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2009年12月20日 (日)

2009年51号(12.13-19 通算495号) 国際ニュース・カウントダウン

◎国際ニュース・週間カウントダウン: 2009年12月13-19日

◆COP15、新枠組みは先送り(19日)☆
・COP15会議は当面の対応を示したコペンハーゲン合意に留意するとの採択をして閉幕した。
・合意は米欧中など主要国の首脳が夜通しの交渉でまとめた。
・2010年1月までに先進国は中期数値目標、途上国は行動計画を提示する。
・途上国支援に2012年までに300億ドル拠出なども示した。
・しかし一部途上国は合意受入れを拒否。そのものの採択はできず、留意にとどまった。
・ポスト京都議定書の枠組み作りは、決着まで程遠い状態だった。
・会議は懸念された決裂を回避し、最低限の合意を繕った格好。
・しかし大きな成果とは言い難く、課題は来年以降に持ち越した。
・その辺の評価を英Economist誌は、Better than nothingと表している。

◆タイム誌「今年の人」にバーナンキFRB議長(16日)☆
・米タイム誌は恒例のPerson of the yearにバーナンキFRB議長を選んだ。
・選出理由として、米経済が恐慌から逃れるのに貢献したことを挙げる。
・他の候補はアフガン駐留軍のクリスタル司令官、ペロシ下院議長、中国の労働者などだった。
・ただし、バーナンキ氏への評価は賛否両論が並存。金融危機の責任を問う声もある。
・米上院銀行委員会は17日、同氏の再任を16対7で承認した。本会議の承認は来年に持ち越した。

◆ギリシャ財政悪化、国債格下げ ☆
・ギリシャの財政悪化への懸念が拡大。国際金融市場の不安材料になっている。
・前政権の統計のごまかしが発覚。09年の財政赤字はGDP比倍増の12%超になる見込み。
・このため格付け会社による国債格下げが相次ぎ、16日にはS&Pが長期債務を格下げた。
・新政権は14日、社会保障費の1割削減などを核とする財政再建策を発表した。
・しかし実現性への疑問が残り、市場の不安は消えていない。
・動揺は、土地バブルの破裂したスペインなど他の南欧諸国にも伝播している。
・市場では現在、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの4国はPIGSと言われる。
・EUや欧州中銀は非常時の金融政策からの出口戦略を探る。しかし不安材料は多い。

◆EU、マイクロソフト制裁問題打ち切り(16日)☆
・欧州委員会はマイクロソフトに対するEU独禁法違反の是正手続きを打ち切った。
・欧州委はマイクロソフトのOSとブラウザーの抱合せ販売について2001年から調査。
・16億ユーロ超の制裁金支払いを命じた。これに対しMSが提訴していた。
・欧州委はMSのその後のソフト開放の対応などを評価。約10年越しの対立が決着した。
・一方米FTCは16日、インテルがパソコンMPU販売で独占的地位を利用したとして提訴した。
・企業戦略上、独禁法の重みは拡大している。

◆湾岸首脳会議、通貨統合は先送り(14-15日)
・ペルシャ湾岸6産油国はクェートで首脳会議を開催。経済問題などを協議した。
・2010年を目標としていた通貨統合は、事実上先送りした。
・各国は事実上米ドル連動の通貨体制。相場の固定化→通貨統合の目標を掲げていた。
・各国実体経済の格差などから実現を疑う見方もあったが、政治的目標として掲げてきた。
・金融危機による経済動揺などを受け、先送りが避けられなくなった。
・ドバイの経済危機問題では14日、アブダビが100億ドルの支援を発表した。

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 INCDの採点
  ☆☆☆ 世紀の大ニュース                  
  ☆☆  世界史の年表に載るようなニュース         
  ☆   国際情勢を理解するのに知っていた方がいいニュース新大統領  
  無印  興味のある方は。知らなくても困ることはないでしょう
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◎寸評:of the Week
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 【COP会議】 世界の注目が集まったコペンハーゲンのCOP15会議は、決裂を回避したものの最小限の合意で閉幕。温暖化問題の難しさが改めて浮き彫りになった。

 【公的資金返済】 米金融機関が相次ぎ公的資金の返済を進めている。ウェルズ・ファーゴは14日に返済計画を発表。大手6社の返済計画がすべて承認された。ただ、金融機関は依然多額の不良債権を抱えており、もう大丈夫と手放しになれる状況ではもちろんない。
 一方バーゼル銀行監督委員会は17日、銀行の自己資本と流動性に関する新規制を発表した。自己資本の充実を求める内容だが、当面の貸し渋り回避なども配慮してかなりの移行期間を設定する。
 金融機関の経営状態や規制は引き続き、注意深く見ていく必要がある。

◎今週の注目(2009.12.20-26)&当面の注目
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

・2009年も大詰め。欧米は週後半からクリスマス休暇に入る。
・米国の医療制度改革論議は、オバマ政権がクリスマス前決着を目指し重要な局面になる。
・2009年の重大ニュースが各メディアから発表される。

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