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2011年6月 5日 (日)

2011年23号(5.29-6.5 通算571号)  国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2011年5月29日-6月5日

◆イエメン大統領が出国(5日)☆
・イエメンのサレハ大統領がサウジアラビアに出国した。
・怪我の治療を理由としているが真意は不明。事実上の亡命との見方もある。
・5月末以来大統領派と、有力部族ハシドを中心とする反大統領派の対立が激化。
・3日には反大統領派が大統領官邸に砲撃。大統領が軽傷を負ったとされる。
・大統領は南北イエメン時代から30年以上も独裁体制を敷いてきた。
・アラブ民主化を受け締め付けと懐柔策で体制維持を図ったが、反対派を抑えきれなくなった。
・GCC諸国による早期退陣の勧告も再三拒否した。
・大統領出国で同国情勢は重大局面を迎えた。

◆ドイツ、脱原発政策を決定(30日)☆
・独連立政府首脳は、2022年までに脱原発とする方針を決定した。
・メルケル首相らが会見して発表した。
・現在稼働している17基を3段階で2022年までに停止する。
・独政府は福島第1原発の事故後、脱原発への方向転換を検討。正式決定した。
・フランスや米国、ロシアなどは原発推進を維持している。
・独の政策転換は世界の原発動向にも影響を与える。

◆Gメールにサイバー攻撃(1日)☆
・グーグルのGメールがサイバー攻撃を受け、利用者の個人情報が流出した。1日発表した。
・米高官やアジア各国高官、軍事関係者など数百人のメールが盗み見られた模様。
・サイバー攻撃は中国から。FBIは捜査に乗り出した。
・ネット分野ではサイバー攻撃による個人情報流出などの被害が目立つ。
・ソニーは4月ハッカーの攻撃により1億人以上の個人情報が流出した。
・先月のG8首脳会議でも、サイバー攻撃対策が初めて首脳宣言に盛り込まれた。

◆ギリシア支援策混乱。政治は混乱 ☆
・ギリシャの財政再建・支援の調整が難航している。
・財政再建を巡る与野党協議は不調に終了。公務員は大規模デモで改革に反対した。
・早晩の総選挙が避けられないとの見方が広がっている。
・同国支援を巡るEUやIMFとの交渉も難航し、市場では不安が拡大している。
・10年物国債の利回りは16%前後に上がった。
・ポルトガルやスペインと合わせ、南欧の財政不安がくすぶっている。

◆南アのズマ大統領がリビア訪問(30日)☆
・南アのズマ大統領がリビアを訪問。カダフィ大佐と会談した。
・調停を協議したが、合意はなかった。
・欧米諸国はカダフィ政権の退陣を要求。NATOは空爆を実施している。
・これに対しアフリカ連合諸国はカダフィ政権と関係が深く、対話のチャネルがある。
・リビアはカダフィ政権と反対派の内戦が続き、2分割された形になっている。

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 INCDの採点
  ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
  ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
  ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース  
  無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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◎寸評:of the Week
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 【イエメン情勢重大局面】 イエメンのサレハ大統領がサウジに出国した。大統領は前日、反体制派からの攻撃で負傷。その治療という名目だが、亡命という見方も流れている。同国内では反体制派が勢いづいた。情勢はなお流動的だが、重大に節目を迎えたことは間違いない。
 チュニジア、エジプトと続いたアラブ民主化で目下焦点になっているのがイエメン、リビア。そしてシリアとバーレーンだ。リビアではカダフィ政権と反体制派が国を2分する内戦を繰り広げ、シリアでは反政府運動が続く。バーレーンは非常事態宣言で反対派を押さえ込んだ状況だ。
 ジャスミン革命から間もなく半年。中東の地殻変動は、まだまだ序盤だ。
 
 【サイバー攻撃】 グーグルのGメールにサイバー攻撃が加えられ、個人情報が流出した。今回は中国からの攻撃という見方が強く、FBIが操作を開始。クリントン国務長官も会見で警告した。
 ここにきてサイバー攻撃のニュースが目立つ・被害が目立つ。ソニーの個人情報流出事件、ボーイングへのサイバー攻撃など大規模なニュースが相次ぐ。メディアの関心が高まっていることもあるが、攻撃そのものが増えていることも歴然たる事実だ。 
 G8サミットは、首脳レベルで初めてサイバー攻撃について言及した。もはや、世界を動かすもっとも重要な要因の一つにな理つつある。

 【政治情勢】 原発事故処理や震災対策に追われる日本では、菅内閣に対する不信任案が否決されたが、退陣要求は止まらず、政局はむしろ不安定化している。イタリアではベルルスコーニ首相の与党が地方選で大敗。政権は一段と不安定になった。スペイン、ギリシャでも政権党への求心力が低下している。

 【欧州で大腸菌感染】 欧州で大腸菌被害が拡大。1000人単位の感染者が報告され、死者も数十人単位になった。感染ルートなどは捜索中だが、独保険当局はスペイン産のキュウリから菌が検出されたと発表。地域により生鮮野菜が売れなくなるという現象も起きている。食の安全も今日的な重要テーマだ。

◎今週の注目(2011.6.6-11)&当面の注目
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・ポルトガルの総選挙が5日実施される。与党の中道左派社会党と野党の中道右派社会民主党が競り合っている。与党提出の財政再建案が否決され、総選挙になった経緯がある。選挙の行方は、財政問題に大きく影響する。
・IMFの専務理事人事の調整が進む。欧州や米国フランスのラガルド財務相後任で調整を進めており、同氏就任が有力。
・ペルーの大統領選決選投票が5日に実施される。民族主義を掲げる元軍人のウマラ候補とフジモリ元大統領の長女のケイコ・フジモリ候補野一騎打ち。
・ギリシャ支援の調整が続く。

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