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2014年8月24日 (日)

2014年34号(8.18-24 通算737号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年8月18-24日

◆イスラム過激派が米ジャーナリスト処刑(19日)☆
・イスラム過激派「イスラム国」は、米国人ジャーナリストを処刑した映像を公開した。
・2011年にシリアで拘束されたフォーリー氏で、黒ずくめの男が首をナイフで切った。
・米国の空爆に対する報復とみられる。
・オバマ米大統領は処刑を批判。空爆の強化を示唆した。
・「イスラム国」の支配はイラク、シリアにまたがり、米ではシリア領内空爆論もでている。
・残忍な映像は世界に衝撃を与えた。問題の深刻さを改めて投げつけた。

◆米ミズーリ州で黒人抗議活動拡大、人種問題の根深さ映す ☆
・米ミズーリ州のファーガソンで、白人警察が黒人青年を射殺(9日)。余波が広がる。
・無抵抗の青年を撃ったとの黒人の抗議活動が拡大。一部は暴動に発展した。
・ニクソン知事は18日、治安回復のために州兵の動員を命令した。21日終了した。
・オバマ大統領はホルダー司法長官を現地に派遣、中立的立場からの調査を命じた。
・背後には公民権運動後も残る白人と黒人の経済格差、差別などがある。
・米社会の抱える問題が、図らずも炙り出された。

◆ロシアが支援物資搬送を強行(22日)
・ロシアはウクライナ東部の親ロ派支配地域への支援物資搬送を強行した。
・ウクライナの同意なしに国境を超え、ルガンスクなどに運んだ。
・欧米は越境を主権侵害と批判。ロシアへの追加制裁を警告した。
・停戦に向けた様々な調整も続く。メルケル独首相は23日ウクライナを訪問した。
・プーチン・ロシア、ポロシェンコ・ウクライナ両大統領の会談も26日に予定されている。

◆タイで陸軍司令官が暫定首相就任(21日)☆
・タイの国家立法会議は、プラユット陸軍司令官を暫定首相に選出した。
・権力集中を明確にした。同氏は国家平和秩序評議会の議長も兼務する。
・軍は5月のクーデターで権力を掌握した。
・軍は来年10月に総選挙を実施し、民政復帰する計画を打ち出している。
・しかし軍独裁への批判も強く、今後の政局や国際社会の評価などは流動的だ。

◆バンカメが166億ドルで和解(21日)
・米バンク・オブ・アメリカは住宅ローン担保証券の不正販売で司法省と和解した。
・166億ドルの和解金を支払う。米史上最大の額。
・担保証券(MBS)の不正販売は、2008年の金融危機の引き金になった。
・不正販売は、主にバンカメ買収したメリルリンチなどが手掛けた。責任を引き継いだ形。
・同様の問題で、JPモルガンチェースは130億ドルの和解金を支払っている。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【処刑の問うもの】 イスラム過激派「イスラム国」による米国人ジャーナリスト処刑の映像が世界に流れ、ショックを与えた。その残忍さは、これまで国際社会が形式的であっても「最低限の約束事」としてきた基準をも無視したた感じがする。「話し合いで理解を」では済まない、対立と紛争の厳しさを見せつけられた気がする。
 処刑の実行犯は英国なまりの英語を語り、過激派に加わった英国人の可能性がある。イスラム過激派には中東出身者のみならず欧州などの出身者がメンバーが加わっているが、その現実を改めて突きつけた。キャメロン首相が夏休みを中断してロンドンに戻ったのも、事の重大さを受け止めているためだ。
 過激派は1万人規模と言われる。イラクやシリアの内戦で大量の武器が流出し、過激派の勢力を伸張させた。誘拐ビジネスが資金源になっている面もある。
 イラク戦争後の混乱、アラブの春の後の中東の状況を見ると、混乱が混乱を生み、暴力が狂気を呼ぶ「悪の連鎖」が起きているように見える。混乱は、相当の期間続くと見る方が現実的だろう。
 我々域外の人間は、中東のことを全然知らないことを、改めて認識する。人々の生活はどうで、一般庶民は欧米社会をどう見ているのか(たとえば嫌米感はどこまで?)、宗派対立の実情は? 等々。海外メディアが報じる表面的なこと以外は、ほとんど情報がない。この事実も、率直に見つめ直す必要がある。

 【パキスタンのデモ】 パキスタンでシャリフ首相の退陣を求めるデモが続いている。1年前の選挙での不正追及などの名目だが、背後に軍の関与もささやかれる。隣国アフガニスタンも大統領選の開票再調査で政治の行方が不透明な状況。動きに注目。

◎今週の注目(2014.8.25-31)&当面の注目
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・ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が26日、ベラルーシのミンスクで会談する。ウクライナ東部での同国政府と親ロ派との停戦などを協議する見通し。
・米国による「イスラム国」への空爆は長期化する見通しだ。

・6月実施のアフガニスタンの大統領選は、全投票の再検査が長引き、正式発表の時期はまだ確定しない。イランの核協議は11月24日まで延長されたが、イラン外相は16日、期間内の合意は困難と飲み方を示した。
・NATO首脳会議が9月4日から英国で。ウクライナ情勢などが焦点になる見込み。オバマ米大統領はNATO首脳会議に先立ちバルト3国を訪問する。
・スコットランドの英国からの独立を問う住民投票が9月18日に行われる。
・スウェーデン総選挙が9月14日。

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