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2014年8月17日 (日)

2014年33号(8.11-17 通算736号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年8月11-17日
 

◆トルコ大統領にエルドアン首相(10日投票)☆
・大統領選が実施され、エルドアン首相が過半数を獲得。決選投票なしで当選した。
・同国初の直接選挙による大統領。任期は8月末から5年。再選(2024年まで)も可能。
・これまで大統領権限は限定的だったが、直接選で権限が強まる。
・同氏は2003年から11年首相を務めており、20年以上の長期政権になる可能性がある。
・11年間でGDP倍増など経済成長を実現。イスラム色の強い政策が保守層の支持を得た。
・一方で強権的な姿勢も目立ち、批判も少なくない。
・トルコの政治、国の在り方にとって曲がり角になる。
・イラク、シリアなど周辺国に与える影響も多きい。

◆イラク首相交代、分裂の危機当面回避(14日)☆
・マリキ首相が退陣を表明した。新首相にアバディ連邦議会副議長が就任する。
・マリキ氏は2006年から首相を務めたが、シーア派偏重でスンニ派やクルド人が離反した。
・国内対立の間隙をつき、北部にスンニ派過激派の「イスラム国」が勢力を延ばした。
・マリキ氏は続投を目指したが、母体の政党や後ろ盾のイランも見限った。
・アバディ氏はクルド人、スンニ派に加え国際社会も支持し、挙国一致内閣ができる見込み。
・ただ、各派の利害関係は対立しており、その後も協調を保って行くのは容易ではない。
・米国は過激派への空爆を断続的に継続。軍事顧問団も増派した。

◆ウクライナ問題、ロシアの支援車両巡り対立 ☆
・ロシアがウクライナ東部の親ロ派支配地域に人道支援物資や人の派遣を計画。
・車両280台に食料や医療物資などを積み国境に達した。ウクライナの了解があったとする。
・然しウクライナは武器補給の懸念があると主張。赤十字管理車両への積み替えを求める。
・両者の主張は衝突し、新たな対立の材料になっている。
・政府軍の攻撃で親ロ派支配地域は生活物資が不足。犠牲者も相次ぎ難民も増加する。
・ロシアのプーチン大統領は強硬姿勢を維持する一方、対話も呼びかけている。

◆ユーロ圏4-6月ゼロ成長、ウクライナ危機も影響(14日)☆
・ユーロ圏の4-6月の成長は前期比ゼロ成長だった。EU統計局が発表した。
・1年間続いたプラス成長から低下した。ドイツとイタリアはマイナス成長になった。
・ウクライナ危機の影響によるロシアへの輸出落ち込みも一因となっている。
・景気テコ入れのため金融の追加緩和観測も浮上。長期金利低下が加速した。

◆エボラ流行、WHOが未承認薬容認(12日)☆
・WHOはエボラ出血熱の治療に対する未承認薬の使用を容認した。
・使用が倫理的であるとする委員会の検討結果を発表した。
・エボラの死者は確認されただけでも1000人を突破した。
・未承認薬は米レイノルズ・アメリカン系の会社が製造。副作用などは不明。
・国境なき医師団は、エボラの犠牲者などが公式数字を上回るとコメントした。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【重要ニュース】 今週も重要ニュースが多かった。トルコ大統領選は、同国にとって節目になり、地域に与える影響も大きい。イラクはマリキ首相退任→アバディ氏による組閣で、とりあえず分裂を回避しそう。しかし、各派対立の構造変わらず、アバディ氏の指導力は極めて重要だ。ウクライナ情勢は、今度は人道支援トラックをが焦点に。目まぐるしい。

 【世界経済】 ユーロ圏の4-6月の成長が0%に低下した。ウクライナ危機でロシアへの輸出が落ち込んだことが下振れ要因になった。地政学リスクが経済に打撃を与えた。
 ユーロ圏では金融緩和観測が強まり、長期金利の低下した。一方、米国は秋には量的緩和追加を終了する見通し。英国では資産バブルが顕著になり、引き締めを視野に入れている。韓国は景気刺激に利下げした。
 経済・市場は微妙な時期にある。国・地域により、情勢が異なる。

◎今週の注目(2014.8.18-25)&当面の注目
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・イラクのアバディ次期首相が新政権樹立の調整を進める。どのような「挙国一致」の内閣ができるか。イラクでは米軍による空爆、イスラム過激派の動きなども重要。
・ロシアとウクライナの外相会議が17日にベルリンで開催される。

・6月実施のアフガニスタンの大統領選は、全投票の再検査が長引き、正式発表の時期はまだ確定しない。イランの核協議は11月24日まで延長されたが、イラン外相は16日、期間内の合意は困難と飲み方を示した。
・NATO首脳会議が9月4日から英国で。ウクライナ情勢などが焦点になる見込み。オバマ米大統領はNATO首脳会議に先立ちバルト3国を訪問する。
・スコットランドの英国からの独立を問う住民投票が9月18日に行われる。
・スウェーデン総選挙が9月14日。

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