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2012年5月21日 (月)

◆フェースブック上場とIT産業 2012.5.20

 米フェースブックがナスダック市場に上場した。上場に伴う資金調達は180億ドルとIT企業としては史上最高。時価総額は1100億ドル強に達した。SNSで世界を変えている同社上場から見えてくるものは--。

▼大型上場

 18日の上場の初値は42.05ドルで売り出し価格の11%高。世界的な株価の下落もありその後の株価は伸び悩んだが、38.23ドルで取引を終えた。

 資金調達は約180億ドルで、IT企業としては史上最高。他業種も入れても、2008年のビザの200億ドル弱などに次ぐ。2004年のグーグル上場時には、約19億ドルだった。

 同社の時価総額は1000億ドルを超えた。IT業界ではアマゾンの963ドルを超え、グーグル(1957億ドル)の約半分に達する。同日の主な米企業の時価総額は以下の通りだ。
アップル 4,959億ドル(以下同)
エクソンモービル 3,809
マイクロソフト 2,458
IBM 2,259
ウォルマート・ストアーズ 2,123
グーグル 1,957
JPモルガン・チェース 1,274
フェイスブック 1,046
アマゾン・ドット・コム 963
マクドナルド 913

▼SNS革命

 フェイスブックは2004年創業、2006年一般公開の若い企業。創業から8年で時価総額1000億ドルの企業に育った。

 現在の利用者は9億人。2011年の中東の春で、チュニジアやエジプトの革命の原動力になり、その社会的影響力は計り知れない。

 グーグルが検索を通じて世界の知識をユーザーが利用できるようにしたのに対し、SNSは個人のつながりにより情報の流れを変えた。

 1980年代のPC革命、1990年代のインターネットの普及に続き、SNSをネット革命第3の波と見る指摘がある。この見方が正しいかどうかはとにかく、SNSは世界を変える重要なサービス。その先頭に立つのがフェイスブックだ。

▼覇権争い

 現在のIT・ネット業界は数グループを核に再編が加速している。中心になるのは、グーグル、アップル、MS(マイクロソフト)、そしてファイスブックだ。グーグルによるユーチューブやモトローラの携帯部門買収、MSのスカイプ買収やノキアの携帯での提携などはその象徴だ。

 今回の上場は単なる1企業の話ではない。

▼米新興IT企業の系譜

 改めて感じるのは、米IT・ネット企業の変化のスピードだ。ファイスブックが創設から8年で上場したが、他の主要企業も設立は1970年代以降。そして多くは米国企業だ。この辺に米国経済の強さがあることを改めて感じる。

 詳細は以下の通りだ。

・インテル:1968年設立。マイクロプロセサーで派遣を握り続ける。
・マイクロソフト:設立1975年。80年代にDOS、次いでWindowsでPCソフトの覇権を握る。2000年代初頭に時価総額世界1。現在も10位以内を維持。
・アップル:設立1976年。当初PC。200年代からiPod、iPhone、iPadなどで新分野開拓。現在時価総額世界1.
・グーグル:1998年設立。2004年上場。Web2.0時代の覇者。
・フェイスブック:2004年設立。
・Twitter:2006年設立。

2012.5.20

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