン総選挙、中道左派が勝利(15日)
・総選挙が行われ、社民党中心野党連合が勝利。8年ぶり政権交代となる。
・定数349中、中道左派が158議席を獲得。与党穏健党など中道右派は142議席。
・ラインフェルト首相に代わり、社民等のローベン党首が新首相になる見通し。
・現政権は世界金融危機後の対応などで一定の成果を残した。
・しかし経済格差の拡大や福祉のレベル低下などの批判が出ていた。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【イスラム国とウクライナ問題】 引き続き、イラク・シリアの「イスラム国」と、ウクライナ問題が国際ニュースの見出しになる状況が続く。

 【シリア領空爆とイスラム国問題】 オバマ米大統領が過激派組織「イスラム国」空爆の範囲を、シリア領にまで広げる決定をした(従来はイラク領内飲み)。空爆で敵対するシリアのアサド政権を利するが、これももやむを得ないと判断した。それだけ、イスラム国の脅威は拡大している。
 イスラム国は油田を含む拠点の支配を拡大。米国人記者や英国人NGO活動家など捕虜を斬首処刑し、ネットで公開するなど残虐行為を続ける。戦闘要員の規模も従来の1万人程度から3万人程度との見方が強まってきた。予想以上の勢力だ。
 オバマ大統領はイスラム国を殲滅させると宣言した。しかし、それが容易でないことは大統領自身がよく理解している。大統領が演説で、長期戦の覚悟を語ったのもこのためだ。
 イスラム国には欧州や米国から多数の戦闘要員が参加している。問題は中東の一地域にとどまらず、世界的な広がりを見せる。問題の根は深く、今後長期的に世界を揺るがし続けるだろう。

 【スコットランド住民投票と地域独立運動】 スコットランド独立を問う住民投票(18日)が、投票実施前からすでに世界を揺るがしている。スペインのカタルーニャでは住民投票実施を求める数十人単位のデモが繰り広げられ、運動がモメンタムを得た。欧州では10以上の地域が独立を求める。世界を見渡せば、中国の新疆ウイグルはじめ独立運動は数知れず、政府による弾圧が続く地域も少なくない。
 話を大きく語れば「国の形」を問い直し、現在の世界秩序を再編仕様という問題だ。18日に仮に「独立賛成」が出れば、そのインパクトは計り知れないほど大きい。

 【為替市場が動く】 外国為替市場でドル高が進展。1ユーロは1.28ドル台と1年2か月ぶりのドル高・ユーロ安を付けた。対円でも1ドル=107円台と、2008年以来5年ぶりのドル高・円安を記録した。米経済の回復、ユーロ圏経済の低迷、デフレ懸念などを受けた動きとされる。外国為替はここ数カ月小康だったが、再び動きが大きくなり注目を集める。

 【上海協力機構・アップル】 その他の重要なニュースに挙げられるのが、上海協力機構に対するインドが加盟申請、アップルの新スマートフォン発表など。モデルには腕時計型も含まれる。

◎今週の注目(2014.9.15-22)&当面の注目
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・スコットランドの英国からの独立を問う住民投票が9月18日に行われる。実施前から世界の注目を集め、スペイン・カタルーニャで独立を求める大規模デモが起きるなど各地の地域独立運動に影響を与えている。仮にスコットランド独立となれば、衝撃は大きい。グローバリゼーションと欧州統合が進む中、国と地方の関係はどうなるのか。英国の実ならず、欧州・世界に問題を投げかける。

・イラク・シリアのイスラム国情勢、ウクライナ危機に引き続き注目。

・6月実施のアフガニスタンの大統領選は、全投票の再検査が長引き、正式発表の時期はまだ確定しない。

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