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2013年3月17日 (日)

2013年11号(3.11-17 通算664号)  国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2013年3月11-17日
 

◆ローマ法王に初の南米出身、フランシスコ1世(13日)☆
・法王選出会議は新ローマ法王にベルゴリオ・ブエノスアイレス大司教(76)を選んだ。
・フランシスコ1世として266代目の法王に就任した。
・米州出身の法王は初。欧州以外の出身者は1300年ぶり。イエズス会出身者も初。
・新法王は保守派だが穏健派。社会問題への取り組みでは革新的とも指摘される。
・教会内の権力闘争やスキャンダル、他宗教との関係改善などの課題に取り組む。
・世界のカトリック信者12億人中、中南米は4.8億人で最大。過去20年で約8倍増した。
・新法王選出にも、カトリックのこうした変化が反映されている。
・ベネディクト16世退位を受け、コンクラーベ(選出会議)が12日開催、2日目に決まった。

◆中国国家主席に習氏、新体制始動(14日)☆
・中国全人代は習近平総書記を国家主席に選出した。
・首相には15日李克強氏を選出。他の閣僚も決めた。習・李体制が正式に始動した。
・経済成長の維持や格差是正、汚職防止、環境などの課題に取り組む。
・国家副主席に李源湖政治局員が就任。常務委員でない国家副主席は15年ぶり。
・全人代は政府改革として鉄道省解体などを決定した。ただし当初目的より骨抜き部分も多い。
・全人代は17日7.5%成長を目指す政府活動報告などを採択して閉会した。
・習主席は演説し、生活向上、格差是正や愛国主義、軍の強化などを強調した。
・ただし、政治改革への言及はなかった。
・オバマ米大統領は14日習主席と電話会談。サイバー攻撃への懸念などに言及した。

◆ケニア大統領選、懇談拡大、対抗候補が異議申し立て(16日)☆
・選管は9日、4日実施の大統領選でケニヤッタ副首相の当選を発表した。
・次点のオディンガ首相支持派は不正があったと抗議。一部は暴徒化し各地で警察と衝突した。
・オディンガ首相派は16日最高裁に異議申し立てた。認められれば再選挙になる。
・同国では2007年の大統領選後も支持者同士が衝突。1100人の死者が出た。
・背景には貧富の格差拡大、民族対立、政治の腐敗などがある。
・他のアフリカ各国にも共通する構造的問題。

◆イスラエル連立政権合意、中道参加で和平始動も(14日)☆
・ネタニヤフ首相は中道政党3党などど連立政権樹立で合意した。
・首相が属す右派リクードと、中道「未来」「ハトヌア」、右派ユダヤの家の連立。
・法相はハトヌアのリブニ党首(元外相)が就任、中東和平を担当する。同氏は和平推進派。
・2009年からのネタニヤフ政権は対パレスチナ強硬姿勢を取り、入植地建設も進めた。
・リブニ氏らの入閣で強硬姿勢が弱まり、停滞していた交渉が動き出す可能性がある。
・オバマ米大統領は20日、就任以来初めてイスラエルを訪問する。

◆ユーロがキプロスに支援(16日)☆
・ユーロ圏はキプロスに最大100億ユーロの金融支援を行う事で合意した。
・財務相会議が発表した。IMFも支援に参加する。
・ユーロ圏による金融支援はギリシャ、ポルトガル、アイルランド、スペインに続き5カ国目。
・キプロスは昨年6月に支援を要請。9カ月を経ての決定となった。
・2月末の大統領選で財政再建に前向きなアナスタシアディス氏が当選。調整が進んだ。
・キプロスの銀行への預金者は、1回に限定し約6-10%の課徴金を徴収する。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【ケニアの大統領選後の混乱とアフリカ】 ケニアの大統領選(4日)を巡り、混乱が拡大した。選管はケニヤッタ副首相の当選を発表したが、オディンガ首相派が反発。衝突も発生した。2007年の大統領選後も衝突が起き1000人以上が死亡したが、その二の舞になりかねない。
 ケニヤッタ氏は故ケニヤッタ初代大統領の息子。2007年の暴動を巡り、ハーグの国際刑事裁判所(ICC)に訴追されている(ケニヤッタ氏は関与を否定)。
 混乱の背景にある民族対立、富の分配を巡る争いなどは、アフリカの他の国にも共通する。アフリカ諸国は先進国から途上国への経済シフトや豊富な資源を背景に経済成長を高めているが、格差も拡大している。若者などが不満を強め、何かをきっかけに対立がしばしば表面化する、という構図だ。ここに宗教、民族などの対立が絡む。 ケニア大統領選の混乱には、アフリカの抱える問題も凝縮されている。

 【ヒッグス粒子】 CERN(欧州合同原子核研究機関)は14日、昨年発見の新粒子がヒッグス粒子であると事実上断定した。「ヒッグス粒子であることを強く示唆している」と発表した。CSRNは昨年7月、粒子発見を発表。その後データ解析を進めていた。重力を除く3つの力(電磁気力、強い力、弱い力)をまとめる「標準理論」が完成することになる(らしい)。国際社会の今日明日がどうなるいという話ではないが、歴史的に重要な話だ。

 【シリア反体制派支援】 英国のキャメロン首相は12日、シリアの反体制派に武器供与に踏み切る可能性を示唆した。EUは今のところ武器供与はしない方針だが、単独でも実施する可能性に触れたもの。EU内ではフランスも従来より前向きな姿勢を示している。これに対しロシアのラブロフ外相は13日英国訪問時に会見し、首相を批判した。
 シリア情勢は同国内の問題(アラウィ派中心のアサド政権とスンニ派中心の反体制派の対立)であるとともに、アサド政権を指示するイランやロシアと、反体制側を支持するアラブ諸国や米欧の対立、という側面もある。武器支援は、情勢を大きく動かす要素になる。

◎今週の注目(2013.3.18-24)&当面の注目
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・イラク戦争の開始から20日で10年。イラクは内戦状況を脱し米軍(戦闘部隊)などの撤退も終了したが、なおテロが散発する。10周年に合わせ、世界の主要メディアなどはイラク戦争の総括も行う見込み。英FTは今月初めの社説で、イラク戦争開始の判断が誤りだったことと、その反省から欧米が「国連決議なしの行動」にあまりにも慎重になったなどと指摘した。世界を見るうえで注目に値するコメントを押さえたい。
・オバマ米大統領が20日イスラエル、パレスチナを訪問する。それに先立ち、イスラエルに連立政権が正式に発足する。

・習近平中国国家主席が3月下旬にロシア、南アフリカを訪問する。国家主席就任後、初の外遊になる。

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