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2011年8月21日 (日)

◆IT・ネットの再編加速--グーグルのモトローラ買収 2011.8.21

 グーグルがモトローラ買収を発表した。Web2.0時代を代表する同社はこれまで、検索やユーチューブ買収、アンドロイドOSの提供などソフト・サービス中心に発展してきた。買収で事業をハードまで延長する。

 一方、HP(ヒューレットパッカード)はパソコン(PC)事業の分離検討を発表した。HPはPC最大手。その同社ですら、PCから利益を稼ぎにくくなっている実態を物語る。IT・ネット業界の急激な再編を象徴する動きだ。

▽Web2.0後の変化

 IT業界の変化は速度を増している。グーグルが上場し、Web2.0の時代が喧伝されたのは2004年。

 その後わずか6年の間に、既存のパレダイムを転換するような出来事がいくつも起きた。次のようなものだ。

>SNSの普及: フェースブックの会員は7.5億人に拡大。パソコン、インターネットに続くネット第3世代という指摘もある。

>PCからスマートフォンへの主役交代: アップルiPhoneなどでスマホ普及が加速。2010年10-12月期にスマホの出荷台数がPCを上回った。2011年は通年でも逆転。

>ミニブログTwitterの急速な普及: PCがなくても携帯やスマホから情報発信しやすい。PC→携帯・スマホの変化と連動している。

>iPadなどタブロイド端末の普及

>クラウド化

▽スマホの競争

 競争は激しい。目下最激戦区のスマートフォンでは、主要プレイヤーは(1)iPhoneのアップル(2)アンドロイドOCで事業を拡大するグーグル(3)マイクロソフト(4)ブラックベリーのRIM--だ。

 ここに危機を提供するサムスン電子や台湾HTCなどが絡む。携帯最大手だったノキアは自社ソフトでの事業拡大に出遅れ、MSとの提携に活路を見出す。

 合従連衡も急だ。 グーグルはアンドロイドOSのオープン化でサムスン、台湾HTCなどと協力関係にある。ハード進出後も関係は変わらないとするが、不透明要素を残す。

 アップルとサムスン、HTCは特許問題で紛争を抱える(独裁判所はアップルvsサムスンでアップルに有利な判断をした)。提携・協力と対立は複雑に絡み合う。

▽合従連衡と対立

 合従連衡と対立は幅広い分野に及ぶ。マイクロソフトはSNSでフェースブックと提携。グーグル対抗軸の一環だ。

 電子書籍の分野では、アップルとアマゾン、グーグルなどが対立。陣営形成を急ぐ。昨日の敵は今日の友(あるいはその逆)が日常時のように起きる。

▽変化の流れ

 1980年代にはPCが普及。90年代にはインターネットと携帯電話が普及した。それを経て、2000年代には様々なネットの新サービスが拡大。業界再編をもたらすとともに、社会に大きな変化を与えた(iPodによる音楽業界の変化、グーグル検索サービスによる広告業界の変化、携帯普及による途上国の経済流通の変化など)。

 SNSやスマートフォンで変化は加速している。中東革命ではフェースブックやTwitterが革命を演出した。中国などではネット規制を強める。G8首脳声明はサイバー攻撃に言及し、ネットが安全保障上でも最重要課題になりつつあることを表明した。

 2011年にはアップルの時価総額が一時世界1を記録。主役の変化を反映した。

 IT、ネットを巡る変化は加速し、予測を許さない。しかし、背景にある変化の流れを押さえておくことは必須だ。

2011.8.21

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