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2011年6月27日 (月)

2011年26号(6.20-26 通算574号)  国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2011年6月20-26日

◆米、アフガン撤収計画発表(22日)☆
・オバマ米大統領は、アフガン駐留軍10万人中、3.3万人を来年夏までに撤収すると発表した。
・うち1万人は7月から年内に撤収する。
・14年までに完全撤収を目標としている。
・米軍は2001年からアフガンに駐留。09年12月には従来の7万人体制→10万人に増派した。
・オバマ大統領は2012年の大統領選もにらみ出口作戦を模索している。
・5月のビンラディン殺害後、米国内では大幅撤収論も浮上した。
・ただアフガン情勢は依然不安定で、結局段階撤収に落ち着いた。
・英国も2014年までの撤収を予定。アフガン情勢は節目の時期を迎える。

◆EU首脳会議、ギリシャ支援の大筋合意(23-24日)☆
・EU首脳会議が開催され、ギリシャ支援問題などを協議した。
・ギリシャ向けの第2次支援を7月上旬までに策定することで合意した。1100億ユーロ規模の見込み。
・ただし、ギリシャ国会が財政再建計画を承認することが前提となる。
・ギリシャ議会は22日、パパンドレウ政権の信任決議を可決した。
・財政再建計画の採決は6月中になる見通し。
・ギリシャ危機は依然綱渡りの状況が続く。

◆米FTCがグーグルを調査(24日)☆
・米FTCは反トラスト法に絡みグーグルの調査を始めた。
・ネット検索で独占的な地位を利用し、集客などをしていることなどを問題視している模様。
・グーグルは調査への協力を表明するとともに、法違反の見方は否定した。
・通信・IT分野ではかつてATTやIBM、マイクロソフトが独禁法違反容疑で調査を受けた。
・調査の結果企業分割や業務変更に迫られたこともあり、影響甚大となる可能性もある。

◆米、量的緩和を6月で終了(22日)
・米FRBは公開市場委員会を開き、量的緩和第2段(QE2)の6月末終了を確認した。
・QE2は米国債の買い入れなどで市場に資金を供給する政策。昨年11月に導入した。
・政策金利を0-0・25%に抑えるゼロ金利政策は維持する。
・FRBは2011年10-12月の前年比成長率を2.7-2.9%とし、4月予測から下方修正した。

◆IAEA閣僚会議、原発の安全強化策を提案(20-24日)☆
・IAEAの閣僚会議がウィーンで開催。最終日に議長総括を発表した。
・全加盟国が安全調査を実施するよう勧告した。
・ただし、具体策までは詰めを残し、9月の理事会・総会に先送りした。

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 │INCDの採点
 │ ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
 │ ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
 │ ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
 │ 無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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◎寸評:of the Week
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 【2011年前半】 2011年も間もなく半年を経過する。今年前半は中東民主化、日本の原発事故が大ニュースだった。

 【重要人事】 国連は21日、潘基文氏事務総長の再任を決定。米上院は21日、パネッタCIA長官の次期国防長官を承認した。7月1日に就任する。EU首脳会議は11月からの次期欧州中銀総裁にドラギ伊中銀総裁の就任を決定した。

 【EU首脳会議】 EU首脳会議が開かれ、ギリシャ支援、欧州中銀次期総裁人事のほかに、EU内の人の自由移動を決めたシェンゲン協定見直しも決めた。難民の大量流入などに対応した緊急措置導入を可能にする。通貨統合から10年、世界金融危機から3年を経て、EUも重大な曲がり角に来ている。

◎今週の注目(2011.6.27-7.2)&当面の注目
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・ギリシャの金融支援に向けた調整が続く。EUが23日の首脳会議で10億ユーロ規模の支援策を決めたが、ギリシャ議会が政府のまとめた中期財政計画を承認することが前提。承認に向けたギリシャ国内の調整が続く。承認されれば、7月3日のユーロ圏財務相会議で金融支援策枠組みを決める。
・タイの総選挙が7月3日投票で行われる。世論調査では最大野党のタイ貢献党がリード。アピシット首相の民主党は劣勢。タイ貢献党はタクシン元首相の妹インラック氏を次期首相候補に掲げている。
 タイの政治は2006年に事実上のクーデターでタクシン首相が首相辞任・国外亡命に追い込まれて以来、タクシン派と反タクシン派の抗争が続いている。この間、両派の繰り広げた大規模デモで国の機能がたびたびマヒし、タイの国際的な信用度は低下した。
 両派の対立の背景には、都市を中心とした既存支配層と農村の貧民支持をバックにした新興勢力の利害対立がある(政治手法、民族を巡る争いなどもある)。選挙結果で数年のタイ政治の混乱がスッキリするという可能性は低く、むしろ混乱が新しい段階になる公算が大きいように見える。

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