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2014年8月 4日 (月)

2014年31号(7.28-8.3 通算734号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2014年7月28日-8月3日
 

◆中国、周永康前常務委員を立件へ(29日)☆
・中国共産党は周永康前中央委常務委員を「重大な規律違反」で立件する。新華社が伝えた。
・汚職などの容疑で捜査をしており、年内にも党籍剥奪となる可能性が大きい。
・最高指導者部の常務委員経験者が汚職問題で追及されるのは、中国建国以降で初めて。
・周氏は胡錦涛前政権の中央委常務委員で、公安・司法部門の責任者だった。
・石油閥の中心人物で、江沢民元総書記に近いとされる。
・捜査当局は周氏や親族から約1000億元(約1.5兆円)の財産を押収したとの情報が流れる。
・習近平総書記は汚職撲滅を最優先課題に掲げ、「ハエも虎も」と強調してきた。
・6月には徐才厚党軍事委前副主席の党籍剥奪。軍にも手を付けている。
・汚職摘発には同時に、党内権力闘争の意味もある。周氏は習総書記阻止に動いたとされる。
・今回の事件は様々な方面に影響が及び、衝撃は大きい。

◆米EUが本格的な対ロ追加制裁(29日)☆
・米国とEUは対ロ追加制裁を発表した。金融取引制限や武器輸出規制を含む本格的な内容。
・ウクライナでのマレーシア航空機撃墜事件後も、親ロ派支援を止めないことなどに対抗した。
・EUは対ロ経済関係に配慮してきたが、制裁内容を米国並みに強化。米欧の足並みがそろった。
・G7とEU首脳は30日、ロシアに「重大な懸念」を伝えた。さらなる制裁強化もあるとの警告だ。
・制裁強化はロシア経済に影響を与えそう。2015年はマイナス成長との見方がでている。
・一方欧州経済などへの跳ね返りもありそうだ。
・ロシアが制裁で態度を変えるかは不明。対立が長期戦になるとの見方もある。
・ウクライナ東部では政府軍と親ロ派の戦闘が続く。
・政府軍は3日、親ロ派支配地域を分断したとの情報がある。

◆アルゼンチン、デフォルト(30日) ☆
・アルゼンチン政府と同国国債を保有する米ファンド間の、債務返済条件交渉が決裂した。
・国際スワップ・デリバティブズ協会は1日、事実上のデフォルトと判断した。デフォルトは13年ぶり。
・ただし、政府に支払い能力そのものはあり、政府資金が枯渇した2001年とは異なる。
・市場ではすでに同国国債の取引が限られて居り、混乱は限定的だ。
・ただし国際金融市場で同国の信用はさらに低下。今後の展開次第では混乱拡大の懸念がある。
・同国は国債利払いの条件を巡り、投資家代表と改定(同国に有利に)で合意した。
・しかし一部の米ファンドは拒否。米裁判所は6月、ファンドへの優先的な返済を求めた。

◆中国・新疆ウイグルで暴動、締め付け後も続発(28日) ☆
・カシュガル地区ヤルカンド県で衝突が発生。新華社によると96人が死亡した。
・新華社情報では、刃物で武装したグループが役所や警察署を襲ったのが契機。
・公安当局は暴徒数十人を射殺した。当局はテロと断定した。
・死者96人は、約200人の死者を出した2009年のウルムチ暴動以来の規模。
・中国では新疆ウイグルや各地で、ウィグル族過激派と当局の衝突が続発している。
・習政権は対テロ戦争と宣言し締め付けを急ぐ。しかし動きは続発する状況は変わらない。

◆フィリピンの人口1億人突破 ☆
・フィリピンの人口が1億人を突破した。同国が27日発表した。
・世界で12番目。東南アジアではインドネシアの2.5億人に続く。
・世界の人口の多い国は、(1)中国(2)インド(3)米国)(4)インドネシア(5)ブラジル(以上2億人以上)
・6-12位はパキスタン、ナイジェリア、バングラ、ロシア、日本、メキシコ、フィリピンと続く。
・この12カ国の人口は約44億人で、世界人口の63%を占める。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
 ├─────────────────────────────
 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
 └─────────────────────────────

◎寸評:of the Week
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 【中国共産党・周永康前常務委員の立件】 中国共産党の習近平執行部がついに周永康前常務委員の捜査公表に踏み切った。多分習総書記サイドからのリークにより捜査の事実は伝えられていたが、公式発表となると意味合いが異なる。発表に「同志」の敬称はなかった。常務委員経験者は捜査の対象外とみられてきたこれまでのタブーを破る決定。背後には汚職撲滅、党内の権力闘争など様々な要素がある。今後の動きは最大級の注意だ。

 【パレスチナ危機】 イスラエル軍のパレスチナ侵攻は、一時的停戦→戦闘再開が繰り返され、1000人をはるかに超える犠牲者が出た。イスラエル軍は3日、地上軍部隊の大半を撤退させた。ハマスが建造した地下トンネルの破壊をほぼ完了、目的を達成したためだ。然し、今回の危機の幕引きはまだだ。
 一連の経過では、アラブ社会の意見がハマス支持派と傍観派に割れたこともあり、イスラエルの作戦がかなり通った格好だ。しかし、国際社会では人道的な観点からイスラエルに対する批判がこれまでになく高まった。パリでは反イスラエルのデモが組織され、注目を集めた。
 
 【ウクライナ危機とユーコス問題判決】 国際仲裁裁判所は7月28日、ロシア政府に対し、経営破たんした石油大手ユーコスの株主に合計500億ドルの損害賠償金を支払うよう命じた。ロシア政府は2003年、ユーコスのホドルコフスキー社長を横領容疑で逮捕し資産を凍結。その後ロスネフチが資産を吸収した。ユーコスの株主は国際仲裁裁判所に提訴していた。
 ロシアが判決に従う可能性はまずなく、通常なら形式的な決定にとどまる。ただし、目下はウクライナ危機を巡り欧米が対ロ制裁を強化しており、ロシアの対外資産を凍結している。欧米が今回の判断を利用すれば、話は実を伴うものになる。

◎今週の注目(2014.8.4-10)&当面の注目
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・ウクライナ危機、パレスチナ情勢とも刻々と情勢が変わる。緊迫した状況が続く。

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