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2008年3月14日 (金)

◆南北首脳会談と6カ国協議:北朝鮮の核保有化の重み (2007.10.7)

 朝鮮半島を巡る情勢が動いた。2-4日には南北朝鮮首脳会談が7年ぶりに開催。一方、先月末から北京で開催していた6カ国協議は、3日に合意文書を発表した。

 2000年の首脳会談は、会談すること自体が歴史的だった。それに比べる今回は、中身が勝負と言われたが、唸るような成果があったとは言い難い。

 両首脳は「南北関係と発展と平和繁栄のための宣言」という仰々しい名前の宣言に著名。朝鮮戦争の正式な終結に向けた米中を含めた首脳会議の呼びかけや、経済協力の強化をうたった。しかし、That's allという感じだ。

 そもそも首脳会談開催の思惑も政治的だったといわれる。韓国の盧武鉉大統領は12月の退陣を控え、歴史的成果を残したいところ。加えて選挙戦を与党有利にする材料が欲しい。南北首脳会談は、そんな目的にぴったりのテーマだった。金正日総書記にしても、韓国大統領選では対北強硬路線のハンナラ党候補より、現政権与党候補の勝利が望ましい。

 2000年には熱狂的だった韓国内の反応も、今回はかなり冷めていた。南北融和や統一は民族の悲願だが、実現は容易ではない。こんな事実が7年間の経験を通じて明確になった。さらに北朝鮮の金正日体制は揺らぐどころか、核保有国にまでなった。そうした変化を考えれば、韓国民の冷静な対応も頷ける。

 一方、北朝鮮の核をめぐる6カ国協議は合意文書で核無力化の年内実行をうたった。具体策ははっきりしないし、米国の対テロ国家指定解除も実施時期などもあいまいだ。しかし同床異夢と玉虫色を使いながら、当面対話路線で事態を進めていくようになった点ははっきり読み取れる。

 どちらの場合でも、北朝鮮が核い保有国になった事実の重さを感じさせる。

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