◇世界の関心と国際世論 2014年24号(2014.6.9-15)
・世界の関心がイラク情勢に集まった。速報は連日トップニュースで事態の変化を更新。現地からは、生々しい画像は世界に伝わった。ユーフラチス川から奪取するモスル市民、幹線に乗り捨てられた自動車など、切迫感満点。「他人事ではない」ことが伝わってくる。FT紙社説は"The Nightmare emerging in Iraq"と表現した。
・それにしても、兵力で15分の1の過激派ISIS(The Islam State of Iraq and Greater Syria)が易々とモスルを陥落させたのは驚きだ。減員の一つは政府軍のモラルの低さで、マリキ政権の内紛が深刻。もう一つは、ISISという組織そのものだ。
・Economist誌は、" Terror's new headquarters"という記事でISISについて報じている。シリア内戦からのテロリストと武器の流出、世界的なジハード(生産)を目指す彼らの教条などを指摘する。世界がこうしたイスラム過激派と共に生きていることは現実であり、それを踏まえた問題意識の投げかけになっている。
・ヒラリー・クリントン米前国務長官の回顧録が出版された。欧米メディアはこれを大統領選出馬に向けたキャンペーンの一環としてとらえている。英FT(6月10日)社説は、実質出馬と位置付けている。世界はヒラリー大統領の可能性を念頭に動き出している。
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