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2014年8月10日 (日)

2014年32号(8.4-10 通算735号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年8月4-10日
 

◆米国がイラク北部空爆(8日)☆☆
・米国はイラク北部のイスラム・スンニ派過激派への空爆に踏み切った。
・オバマ大統領が7日夜に会見して発表した。
・少数民族の人権保護などを目的とする。同時に支援物資の投下も実施した。
・9日も空爆を継続。期限は区切らないとしている。地上軍の派遣は否定した。
・米国の軍事介入は、2011年にイラクから撤退して以来初めて。政策の転換となる。
・過激派はシリアと行き来しながら勢力を拡大。6月には第2の都市モスルを陥落させた。
・支配地では原理主義的な行動を取り、少数民族や異教徒の迫害も目立つ。
・イラク政権は宗派・民族の対立で不安定。4月の総選挙後、新政権はまだできない。
・治安は米軍撤退後悪化の一途をたどり、北部での過激派伸長を許した。。
・オバマ米大統領はイラク撤退を外交的成果としてきたが、転換を余儀なくされた。
・空爆の効果は不明。過激派がさらに先鋭化するとの観測もあり、展望は予断を許さない。

◆欧米とロシアの報復合戦がエスカレート ☆
・ロシアは7日対欧米の制裁措置を発表した。農産物の輸入禁止などが内容。
・旅客機のロシア上空飛行禁止の検討も発表した。ウクライナ機の飛行は禁止した。
・米欧は7月29日、金融制裁など対ロ追加制裁を発表した。それに対抗する措置。
・報復合戦がエスカレートする格好。両者にとって影響が出そうだ。
・世界経済への影響も懸念される。
・ウクライナ問題による米欧・ロシアの対立は、深刻度を増している。
・ウクライナ東部での紛争は継続。親ロ派によるウクライナ機撃墜も報告される。

◆WTOがエボラ出血熱で緊急事態宣言(8日) ☆
・世界保健機構は、アフリカ西部で流行するエボラ出血熱について緊急事態を宣言した。
・幹線が広がっている国に、非常事態宣言を出すよう勧告した。
・エボラ熱はギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアを中心に流行。1000人近くが死亡した。
・リベリアとシエラレオネはすでに非常事態宣言を発している。
・過去のようにアフリカ中部でなく、西アフリカで流行しているのが特徴だ。
・昨年12月にギニアで発症したが、防止に遅れた結果、患者が広がった。
・医療体制、人々の衛生意識、政治体制など多くの問題を突き付けている。

◆ガザ紛争継続
・ガザ紛争は一時停戦→戦闘再開を繰り返す状況が続く。
・現地の状況は国際的に報道され、人道的観点からイスラエルへの批判も強まっている。

◆ASEAN外相会議(8日)
・ASEAN外相会議が8日ミャンマーのネピドーで開催した。
・南シナ海情勢や地域安保を協議したが、意見の対立が残った。
・このため、共同声明は10日になって発表。最近の状況に深刻な懸念を示した。
・経済統合の推進なども確認した。
・日米中など域外国との外相会談も予定され、併せて米中などの外相会議が行われた。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【揺れる世界】 世界の安全保障が揺れている。イラク情勢悪化が進み、米国が北部に過激派空爆に踏み切った。ウクライナ情勢を巡っては米欧とロシアの制裁合戦がエスカレート。経済への悪影響も懸念される。パレスチナ情勢は停戦崩壊の繰り返しだ。問題は、オバマ米大統領の悩みでもある。

 【イラク空爆】 米オバマ政権がイラク北部のイスラム過激派(日本のメディアは「イスラム国」と表現することが多い。欧米はISISが通常)を攻撃した。2011年末の米軍撤退から発の軍事行使。「イラク撤兵」を優先課題に掲げ、外交的成果としてきたオバマ政権にとっては、苦渋の政策転換だ。
 イラクではスンニ派の過激派が、シリアとの国境を越えて活動を拡大。シリア内戦で得た武器を使い、勢力を伸長した。6月にはイラク第2の都市モスルを制圧。油田、ダムなどの拠点を奪うケースも目立つ。少数民族や異教徒への迫害も続く。
 イラクの治安維持や、人道保護の観点から、オバマ政権も空爆に踏み切った。英国なども支援物資の投下作戦に参加を表明した。
 イラクの治安は2011年末に米軍が撤退した後、悪化し続けた。大きな原因は、イラクの政治不安定。マリキ政権は多数派シーア派重視の政策をとり、スンニ派やクルド人の離反を招いたとされる。4月の選挙→7月の議会招集を経て、新政権はまだできていない。
 

◎今週の注目(2014.8.11-17)&当面の注目
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・目下の世界の大きな関心事は、イラク情勢、ウクライナ情勢(米欧・ロシア関係)、パレスチナ情勢。いずれも次の動きが重要だ。

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