◇世界の関心と国際世論 2014年28号(7.7-13)
・英Economist誌の7月12日号はスコットランドの独立問題を取り上げた。9月18日の独立を問う住民投票を控えてのこと。この問題は中東やウクライナのように紛争になる恐れがあるわけでないし、キャンペーンも定められたルールの中で行われて、静かだ。しかし、国家の在り方を問う大きな問題。仮に分離独立となれば「歴史的な事件」だ。「グローバル化と地域」「文化の独自性」など重要な問いを投げかける。
・パレスチナとイスラエルの紛争を、欧米のメディアは大きく取り上げる。英FT(7日)はあたらなインティファーダ(抵抗運動)になることを懸念。各紙とも1面には紛争の写真を使い、目立たせている。現状はGaza Crisisと表現される。
・米中関係は世界の大きな関心だ。米中戦略対話については様々な角度からの報道があったが、評価としては12日のNYTimes社説のように"Still at Odds With China"(食い違い)という見方が多い。
・それとは別に米中の紛争、問題などは多角的に取り上げられる。中国政府がアップルのiPhoneが個人情報を詐取していると批判した問題は、WSJアジア版が"China Labels IPhone a Securty Risk"と1面で報じるなど、各紙とも大きく取り上げた。関心は極めて高い。
・南シナ海の紛争や、それを踏まえた米国のアジア戦力についても、リーク記事、分析を含め扱いが大きい。関心の大きさを物語る。
20140713
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