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2012年8月

2012年8月26日 (日)

2012年35号(8.20-25 通算635号)  国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2012年8月20-25日

◆ロシアがWTO加盟(22日)☆
・ロシアがWTOに加盟した。1993年に前身のGATTに加盟申請してから19年目で実現した。
・大国の加盟としては2001年の中国に次ぐ。ロシアは未加盟の最後の大国だった。
・加盟により、WTO加盟国の貿易は世界貿易の98%を占めるようになる。
・WTO加盟を受け、ロシアは段階的に関税を引き下げる。
・ロシアは加盟により外資の導入促進や経済改革を狙う。
・ただ2008年の金融危機以後、貿易自由化交渉は停滞。むしろ紛争が増えている。

◆日韓、日中が領土問題で緊張 ☆
・日本は21日、竹島領有権問題を国際司法裁に共同提訴するよう韓国に文書を提出した。
・韓国は受け取りを拒否。日本に返送したが、日本は受領を拒否。韓国は日本に郵送した。
・首相、大統領からの親書を受け取り拒否するという異例の展開になっている。
・竹島(独島)は日韓両国が領有権を主張。韓国が実効支配している。
・李明博大統領が今月、韓国大統領として初めて訪問。緊張が高まった。
・日本は尖閣諸島を巡り中国とも緊張が高まっている。
・19日には中国の広州、成都などで反日デモが起きた。
・ただ、中国政府は問題の拡大を懸念しており、中国国内では反日デモの報道はない。

◆韓国大統領選、与党候補に朴槿恵氏(20日)☆
・与党セヌリ党は党大会を開き、12月の大統領選候補に朴槿恵(パク・クンヘ)元代表を決めた。
・朴氏は朴正煕元大統領の長女。当選すれば韓国初の女性大統領となる。
・選挙は朴氏と野党民主統合党の候補、独立系の安哲秀ソウル大教授の争いになりそう。

◆サムスン・アップル特許紛争、米地裁がサムスンに賠償命令(24日)☆
・米加州連邦地裁の陪審は、韓国サムスンが米アップルの特許を侵害したとの判断を出した。
・スマホの特許などを巡り、アップルとサムスンは世界10カ国で訴訟合戦を繰り広げている。
・今回の判断はその一環で、サムスンに10.5億ドルの支払いを命じた。
・24日には韓国地裁でも判決があり、両者に賠償金支払いを命じる痛み分けだった。
・サムスンはグーグルのアンドロイド搭載のスマホで世界シェア1位。アップルは2位。
・両者の係争はアップル対グーグルの代理戦争の面もあり、スマホ市場の行方を左右する。

◆南アで鉱山ストに発砲、紛争拡大
・南ア北部マリカナのプラチナ鉱山で16日、ストライキ中の労働者約3000人に警官隊が発砲。
・44人が死亡、数十人が負傷した。労働者は賃上げを求めてストに突入した。
・事件の影響でふとが全国の鉱山に拡大した
・ズマ大統領は事態を重く見て、調査や労働条件の改善を求めた。
・同国はアパルトヘイトの廃止から間もなく20年になる。
・BRICSとして経済成長を実現する一方、貧困問題など問題も多い。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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 │プラスアルファ                       
 │ (世)日本ではあまり報道していないけれど、世界では注目
 │ (日)騒いでいるのは日本だけ                
 │ (^^)くだらないけど面白い。面白いけどくだらない     
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◎寸評:of the Week
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 【それなりの重要ニュース】 世界を驚かせるような大ニュースはなかったが、それなりに重要なニュースが相次いだ。ベスト5以外では、イラクやリビアの石油生産回復、中国で薄煕来夫人に執行猶予付死刑判決など。

 【シリア情勢】 シリア情勢は悪化が続く。アサド政権と反体制派の戦闘の当面の焦点は、北部の拠点で同国第2の都市であるアレッポ。北部では反体制派の支配地域が増えており、アレッポ陥落となればアサド政権の崩壊につながりかねない。シリアの紛争(シーア派系のアラウィ派とスンニ派の対立)は、レバノンなどにも飛び火している。
 情報も飛び交う。アサド大統領が退任の用意があるとする情報、政権側が化学兵器を使うという情報など様々だ。日本では女性ジャーナリストの死亡で、シリア情勢への関心が高まった。実態は泥沼状態だ。

 【日中・日韓の領土問題】 日中、日韓の領土問題は世界も注目しているが、問題を見る視点は日本国内(あるいは中国・韓国国内の報道など)とは違う。1つは東アジアの安定という視点から問題を眺めており、地域の不安定化を懸念していること。もう1つは、尖閣諸島に上陸した日本の活動家を「地方政治家」などではなく「右翼の政治家」ととらえていることだ。世界の論調でも問題解決に向けたいい知恵があるわけではないが、「問題先送りも知恵」(英FT)など、他人事ではあるが(あるがゆえに)冷静な見方もある。

 【アップルの話題】 米アップル・コンピュータの話題が相次いだ。一つはベスト5にも挙げたサムスンとの係争。24日の韓国での判決ではアップル、サムスンいずれにも特許侵害があったとする痛み分けだったが、同日の米カリフォルニア州連邦地裁の陪審判決ではアップル側の勝利だった。裁判がアップルとグーグルの、IT業界の覇権をめぐる代理戦争の面があることも広く認識されている。アップル・サムスンの裁判は、当面IT業界の最大の係争であり続ける。
 もう一つは、20日の米国市場で、時価同額が史上最高を記録したこと。6235億ドルを超え、マイクロソフトが1999年に記録した6205億ドルを超えた。ただし、アップ路の株価は今年に入って約60%も値上がり。バブルの指摘もある。

 【ユーロ情勢】 ユーロ情勢は危うい状況が続く。ギリシャのサマラス首相は22日ユーロ圏財務相と会談、緊縮財政の緩和に理解を求めた。財務相も一定の理解は示したが、具体論はこれから。フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相は23日会談。ギリシャの緊縮財政継続とユーロ残留を望むと発言した。南欧諸国の国債利回りは、若干低下して推移している。

◎今週の注目(2012.8.26-9.2)&当面の注目
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・米共和党大会が27-30日行われる。11月の大統領選候補にロムニー氏、副大統領候補にライアン氏を選出する。大統領選に向けた政策は、オバマ政権が成立させた医療制度改革法の廃止、政府歳出の縮小、国連中心外交の見直しなど、オバマ政権を全面否定する対立色の強いものになりそう。
・ロンドン・パラリンピックが29日開催する。
・政治ではエジプト、シリア情勢。経済ではユーロ危機など。
・メルケル独首相が30日に訪中する。
・オランダ総選挙が9月12日。ユーロ情勢の次の材料の一つ。

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2012年8月19日 (日)

◆エジプト新局面の情報整理 2012.8.19

 エジプトのモルシ大統領が国防相らを解任。軍の定めた暫定憲法を破棄した。軍の権力を削ぎ、選挙で選ばれた大統領主導の体制樹立を鮮明にした行動だ。ただ、性急な行動は危うい均衡を崩し、混乱を助長する懸念もある。エジプト情勢を整理する。

▼軍トップ解任

 大統領の行動は突然だった。大統領は12日、タンタウィ国防相とエナン参謀総長を解任した。国防相は軍の実力者で、昨年のムバラク政権崩壊後に実質的な最高機関になっていた軍最高評議会の議長を務めてきた人物。軍トップの解任といえる。後任には大統領に近いとみられるシシ将軍を任命した。

 同時に6月の大統領選最終投票の直前に軍が制定した「暫定憲法」を廃止し、新たな暫定憲法に相当する「憲法宣言」を発布した。

 大統領は6月末に就任した後も、イスラエルの和平の維持など現実的な政策を強調。軍との関係でも刺激的な発言は控えてきた。1カ月余りを経て、行動に出た格好だ。

▼ムバラク政権崩壊後の経緯

 昨年2月に民衆の蜂起でムバラク政権が崩壊した後、エジプトは新体制に向けて模索を続けてきた。ムバラク政権崩壊儀は軍の最高評議会が実権を確保。その下でリベラル派、イスラム系の政党、イスラム原理主義組織、保守派などが主導権争いを繰り広げた。しかしむしろ混乱が広がり、経済や雇用情勢の悪化が続いた。

 こうした中で昨年暮れから今年初めにかけて行われた人民議会選では、ムスリム同胞団系の政党が勝利した。そして6月に行われた大統領選(決選東方は16-17日)では、ムスリム同胞団系のモルシ氏が軍出身のシャフィク氏を破って当選。6月に新大統領が就任した。

▼軍の介入

 この間、軍は露骨に権力の維持と大統領権限の削減に動いた。大統領選の直前には人民議会の解散を指示。大統領選後のには暫定憲法を制定し、大統領権限の縮小や軍事関連予算策定権を軍に残す事などを定めた。大統領を名目的な存在に棚上げし、軍の権限と利権を維持する姿勢を鮮明にするものだった。

▼大統領の反攻

 今回の動きの背景には、軍内部の対立があったとの指摘もある。あくまで軍の権力維持に固執するタンタウィ前国防相ら旧世代に対し、若手の改革派が民意で選ばれた大統領主導の体制を指示したという解説だ。そうした面もあるだろうが、基本はやはり、大統領が「民意による選出」を背景に軍に反攻したという構図だろう。

 新たに発布した「憲法宣言」によれば、大統領は行政権のみならず立法権や新憲法制定の主導権を把握する。大統領は新憲法に、軍の「文民統制」を盛り込む意向と伝えられ、軍との対立が深刻化する可能性も指摘される。

▼期待と不安

 国際社会は総論的には、選挙で選ばれた大統領支持の色合いが強い。しかし、エジプト社会の現実は教科書通りの民主化を進めれば安定するほど単純な状況ではない。

 国内にはイスラム原理主義組織が勢力を拡大しており、極端な主張を拡大する懸念がある。エジプトの経済を支えてきた経済界やテクノクラートが活躍しにくくなれば、経済混乱がさらに拡大しかねない。また、軍には旧体制の代弁者の側面がある一方、治安時の安全弁として働いてきた事実も無視できない。

 憲法宣言によれば、大統領は行政・立法の両権限を持つ強大な権限を抱える。イスラム系政党に懐疑的な人々が、独裁を恐れるのも空論ではない。

 いずれにしろ、エジプトの前には治安や経済の安定、民主化の定着、イスラム勢力伸長への対応など困難な問題が横たわっている。今回の動きは重要な節目だろうが、民主化定着への大きな歩みと見るのは楽観的すぎるだろう。

20120819

2012年34号(8.12-19 通算634号) 国際ニュース・カウントダウン

国際ニュース・週間カウントダウン: 2012年8月12-19日
 

◆エジプト大統領が国防相ら解任、新暫定憲法発布(12日)☆
・モルシ大領はタンタウィ国防相とエナン参謀総長を解任した。
・国防相後任には大統領に近いとされるシシ将軍を任命した。
・さらに軍が制定した暫定憲法を廃止し、新暫定憲法となる憲法宣言を発布した。
・軍の力をそぎ、最高権力者として権力を掌握する姿勢を鮮明にした。
・同国では昨年のムバラク政権崩壊後、軍の最高評議会が権力を保持してきた。
・6月の大統領選前には昨年末の選挙で選ばれた人民議会の指示。
・大統領選後には暫定憲法を制定し大統領権限を骨抜きにする姿勢を示した。
・大統領は民意による選出を背景に、軍主導の体制を改める政治的賭けに出た格好。
・エジプト情勢は大きな節目を迎えた。

◆国連シリア監視団撤収(19日)☆
・国連のシリア監視団が撤収・解散した。安保理が16日最終決定した。
・シリア内でアサド政権側と反体制派の戦闘が拡大。目的を果たせないと判断した。
・撤収後はダマスカスに連絡事務所を設置するが、機能弱体化は避けられない。
・監視団撤退で戦闘の拡大や周辺のレバノンなどへの混乱の飛び火が懸念される。
・国連は退任するアナン・シリア問題特使後任に、ブラヒミ・アルジェリア元外相を指名した。
・シリアでは衝突による被害が拡大し、昨年3月以来2万3000人が死亡したとの推定がある。

◆香港活動家が尖閣諸島上陸(15日)
・尖閣諸島の領有権を主張する香港の活動家7人が魚釣島に上陸した。
・日本当局は上陸者を含め14人を逮捕。17日に強制送還した。
・尖閣諸島への外国人の上陸は2004年3月以来。
・中国では対日抗議活動などが起きたが、規模は限定的。
・尖閣諸島は日本が所有、実行支配もしているが、中国などが領有権を主張する。
・一方日本は17日、竹島(独島)問題の国際司法裁(ICJ)提訴を韓国に提案すると発表した。
・竹島には先に李明博大統領が韓国大統領として初めて上陸した。
・日本周辺の領土問題が相次ぎ表面化している。

◆ロシア裁判所が反政府活動家に実刑判決(17日)
・モスクワ地区裁は、プーチン批判の演奏をした女性バンドに禁錮3年の実刑判決を下した。
・バンドはメンバー3人。2月にロシア正教会の総本山で、プーチン氏批判の演奏をした。
・プーチン氏は当時、首相から大統領への復帰を目指していた。
・検察の起訴に対しては、欧米の音楽家らが3人への支援を表明。
・ロシアの司法制度の独立性や表現の自由を巡る事例として注目されている。

◆ユーロ圏の4-6月0.7%マイナス(14日)
・EUが発表した4-6月のユーロ圏のGDPは前期比年率0.7%のマイナスとなった。
・昨年10-12月期はマイナス0.3%。本年1-3月期はゼロ成長。
・イタリア、スペインなど南欧が大幅マイナス。独仏の減速も鮮明になった。
・債務危機の対応の遅れや、金融危機再燃の懸念が広がる。

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◎寸評:of the Week
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 【エジプト政変】 エジプトのモルシ大統領が国防相などを解任。大統領vs軍の政変劇が表面化した。アラブ世界、国際情勢にとっても重要。

 【原発規制】 米原子力規制委員会(NRC)は7日、使用済み核燃料の処理に関する新たな指針が決まるまで、原発の新設や稼働延長を認可しないと決めた。核燃料の処分は各国とも中間貯蔵で対応し、最終処分場の完成例はまだない。今回の決定が、原発新設や稼働延長の大きな制約に成ることは間違いない。世界の原発政策への影響も小さくない。

◎今週の注目(2012.8.20-26)&当面の注目
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・政治ではエジプト、シリア情勢。経済ではユーロ危機など。

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2012年8月13日 (月)

2012年33号(8.6-12 通算633号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2012年8月6-12日

◆米共和党副大統領候補に保守派ライアン氏(11日)☆
・共和党のロムニー候補は、副大統領候補にライアン下院予算委員長を選んだ。
・ウィスコンシン州選出の42歳。小さい政府を目指す保守派の論客として知られる。
・ロムニー氏としては保守派への支持新党を図る狙いとみられる。
・本選では現職のオバマ・バイデンのコンビとの争いになる。

◆リビア、制憲議会に権限を移譲 暫定政府を組織へ (8日)☆
・リビアを暫定統治してきた国民評議会は、制憲議会に立法・行政権を移譲した。
・議会は首相を選出し暫定政府を組織。新憲法の起草委員会も組織する予定。
・カダフィ政権崩壊から10カ月で、形の上では権限移譲が実現する。
・制憲議会は7月の選挙で発足した。議席は200。
・ただリベラル派、イスラム原理主義、地方権力が主導権争いを続け、基盤は不安定。
・権限移譲は革命後の重要な節目をなるが、行方はなお不透明だ。

◆シリア首相、アサド政権を離反(6日)☆
・シリアのヒジャブ首相がアサド政権から離反し出国した。
・放送局アルジャジーラが報じた。首相報道官は「革命に参加」の声明を読み上げた。
・シリア国営テレビは首相を更迭したと公表した。
・アサド政権からは高官や軍幹部の離反が相次いでいる。
・シリア各地では政権と反体制派の戦闘が続いている。

◆薄煕来夫人が殺人認める(9日)☆
・英国人殺害容疑で逮捕された谷開来被告(薄煕来前重慶市書記夫人)の公判が開催。
・同被告は毒殺の容疑を認めた。
・逮捕の背景には中国共産党内の権力争いが指摘される。
・薄氏は一時の次期指導部入確実視→失脚した。
・谷氏の容疑受け入れには、取引があったとの見方も強い。
・裁判はメディアなどに非公開。中国の情報規制の一環を映す。
・問題のスキャンダラスな面もあり、中国都市部などでは最大級の話題になっている。

◆韓国大統領が竹島上陸(10日)
・李明博大統領は、日韓で領有権紛争がある竹島(独島)を空路訪問した。
・韓国大統領の訪問は初めて。閣僚が同行した。
・日本は大使の一時召還屋、国際司法裁への提訴検討など対抗措置を出した。
・米国は日韓両国に自制を求めた。
・大統領はスキャンダルや政権末期で求心力が低下。浮揚を狙ったとの見方がある。
・竹島は日韓両国が領有権を主張。韓国が実効支配している。

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◎寸評:of the Week
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 【ロンドン五輪終幕】 ロンドン五輪が12日終幕した。五輪史への記録・記憶となれば、前週の繰り返しになるがボルトの活躍。フェリプスのメダル。サウジの女性選手参加。義足のランナーの参加。移民選手の活躍(卓球の中国人など)か。

 【中国の小金持ち】 民間調査機関の胡潤研究院は、中国で資産が1000万元(1.2億円)以上の金持ちが2011年末で100万人を突破したと発表した。中国は以前、「少数の大金持ち+多数の貧しい人」との色彩が強かったが、小金持ちも育っている。平均年齢は39歳と比較的若く、北京や上海、広東省に多い。数字の正確さはとにかく、中国社会の構図の変化を映している。
 

◎今週の注目(2012.8.13-19)&当面の注目
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・引き続きシリア情勢、ユーロ危機など。

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2012年8月 5日 (日)

2012年32号(7.30-8.5 通算632号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2012年7月30-8月5日

◆シリア、アナン特使が辞任 ☆
・シリア問題に関するアナン国連・アラブ連盟合同特使が辞任を表明した。
・8月末で退く。特使不在で、シリア問題を巡る対話や調停は一層困難になる。
・アナン特使はアサド大統領の退陣を改めて求めた。
・シリア各地では政府と反政府勢力の衝突が続き、多数の犠牲者が出ている。
・第2の都市アレッポからは、20万人を超える避難民が出ている模様。
・国連総会は3日、シリア政府を非難する決議を採択した。中ロなどは反対した。

◆米ロなどで干ばつ、穀物価格上昇 ☆
・米ロなどで干ばつ被害が拡大し、穀物価格が上昇している。
・米国は半世紀ぶりの干ばつで、トウモロコシ、大豆の栽培地域の8割が影響を受けている。
・トウモロコシ価格は過去1月で50%以上上昇。大豆も25%以上上昇した。
・ロシアやウクライナでも干ばつ被害が拡大。穀物生産は10-20%削減する見通し。
・インドでも干ばつ被害が報告されている。

◆米国防総省テロ報告(31日)
・国防総省は2011年のテロ報告書を発表した。
・アルカイダはウサマ・ビンラディンの死亡で弱体化したが、なお脅威であると指摘。
・イエメンや北アフリカで活動を続けている。
・イランを引き続き批判。シリア、キューバ、スーダンをテロ支援国家に指定した。
・世界のテロの状況の定点観測であると同時に、米国の世界観・安保観が映されている。

◆スペイン、ギリシャが赤字削減策
・欧州中銀のドラギ総裁は2日、欧州中銀による南欧の国際買い取り再開を示唆した。
・スペインは3日、3年間で1020億ユーロの歳出削減策をまとめた。
・ラホイ首相は同時に、追加支援要請の可能性にも言及した。
・ギリシャでは連立与党3党が赤字削減策で合意した。
・ユーロ危機は様々な対応策が打ち出されるが、抜本的問題解決が見えない状況が続く。

◆中国、臓器売買で大規模な摘発(4日)
・公安当局は4日までに、北京などで臓器売買に関与していた28の犯罪組織を摘発した。
・医師18人を含む137人を拘束した。
・臓器売買犯罪は世界各地で行われているが、これだけの大規模摘発はまれ。
・現代社会の一面を映すニュースとして、記録されるべき動きだ。

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◎寸評:of the Week
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 【五輪・シリア・ユーロ】 世界の目はロンドン五輪に向かっている。その他の重要ニュースは、シリア情勢とユーロ危機を巡る動向など。

 【五輪のトピック】 五輪の期間中、世界の大半の国では愛国心が高騰し、自国選手への応援が高まる。それとは別に、世界的な視点・スポーツ史的な観点から注目すべきトピックも少なくない。
 柔道・女子78キロ超級へのサウジ選手の出場はその一つ。頭を覆うヘジャビ着用で出場した(結果は初戦敗北)。陸上の男子400メートル予選には、両足義足の南アフリカ選手が出場し、準決勝に進出した。水泳のフェルプスは史上最多となる18の金メダル(22のメダル)を獲得した。ドーピングや国籍変更選手の活躍も話題になっているが、これまでの五輪に比べ特別に注目されるような事例は少ない。

◎今週の注目(2012.8.5-12)&当面の注目
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・ロンドン五輪は12日に閉幕。
・シリア情勢に引き続き注目。

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